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【宝塚記念】ディープ威圧感たっぷりの走り


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【宝塚記念】ディープ威圧感たっぷりの走り

 〔本紙の狙い〕ディープスカイを本命を推す。安田記念ウオッカの2着。余裕残しの仕上げだったうえ、距離適性の差が出た。内容的には評価していい。この中間の乗り込みで重めは解消。追い切りの動きも抜群で、文句なしの状態に仕上がった。阪神の芝2200メートルは力を出し切れる舞台。女傑ウオッカ不在のメンバーならば、能力、実績とも抜けている。直線で力強い末脚を繰り出し、ダービー以来となるGIタイトルを獲得する。ドリームジャーニーが相手の一番手。春の天皇賞(3着)よりも条件はすべて好転している。一瞬の決め手をうまく生かせば、ディープに肉薄できる。サクラメガワンダーは名うての阪神巧者で仕上がりも最高潮だ。

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 凱旋門賞挑戦へ負けられない戦いに挑む(11)ディープスカイは、水曜日に時計を要する馬場状態にも動じることなく坂路4ハロン51秒9の一番時計をマーク。しかし、その疲れはまったく感じさせず、27日は坂路2本をゆったりとしたキャンターで、威圧感さえ感じさせる走りを見せた。「適度に気合が乗って、本当にいい雰囲気です」と担当の堂本調教助手もデキの良さを実感している。

 調子の良さを物語るのが、坂路2本の最終調整。堂本助手は「今まで直前は1本でしたが、今日の2本は予定通りです。安田記念から中2週で追い切りを3本こなしても疲れがまったくない。本当にタフな馬ですね」と驚嘆の表情だ。世界に飛び出すためにも、ぜひとも3つ目のGIタイトルを手に入れたい。

 朝日杯FS以来、2年7カ月ぶりのGI制覇を狙う(9)ドリームジャーニーは、キャンターで坂路1本のあとゲートを通す入念な最終調整。420キロ台の小柄な馬だが、雄大なフットワークで体を大きく見せて絶好の気配だ。吉村調教助手は「追い切り後も変わらずここまで来ることができた。本当にいい状態です」と自信を見せた。前走の天皇賞・春はコーナー4つの競馬に慣れていたため、向正面を最後の直線と勘違いして少し引っ掛かった。それでも3着は地力アップの証明だ。「2200メートルの方が競馬がしやすいのは確かです。あとは末脚勝負になればいいですね」と自慢の切れ味を発揮できることを願っている。

 早めに栗東入りして調整中の(1)マイネルキッツは、ドリームジャーニーと同じく坂路1本からゲートを通してレースに備えた。「元気があって、現段階では本当にいい感じですよ」と手綱を取った福田調教厩務員は好感触だ。27日の調教後に計った体重は492キロで、木曜と変わりない。「阪神までの輸送でどれだけ減るか分からないですが、このまま減らなそうな感じはあります」と馬体面の心配はなさそうだ。

 ウオッカの回避により武豊騎手が手綱を取る(3)スマートギアは、DWコースを軽いキャンターで1周。「いつも通り、特別なことは何もしていない。体調に関しては問題ないです」と猿橋調教助手。クラス編成で1600万下に降級したが、果敢にGIへ挑戦してきた。「戦っていないメンバーが多いからね…」と猿橋助手は控えめだが、菊花賞4着の実力は侮れない。

 (7)アルナスラインは、息を整える程度のゆったりとしたキャンターで坂路を1本登った。「適度に気合が乗ってきて、スイッチが入った。状態に関しては言うことないし、いいデキで臨める」と松元茂調教師は動きを見届けてデキの良さを再確認していた。「久しぶりに530キロ台で競馬ができそう。完成の域に入っているね」と馬体も引き締まってきており、GI制覇へ態勢は整った。

 美浦から唯一の直前輸送となった(10)スクリーンヒーローは、約9時間かけて午後1時過ぎに阪神競馬場に到着。今年3回目の関西圏での競馬だけに、輸送も慣れたもので、馬房の中でもリラックスしていた。「天皇賞の時はゴールデンウイーク中だったので11時間くらいかかったけど、今回はスムーズだった。自分で体を作るタイプだし、前回よりも体調は上向いている」と寺本厩務員は胸を張った。

 金鯱賞を勝ってさらに調子を上げている(8)サクラメガワンダーが、悲願のGI制覇へ文句ない仕上がりを見せている。前日は角馬場でしっかり体をほぐし、坂路1本を力強いフットワークで駆け抜けた。「ハードな追い切りだったが、その後も落ち着いてカイバもしっかり食べている。思い通りの調整ができました」と友道調教師も納得の表情だ。状態面に加えて、地元関西圏(中京、京都、阪神)での競馬ということも大いに強調できる。これまで16回走って掲示板を外したことがなく、阪神コースは重賞3勝と得意にしている。「関西圏のGIは狙っていたからね。本格化した今なら楽しみだよ」とトレーナーは狙い澄ましたレースで好結果を願っている。

 (2)インティライミは坂路1本だが、気配は平凡で良化はスローだ。立山厩務員は「470キロ前後では出せると思うが、少し絞りきれないから…」。木曜の計量では484キロあっただけに、当日の体重に注意したい。「状態は悪くないし、脚もとも気になるところはないので、頑張ってほしい」とダービーでディープインパクトの2着になった実力馬の復活に期待をかけていた。

 (4)アドマイヤフジは、角馬場から坂路1本の調整。気負うことなく、デキは高いレベルで安定している。「リズム良く、バランスのいい走りだった。順調にきているし、状態は変わりない」と橋田調教師は話した。続けて「特に指示は出さないけど、ゲートをうまく出て流れに乗れれば、ハナに行っても力を出せるだろう」とペースのカギを握る馬だけに、その出方は気になるところだ。

 2頭出しの大久保龍厩舎。(5)ヒラボクロイヤルは角馬場で大久保龍調教師が跨って乗り運動、(6)エリモエクスパイアは坂路1本の最終調整を行った。「ヒラボクはレース間隔が詰まっていますが、体調は問題ないです。エリモも脚もとの不安はなく、順調にきています」と寺島調教助手は順調度をアピールする。ただ、「さすがにこの相手では強気なことは言えません。少しでも上位を目指してほしい」と最後までトーンは上がらなかった。

 (12)モンテクリスエスはCWコースをキャンターで1周した。「頭の位置がきれいなところで収まって、いいフォームでしっかり走っていた」と松田国調教師は気合乗り十分の動きに納得の様子。天皇賞・春はゲートで出遅れて流れに乗れなかった。今回は入念にゲート練習を行い、レースで集中するようにチークピーシズを着用する。「チークで前向きさが出てくれればいいですね」と馬具の効果にも期待していた。

 (14)カンパニーは8歳という年齢を感じさせない元気いっぱいな姿だ。前日も坂路でラスト1ハロンだけ軽く気合をつけられ、14秒8をマーク。「いい感じだったし、カイ食いも問題ない。安田記念(4着)を使って上積みがあるね」と音無調教師は状態の良さをアピールする。気になる大外枠にも「本当は内が良かったが、ここなら内の様子を見ながら競馬ができる利点はある」と前向きにとらえていた。

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