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28日の阪神11Rで行われた第17回シリウスステークス(3歳上オープン、GIII、ダート2000メートル、16頭立て、1着賞金=3500万円)は、幸英明騎手騎乗の5番人気ケイアイレオーネ(牡3歳、栗東・西浦勝一厩舎)が後方から鮮やかな追い込み勝ち。重賞2勝目を飾った。タイムは2分3秒4(良)。
3歳馬は3歳馬でも、勝ったのは人気を落としていたケイアイレオーネ。乗り難しさを残す持ち込み馬が、見事な追い込みを決めた。コンビを組み続けてきた幸英明騎手は、前週に骨折で騎乗を見合わせたばかりにもかかわらず重賞V。改めて鉄人ぶりを見せつけた。
レースは1番人気の3歳馬サトノプリンシパルが引っ張る展開。2番人気のハートビートソングが直後につけ、有力馬が先頭、2番手という形になる。4コーナーで早くもハートビートソングがかわして先頭に立ち、サトノプリンシパルは後退。さらに外から前年の覇者ナイスミーチューが満を持して差し脚を伸ばしてきたが、道中で後方2番手にいたケイアイレオーネがさらにその外から伸び、圧巻の追い込みを決めた。クビ差2着が3番人気ナイスミーチュー。6番人気のトップハンデ馬グランドシチーが2着から3/4馬身差の3着だった。
ケイアイレオーネは、父Henny Hughes、母モストリマーカブル、母の父Marquetryという血統。北海道浦河町・富田牧場の生産馬で、亀田和弘氏の所有馬。通算成績は12戦4勝。重賞は交流GII兵庫ジュニアグランプリ(2012年)に次いで2勝目。西浦勝一調教師はシリウスS初勝利。幸英明騎手は04年アグネスウイング、05年ブルーコンコルドに次いで3勝目。
幸騎手は「今までまくるような競馬が多かったのですが、先生(西浦調教師)と相談して、今回は我慢できるまで我慢しようと。最後は本当にいい脚を使ってくれました。結果的に、いい仕掛けになったと思います。(直線は)たぶん届いてくれるだろうという感じでした。よく走ってくれましたね。ひと夏を越して、ここ2週間ほど調教に乗せていただきましたが、動きも良くなっていました。プラス16キロも、太めというより成長分だと思います。春はドバイ(UAEダービー10着)で悔しい思いをしたので、もう一度ドバイに挑戦できたらいいですね」と愛馬の成長ぶりに目を細めていた。
★28日阪神11R「シリウスS」の着順・払戻金はこちら
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