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13日の阪神11Rで行われた第18回アンタレスS(4歳上オープン、GIII、ダート1800メートル、16頭立て、1着賞金=3500万円)は、岩田康誠騎手騎乗の1番人気ホッコータルマエ(牡4歳、栗東・西浦勝一厩舎)がニホンピロアワーズとのマッチレースを制して重賞3連勝を達成した。タイムは1分49秒7(良)。
手に汗握るマッチレースを制したのは、勢いに勝る4歳馬。GI馬を真っ向勝負で打ち破ったホッコータルマエが堂々の重賞3連勝を成し遂げた。
レースはナリタシルクロードの逃げでスタート。ニホンピロアワーズはやや行きたがる仕草を見せながら2番手を追走する。ホッコータルマエは5番手から。スムーズに流れて、4コーナーでは早くもニホンピロアワーズが押さえ切れない手応えで2番手から先頭をうかがうが、その外にホッコータルマエも押し上げ、2頭が抜け出す。後続は離されて、人気2頭による叩き合い。激しい競り合いが続いたが、先に抜け出したホッコータルマエが内で食い下がるニホンピロアワーズを3/4馬身押さえて重賞3連勝を決めた。2馬身1/2離れた3着は3番人気のハートビートソングが入っている。
ホッコータルマエは、父キングカメハメハ、母マダムチェロキー、母の父Cherokee Runという血統。北海道浦河町・市川ファームの生産で、矢部幸一氏の所有馬。通算成績は16戦7勝。重賞はGIIIレパードS(12年)、交流GIII佐賀記念、交流GIII名古屋大賞典(13年)に次いで4勝目。西浦勝一調教師はアンタレスS初勝利。岩田康誠騎手は07年ワイルドワンダーに次いで2勝目。
岩田騎手は「この馬とずっと戦ってきて、強いことは知っていました。自信を持って代役を果たせたと思います。ニホンピロアワーズを行かせて、その後ろからという気持ちでした。状態がすごく良くて、力を信じて横綱相撲の競馬ができました。抜け出したらまだまだ遊んでいる状態だったし、もっともっとこの馬の良さが出ると思います。今回は代打で、僕にはローマンレジェンドというお手馬がいますが、すごい敵がいるな、と思いました」と手強いライバルの背中を実感した様子だった。
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