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第5回レパードステークス(4日、新潟11R、GIII、3歳オープン国際(指)、馬齢、ダ1800メートル、1着本賞金4000万円 =出走15頭)大野拓弥騎乗の1番人気インカンテーションが、3番手追走から直線で力強く伸びて、重賞初制覇を果たした。シニスターミニスター産駒は、JRA重賞初挑戦で初勝利だ。タイム1分50秒3(稍重)。今後は休養を挟んで、ジャパンCダート(12月1日、阪神、GI、ダ1800メートル)が大目標となる。2馬身半差の2着に4番人気サトノプリンシパル、3着に2番人気ケイアイレオーネが入った。
盤石のレース運びで力の違いを見せつけた。1番人気インカンテーションが、道中3番手からの横綱相撲で初の重賞タイトルをゲット。会心のレースに、鞍上の大野拓弥騎手が笑みを浮かべた。
「強かった。レース前の雨でこの馬向きの軽い馬場になったので、自信が持てた。最後はカメラマンに物見をしていたくらい。(それがなければ)もっと突き放せていた」
好スタートから積極的に仕掛けて、「一番欲しい位置だった」という逃げたサトノプリンシパルのすぐ後ろへ。過去に2度先着を許した相手を徹底マークして、直線に向いた。「手前を替えたときにもう十分だと思った」。残り1ハロンで先頭に立ってから気を抜いたが、それでも2着のサトノに2馬身半差をつける圧勝だった。
レース前日、「実は重賞で(単勝)1番人気に乗るのは初めてなんですよ」と明かしていた大野騎手。現役最多となる11回の単勝万馬券を演出するなど近年、“穴男”として存在感を増しているデビュー9年目の26歳だが、JRA重賞での1番人気は85戦目で初めて。「勝ててよかった」。今年2月の小倉大賞典(ヒットザターゲット)以来となる重賞5勝目の味は格別だった。
2009年の東海S(ワンダースピード)以来となるJRA重賞4勝目を挙げた羽月友彦調教師も、「こんなに簡単に勝っていいのかと…。安心して見ていられた」と愛馬の強さに脱帽。今後は放牧に出て、秋のジャパンCダートが大目標になる。夏の越後で現れたダート界の新星インカンテーションが、秋をさらに盛り上げてくれそうだ。 (板津雄志)
★4日新潟11R「レパードS」の着順・払戻金はこちら
インカンテーション 父シニスターミニスター、母オリジナルスピン、母の父マキアヴェリアン。鹿毛の牡3歳。栗東・羽月友彦厩舎所属。北海道浦河町・谷川牧場の生産馬で、馬主は(有)ターフ・スポート。戦績11戦4勝。獲得賞金は7702万6000円。重賞初勝利。レパードSは羽月友彦調教師、大野拓弥騎手ともに初勝利。
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