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フランスのシーズン最初の2歳GI、第143回モルニー賞(セン馬不可、芝・直1200メートル)が18日、パリの北西200キロに位置するドーヴィル競馬場で10頭によって争われ、D・フローレス騎乗の2番人気ノーネイネヴァー(米国ケンタッキー州産、米=W・ワード、牡、父スキャットダディ)が、1番人気ヴォルダに1馬身差をつけて逃げ切った。
タイム1分09秒82(稍重)。1着賞金19万9990ユーロ(約2600万円)。米国キーンランドで4月26日に行われたデビュー戦(AW900メートル)を勝ち、続く6月20日の英国ロイヤルアスコットのGIIノーフォークスS(芝1000メートル)をレコードの58秒80(良)をマークして優勝し、今回と3戦全勝となった。
米国調教馬の欧州遠征はまれ。競馬場はごく一部を除いて小回り、左回りで平坦と、タフな欧州の競馬場に比べて条件が違いすぎること、欧州には出走馬をリラックスさせるため、1頭1頭にポニーと呼ばれる帯同馬がパドックからゲートまで付きそうシステムがなく、また、スムーズなスタートを切らせるため、ゲート内で馬を御す係員(ゲートボーイ)も原則としていないことなどが遠征に対して消極的な理由として挙げられる。それだけに、これまでの米国馬の欧州GI制覇は1991年愛2000ギニーのフォースターズオールスターが知られているくらい。
ノーネイネヴァーの今後の予定は明らかでないが、モルニー賞の直前にアイルランドを拠点にする世界最大の生産者、馬主組織のクールモアグループがトレードで手に入れているため、欧州を中心に走ることも考えられる。
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