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【フラワーC】バウンスシャッセ抜群の瞬発力でV
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21日の中山11Rで行われた第28回フラワーカップ(3歳牝馬オープン、GIII、芝1800メートル、16頭立て、1着賞金=3400万円)は、北村宏司騎手騎乗の3番人気バウンスシャッセ(美浦・藤沢和雄厩舎)が直線で鋭く差し切り、重賞初制覇。タイムは1分51秒3(良)。
ためにためた末脚が、ゴール前で一気に弾けた。好位で仕掛けのタイミングを待っていたバウンスシャッセが、短い中山の直線で抜群の切れ味を発揮。鮮やかに重賞Vを決めた。
レースはホクラニミサが先手を取り、マイネグレヴィルは控えて2番手。さらにパシフィックギャル、バウンスシャッセと続く。流れはあまり速くなかったが、馬群は縦長になり、淡々とした流れ。勝負どころで徐々に中団や後方の馬も差を詰めて直線に向かう。2番手のマイネグレヴィルが抜け出しを図り、外からパシフィックギャルも並びかけ、バウンスシャッセはスペースがあいたところから末脚を伸ばした。待機組は届かず、前の3頭による争いとなったが、坂を上がってからの脚いろはバウンスシャッセが断然。あっという間に抜け出して、2馬身差をつけて完勝した。2着争いは写真判定に持ち込まれた末、4番人気マイネグレヴィルと6番人気パシフィックギャルが同着。1番人気ショウナンパンドラは5着に終わっている。
バウンスシャッセは、父ゼンノロブロイ、母リッチダンサー、母の父Hallingという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、(有)キャロットファームの所有馬。通算成績は5戦3勝。重賞初勝利。藤沢和雄調教師は2004年ダンスインザムードに次いでフラワーC2勝目。北村宏司騎手は初勝利。
北村宏司騎手は「抜け出してからフワッと気を抜いていましたが、余力がありましたね。折り合いに不安のない馬ですし、1800メートルなので、いいところにつけて前(にいる馬)を見るイメージでした。3、4コーナーもうまく馬場の悪いところをこなしてくれたので、進路を見つけられれば伸びる感触はありました。以前は少し馬を気にするようなところもありましたが、今回は十分いい手応えだったし、競馬に慣れてきている感触を受けましたね。距離はもちそうですし、まだまだいろんなことを積み重ねて、伸びしろがあると思います。これからいろんな可能性があると思うので楽しみですね」と会心のVをにこやかに振り返っていた。
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