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22日の東京11Rで行われた第64回ダイヤモンドステークス(4歳上オープン、GIII、芝3400メートル、11頭立て、1着賞金=4000万円)は、北村宏司騎手騎乗の1番人気フェイムゲーム(牡4歳、美浦・宗像義忠厩舎)が出遅れを克服して差し切り、昨年の京成杯に続く重賞2勝目を飾った。タイムは3分30秒2(良)。
長距離界の覇権争いに、楽しみな4歳馬が名乗りを上げた。出遅れて最後方を追走しながら、勝負どころで一気に外から押し上げたフェイムゲームが直線も力強く押し切って快勝。前走のAJCCから一気の1200メートル延長という未知の領域で、堂々と強さを誇示した。
レースはラブラドライトが注文をつけて逃げ、サイモントルナーレ、イケドラゴンなどが好位を追走。出遅れた1番人気のフェイムゲームは最後方追走を決め込んだ。2周目に入って徐々にロードオブザリングやファイヤーが位置取りを上げると、縦長だった馬群も勝負どころで一気に凝縮。最後方にいたフェイムゲームも外からあっという間に先頭集団に取り付いて直線に向く。勢いがついたフェイムゲームが直線半ばで堂々と先頭に躍り出ると、追いすがる各馬を寄せ付けず1馬身1/2差で完勝。2着には中団追走から直線でしぶとい伸びをみせた5番人気セイクリッドバレーが入り、さらに3/4馬身差の3着が3番人気のタニノエポレットだった。
フェイムゲームは、父ハーツクライ、母ホールオブフェーム、母の父アレミロードという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、(有)サンデーレーシングの所有馬。通算成績は9戦3勝。重賞はGIII京成杯(2013年)に次いで2勝目。宗像義忠調教師はダイヤモンドS初勝利。北村宏司騎手は09年モンテクリスエスに次いで2勝目。
北村宏騎手は「(スタートは)突っかけてしまって出遅れてしまいました。腹をくくって折り合いに専念しましたが、馬群も詰まっていたし、前を把握しながら追走しました。一気にペースアップするだろうと思っていたので、遅れないように持っていこうと。(直線は)思ったより早めに先頭に立ってしまったので、抜け出してからはソラを使ってフワフワして、少し心配しました。(天皇賞なども楽しみという質問に)もっともっと強い馬たちもいるので、この馬も段階を上げていけたらいいなと思います」と着差以上の強さを見せた一戦を苦笑まじりに振り返っていた。
★東京11R「ダイヤモンドS」の着順・払戻金
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