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【有馬記念】一生懸命ブエナ「JC以上」
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中央競馬の1年を締めくくる有馬記念の追い切りが21日、滋賀県栗東トレーニングセンターで行われた。ラストランを迎えるGI6勝のブエナビスタ(栗東・松田博資厩舎、牝5)は、CWコースで軽快な伸び脚を披露。サンケイスポーツ調教採点も最高の「S」評価だ。女傑が万全の状態で悲願の有馬Vを飾る。枠順は22日午後2時に確定する。
ダダッ、ダダッと馬場を駆ける軽快なリズム。後肢が蹴り上げたウッドチップは高々と舞い上がる。力強く、美しいフォーム。女王にふさわしい華麗な走りでブエナビスタが最後の調教を終え、ラストランへ万全の態勢を整えた。
「何も変わらない。それで十分やろ。この馬は無事ならええ。無事なら自分で走るんやから」
これが見納めとなる栗東トレセンでの追い切りを済ませ、引き揚げる愛馬を見送りながら松田博資調教師(65)はにっこりとほほえみ、静かに話した。
負けたこともあった。降着もあった。2008年10月のデビューから3年2カ月。常に一生懸命走り、競馬界を引っ張ってきた。22戦9勝。GIタイトルは6を数える。昨年、年度代表馬に輝いた女王に、トレーナーは絶大な信頼を寄せる。
午前7時すぎ、CWコースに登場したブエナビスタ。いつものようにゆっくりスタートすると、残り6ハロンすぎからスピードアップする。クビをリズミカルに上下に動かし、前へ前へ進もうとする姿は、前走以上、いや今年もっとも気力が充実した走りだった。
オーバーペースになるギリギリのところで鞍上(松田剛調教助手)が手綱を抑える。直線では軽く追われる程度でフィニッシュした。流すような感じでも、6ハロン80秒1のタイムは目いっぱいに追われた前走時(ジャパンC)より1秒も速い。ラスト3ハロンも37秒5-12秒3の好時計で締めくくった。
「向こう正面で少しペースが速くなったな。でも以前だったら最後までガムシャラに走っていただろう。それがなくなったのがいいな」
トレーナーは満足そうに振り返った。あふれる能力を抑えきれないように走っていた2歳時から、ブエナはすっかり大人になった。その姿を確認した調教師の笑顔には、やり切ったすがすがしさが感じられた。
有馬記念は2年続けて2着。まだ勝っていない大レースだが、特に昨年は悔しさが残る。その前のジャパンCは1位入線も、悪夢のような2着降着。1年もの間、勝ち星から見放された。
「あの降着がなければ、昨年は有馬記念も勝っていたと思う。あの降着で(昨年騎乗していた騎手・クリストフ)スミヨンは、大事に他の馬の邪魔をしないように外々を回さざるをえなかったんやから」
松田博調教師は、いまだに悔しさがこみ上げるようだ。今年はそのジャパンC(11月27日)を快勝し、ブエナ復活を印象づけた。パートナーの岩田康誠騎手(37)はこの春からコンビを組んだ。有馬は初めてとなるが「忘れ物を取りに行きたい」と、ラストランへの思いを口にする。
調教を終えて、馬房でリラックスするブエナビスタの頭をやさしくなでた調教師は「もうこれで最後やからなあ」とカメラマンに記念撮影を頼んだ。周囲には「北海道に行けばいつでも会える」と言いながらも、やはり別れはさびしい。
「ファンの皆さんには迷惑をかけたこともたくさんあったと思う。でも、ブエナビスタは希望もたくさん与えてくれた。2年連続でファン投票1位に選んでいただいて、今年はいい結果を出したい」
どんなときでも応援し続けてくれたファンへの恩返し。女王引退の花道は、クリスマスGPのゴールへと続く。先頭で駆け抜けるのはブエナビスタだ。(柴田章利)
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