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中央競馬ニュース
中山の日曜メーンはダービー卿チャレンジＴ（４月３日、中山、ＧＩＩＩ、芝１６００メートル）。昨年の勝ち馬モーリスは、勢いそのままに安田記念、マイルチャンピオンシップ、香港マイルとＧＩ・３連勝を飾り、年度代表馬に輝いた。安田記念（６月５日、東京、ＧＩ、芝１６００メートル）に関連するだけでなく、ハンデ重賞で馬券の妙味もたっぷりあるレースだ。過去１０年を見ても、３連単の配当が１００万円を超えたケースが２度あるほか、１番人気が馬券に絡んだのは３回だけ。穴党にとっては見逃せない。
サトノアラジン（栗東・池江泰寿厩舎、牡５歳）は昨年４月にオープン入りすると、オープン特別モンゴル大統領賞を勝利。続くＧＩＩＩエプソムＣ、富士Ｓをともにタイム差なしの２着に好走し、マイルチャンピオンシップでも０秒２差の４着に善戦した。その後は前走の香港Ｃこそ１１着に敗れたが、折り合いをつけやすいマイルに戻るのは好材料。ハンデ５７キロも背負い慣れた重量で、重賞初制覇が期待できる。再コンビを組むクリストフ・ルメール騎手は【２・２・０・１】と手が合うだけに、昨年の春興Ｓで上がり３ハロン３２秒７という時計を叩き出した中山マイル戦で大いに注目したい。
昨秋にマイル戦３連勝でオープンのリゲルＳを制したダッシングブレイズ（栗東・吉村圭司厩舎、牡４歳）も地力上位。１番人気に支持された前走の東京新聞杯は直線半ばで内ラチに接触して落馬競走中止となったが、幸い大事には至らず、中間も順調に調整されている。ハンデ５６キロも全く問題ない。今回は戸崎圭太騎手が初騎乗。仕切り直しの一戦で重賞初制覇を目指す。
キャンベルジュニア（美浦・堀宣行厩舎、牡４歳）はデビューから６戦して【４・１・０・１】。ラジオＮＩＫＫＥＩ賞では幼さを見せて１５着に敗れたが、前走の関門橋Ｓの勝ちっぷりからも心身の成長が感じられる。南半球（オーストラリア）産の遅生まれだけに、伸びしろも十分。初の古馬重賞となるが、底知れぬポテンシャルで突破しても不思議はない。ハンデ５４キロも潜在能力を考えれば恵まれた印象だ。昨年のモーリスに続き、堀厩舎の素質馬が準オープンからの昇級戦を勝つシーンは十分考えられる。
ロゴタイプ（美浦・田中剛厩舎、牡６歳）は２０１３年の皐月賞を最後に勝利から見放され、前走の中山記念も７着と凡走した。それでも、昨秋は産経賞オールカマー４着、富士Ｓ３着と上位に入っているので、力が急激に低下したとは思えない。近況を考えればトップハンデ５８キロは厳しい印象を受けるが、中山のマイル戦を使われるのは快勝した２０１２年の朝日杯フューチュリティＳ以来。まだ見限ることはできない。
同じく５８キロのクラレント（栗東・橋口慎介厩舎、牡７歳）は、昨年のこのレースでトップハンデ５８．５キロ、大外１６番枠と厳しい条件ながら６着とまずまずの結果を残した。近況はもっぱら左回りで好成績を残しており、中山向きとは言えないが、重賞６勝の実績は侮れない。
京都牝馬Ｓ２着のマジックタイム（美浦・中川公成厩舎、牝５歳）は、大事に育ててきた成果が出て、ここに来て本格化ムード。全４勝を挙げるマイルに戻り、ハンデ５３キロと条件もそろって、初の重賞制覇を目指す。ドイツの名手アンドレアシュ・シュタルケ騎手とのコンビが頼もしい。
古豪エキストラエンド（栗東・角居勝彦厩舎、牡７歳）も、前走の東京新聞杯で２着好走と健在ぶりをアピール。ハンデ５７キロは昨年この条件で２着だった京成杯オータムＨと同じ斤量でもあり、怖い存在だ。吉田隼人騎手にとっては、日経賞（ゴールドアクター）に続く２週連続重賞制覇がかかる。
同舞台の前走・東風Ｓで２０１３年ファルコンＳ以来３年ぶりの勝利を挙げたインパルスヒーロー（美浦・国枝栄厩舎、牡６歳）もマークが必要。ハンデは５６キロとなっている。
中山コース【４・２・３・１】で、２走前の同舞台・ニューイヤーＳを制したダイワリベラル（美浦・菊沢隆徳厩舎、牡５歳）＝５６キロ、２走前にマイルのキャピタルＳを勝ったサンライズメジャー（栗東・浜田多実雄厩舎、牡７歳）＝５６キロ、京成杯オータムＨでアッといわせたフラアンジェリコ（美浦・斎藤誠厩舎、牡８歳）＝５５キロ、距離短縮で巻き返しを図るテイエムタイホー（栗東・鈴木孝志厩舎、牡７歳）＝５７キロ＝なども上位争いが可能な顔触れ。チャンスと思える馬はかなり多く、今年もハンデ戦らしい激戦が期待できそうだ。
★ダービー卿チャレンジトロフィーの特別登録馬（想定騎手入り）はこちら
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