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藤沢和調教師の悲願、牡馬クラシック初制覇を託されたフジテレビ賞スプリングS馬ロサギガンティアの最終追いは“静”の動きにとどまった。
美浦Dコースをいつものように半周してからWコースへ。5Fからビューロクラート→サトノフェラーリ→ロサギガンティアの隊列でスタートした。テンのラップは1F16秒に近いゆったりしたもので、“追いつくのか”という緩いペース。それでも徐々に2頭との差を詰め、4角ではいよいよ射程圏内に。あとは柴田善騎手がスイッチオンすれば「世代上位の決め手」(津曲助手)を堪能できるはずだったが…。
大一番を前にしても頑なに“馬任せ”に徹し、ラスト1Fは13秒4と平凡。外サトノには半馬身先着したが、中ビューロには半馬身先着される拍子抜けする内容だった。
これが流儀といえばそれまでだが、先週も3頭の隊列どおり(ロサは最後方)にフィニッシュ。昨年のコディーノより扱いやすい性格なら、もう少し味付けがほしかったというのが本音だ。
「(調教で)速い時計を出すタイプじゃない。穏やかで引っ掛かるところもないので楽そうな走りをする。ゴール前では並べるかどうかくらいだったし、順調に調整できた」と、藤沢和調教師はいつものように淡々と話していた。果たして、“藤沢和流”で1冠目をゲットできるのか。(夕刊フジ)
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