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【新種牡馬連載(7)】キャプテントゥーレ

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【新種牡馬連載(7)】キャプテントゥーレ

(1)競走成績 日本で2~6歳時に20戦5勝。デビュー2戦目に勝ち上がると、オープン3着を経て臨んだデイリー杯2歳Sを快勝した。その後、朝日杯フューチュリティS3着、弥生賞4着と2連敗したため、皐月賞では7番人気と評価を落としたが、果敢にハナを切るとマイペースに持ち込んでまんまと逃げ切り勝ち。父アグネスタキオンに続く父子制覇を成し遂げた。ところが、レース後に骨折が判明。1年あまりの休養を余儀なくされたが、ケガからの復帰後は順調にキャリアを重ね、GIIIを2勝したほか、GIIで2度の2着など奮闘した。

(2)血統 父アグネスタキオンは、4戦4勝と底を見せないまま引退した良血馬。種牡馬としてもディープスカイダイワスカーレット、リアルアマポーラ、ロジックといったGI馬を送り出している。母エアトゥーレサンスポ杯阪神牝馬Sの勝ち馬で、祖母スキーパラダイスは仏GIムーランドロンシャン賞を制したほか、日本でも京王杯スプリングCを制した。半姉アルティマトゥーレセントウルSを勝つなど短距離路線で活躍。3代母も米GIエイコーンS勝ち馬という超一流の母系だ。

(3)適性診断 父の産駒は、サンデーサイレンス系の中でも特に芝向きの印象。極端に長い距離は向かず、本馬の場合は母系もあまりスタミナを感じさせる血が入っていないだけに、ベストは芝の1600~2000メートルだろう。比較的早い時期に完成するタイプが多そうだが、かといって早熟に終わることはなく、成長力も兼備している。繁殖牝馬の質によってはスプリント戦にも適性はありそうだが、長丁場やダートは本質的には向いていない。

(4)初年度産駒 先週までにデビューした4頭は、勝ち星こそ挙げていないがすべて新馬戦で掲示板に載っている。これからデビューを待つ馬のなかにも、マイネルフロストを兄に持つスリースノーグラスの牡馬を筆頭に、アミカブルナンバーの弟、ヴァーゲンザイルの弟、シャーベットトーンの妹、セイルラージの妹と、オープン馬の弟や妹がスタンバイ。また、笠松ではデビュー2連勝を飾ったメガホワイティ(牝)という注目馬も登場している。現役時の活躍ぶりはヴィクトワールピサドリームジャーニーに比べると見劣るが、良質な母系のバックボーンもあり、前評判以上の走りを見せる産駒の登場も十分に期待できるだろう。

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