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京都では土曜メーンにダートGIIIの平安S(5月21日、1900メートル)が組まれている。3年前に施行時期が1月から5月に移り、距離も100メートル延びた。勝ち方次第では帝王賞(6月29日、大井、交流GI、ダ2000メートル)など後半戦のダートGI路線の勢力図にも変化を及ぼすはずで、注目の一戦だ。
時期が変わってからは4月中旬のアンタレスS組の活躍が目立ち、今年もその上位馬が多く出走を予定し、なかでも主力はアウォーディー(栗東・松永幹夫厩舎、牡6歳)だ。アンタレスSで重賞3連勝を飾り、勢い十分。今週末(日本時間22日朝)は半弟のラニ(父タピット)が米国3冠2戦目のプリークネスSに出走予定。今後、兄弟対決が実現する可能性もあり、そのためにも負けられない一戦だ。主戦がともに武豊騎手のため、今回はクリストフ・ルメール騎手と新コンビを組むが、乗り難しいタイプではないだけに問題はないだろう。
アスカノロマン(栗東・川村禎彦厩舎、牡5歳)はアンタレスSで1/2馬身差の2着だったが、未勝利の阪神から4勝している京都に替わるのは好材料。アウォーディーは初コースになるだけに、引き続き相手より1キロ重い58キロだが、逆転の可能性はある。
ドコフクカゼ(栗東・友道康夫厩舎、牡6歳)は重賞に7度挑戦して3着(2回)が最高着順だが、勝てるだけの実力はある。前走のブリリアントS4着は、3角先頭という力任せで強引な競馬。スタミナを要求される東京の2100メートルでは末脚がもたなかった。今回は8度コンビを組んで2勝、2着2回の岩田康誠騎手が4戦ぶりに騎乗するため、新たな一面が引き出される可能性もある。
末脚一手の脚質で展開次第の面があるが、チャンピオンズC4着、フェブラリーS5着とGIでも好走歴のあるロワジャルダン(美浦・戸田博文厩舎、牡5歳)にも注意が必要。前が競り合う流れになれば勝機も十分だ。
その他では、ともに京都コースに実績があり、近走の内容も安定しているクリソライト(栗東・音無秀孝厩舎、牡6歳)とクリノスターオー(栗東・高橋義忠厩舎、牡6歳)の2頭も争覇圏内。穴っぽいところでは、京都ダート【3・3・0・1】で、この距離でも2戦2着2回のトップディーヴォ(栗東・昆貢厩舎、牡4歳)、勢いがあるラインルーフ(栗東・松永昌博厩舎、牡4歳)、トラキチシャチョウ(栗東・目野哲也厩舎、牡5歳)あたり。
★平安Sの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら
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