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24日の函館11Rで行われた第18回エルムステークス(3歳上オープン、GIII、ダート1700メートル、13頭立て、1着賞金=3500万円)は、内田博幸騎手騎乗の3番人気フリートストリート(牡4歳、栗東・角居勝彦厩舎)が2番手から抜け出して完勝。勝ちタイム1分42秒0(重)は、従来の記録を一気に1秒1も更新するコースレコードとなった。
勢いに乗る4歳馬は、ブライトラインだけではなかった。1000万下、1600万下を連勝して臨んだフリートストリートが、2番手から力強く抜け出して重賞初V。レコードを大幅に更新する驚異の走りで本格化をアピールした。
レースはエーシンモアオバーが気合をつけられての先行策。外からフリートストリートが2番手を追走する。3番手はブライトライン、スマイルジャックが併走して、よどみない流れ。縦長の展開になるが、脚抜きのいい馬場で中団以降の馬は仕掛けても前との差がなかなか詰まらない。ブライトラインは好位のインにいたが、外に持ち出すのに手間取り、その間も前の2頭は止まらなかった。最後はフリートストリートがグイッとひと伸び。5番人気の古豪エーシンモアオバーを3/4馬身かわして、重賞初制覇を果たした。1番人気に推されたブライトラインは、2着から1馬身差の3着に敗れている。勝ちタイムはコースレコードを一気に1秒1も更新し、日本レコード(マチカネニホンバレ=札幌)に0秒3と迫る優秀なものだった。
フリートストリートは、父Street Sense、母ジェニーリンド、母の父Singspielという血統。北海道日高町・ダーレージャパンファームの生産馬で、H.H.シェイク・モハメドの所有馬。通算成績は11戦6勝。重賞初勝利。角居勝彦調教師、内田博幸騎手ともにエルムS初勝利。
内田騎手ぱ「前回乗せてもらったときに強い勝ち方をしたので、このクラスでもチャンス十分だと思っていました。結果を出せてうれしいです。誰も行かなければ(ハナに)行こうかと思いましたが、主張する馬がいたので2番手でいいかなと。どちらかと言うと、時計のかかる馬場の方がもっと強い走りができる馬で、スピード馬場でもこれだけ走ってくれたので、これからが楽しみになりました。早め早めに行ったことで馬の闘争心につながったようで、直線もやる気になってくれました。馬の力だと思います。いい時計で走ってくれたし、たいした馬です。これから活躍してくれると思うので、応援してください」とコンビを組んで2戦2勝となった愛馬を褒め称えていた。
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