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【帝王賞】コパノリッキーが完勝!GI・7勝目
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6月29日(水)の大井競馬11R、第39回 帝王賞(交流GI、サラ4歳以上、選定馬、定量、ダート・右2000メートル、12頭立て、1着賞金=6000万円)は、武豊騎手騎乗の5番人気コパノリッキー(栗東・村山明厩舎、牡6歳)が先行策から押し切ってGIレース7勝目を挙げた。タイムは2分3秒5(不良)。
3馬身半差の2着には中団から追い込んだノンコノユメ(1番人気)。さらに5馬身差の3着に同じく中団から脚を伸ばしたサウンドトゥルー(2番人気)が入線した。
レースを引っ張ったのは大外から気合をつけてハナに立ったクリソライト。2番手にはアスカノロマン、コパノリッキーはスッと3番手に控える。「展開はある程度予測していた通りになったんですが、馬が前半力んで走っていたので、何とか我慢させて走らせていました」と武豊騎手は道中をふり返る。「今日はメンバーも強いのがそろって、ボク自身もやってみないとわからないと思っていました」と武豊騎手がいう通り、上半期の日本のダート界の頂上決戦にふさわしい好メンバーがそろい、1番人気ノンコのユメ(単勝3.1倍)~5番人気コパノリッキー(単勝6.6倍)まで5頭に人気が割れる大混戦となった。それでもコパノリッキーは強かった。3コーナー過ぎからロングスパートをかけて4コーナーでは先頭。直線は後続を振り切って、2着のノンコノユメに3馬身半差をつけた。
日本のダート界でのナンバーワンを証明して、秋にはいよいよ海外へ! 10月1日のオーサムアゲインS(米GI、サンタアニタ競馬場、ダート2000メートル)の前哨戦をステップに、11月上旬のブリーダーズカップマイル(米GI、サンタアニタ競馬場、ダート1600メートル)への挑戦をオーナーが明かしている。「秋には順調にいけばアメリカに挑戦というプランもあるのでいい結果を出せてよかった」。武豊騎手の自信に満ちた笑顔が弾けた。
一方、管理する村山明調教師は-。「最後まで我慢してくれ、と思ってみていましたね。夏場に弱い馬なので心配していましたが、こちらに着いてからもカイバ食いがいいとスタッフから聞いていたので、それがプラス15キロという体重に出たのかなと」と勝因のひとつに体調の良さを上げた。ローテーションに関しては「南部杯か、アメリカか。馬の状態をみて、しっかり考えたいと思います」と選択肢を残した。
帝王賞の勝ち馬コパノリッキーは、父ゴールドアリュール、母コパノニキータ、母の父ティンバーカントリーという血統。栗毛の牡6歳。北海道日高町・ヤナガワ牧場の生産馬で、小林祥晃氏の所有馬。通算成績は23戦12勝(うち地方10戦6勝)。重賞は交流GII・兵庫チャンピオンシップ(2013年)、GI・フェブラリーS、交流GI・JBCクラシック(14、15年)交流GI・かしわ記念、(14、16年)、GII・東海S(15年)に次いで9勝目。村山明調教師は帝王賞初優勝、武豊騎手は2005年(タイムパラドックス)、09年(ヴァーミリアン)、11年(スマートファルコン)、14年(ワンダーアキュート)に次いで、帝王賞最多の5勝目。
〈2着以下のレース後コメント〉
◆ルメール騎手(ノンコノユメ=2着) 「いいペースだったし、直線でも伸びていた。やっぱり、直線の長い大井は合う」
◆大野騎手(サウンドトゥルー=3着) 「道中いい位置につけられたし、力は出し切れたが、勝った馬が強かった」
◆幸騎手(ホッコータルマエ=4着) 「イメージ通りの競馬ができたけど、休み明けだからね。使って良くなる」
◆吉原寛騎手(ユーロビート=5着) 「ひと脚をうまく使おうと思って、あの位置につけた。思った以上に走ってくれた」
◆太宰騎手(アスカノロマン=6着) 「3コーナー過ぎからの勝ち馬の脚が違った。夏を過ぎてから、もっと良くなると思う」
◆浜中騎手(アムールブリエ=11着) 「牡馬相手でよく頑張ってくれたと思う。牝馬同士なら違うはず」
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