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第44回サンスポ賞フローラS(26日、東京11R、GII、3歳牝馬オープン、馬齢、芝2000メートル、1着本賞金5200万円、1~3着馬にオークス(5月24日、東京、GI、芝2400メートル)の優先出走権=出走18頭)貫禄が違うわヨッ!メンバー中唯一の重賞馬ディアジーナがゴール前でグイッと伸びて2馬身差の完勝。内田博幸騎手はフローラS連覇を決めた。2分2秒2(良)。2着ワイドサファイア、3着ハシッテホシーノまでがオークスの優先出走権を獲得した。ホシーノの名付け親、ほしのあきさんは愛馬のGI出走にカ・ン・ゲ・キッ!!
残り1ハロン。ワイドサファイア、ハシッテホシーノとの3頭の叩き合いからグイッと芦毛の馬体が抜け出す。ディアジーナが地力の違いを見せ、オークスの優先出走権をトップゴールで獲得だ。
「2コーナーだけ気をつけて乗った。坂の上りでも手応えは十分あったし、この馬の持ち味は十分に発揮できた」。内田博幸騎手が会心の騎乗を振り返る。道中は4番手でじっと我慢。勝負強さ、稍重から回復したばかりの時計のかかる馬場での快勝劇。着差は2馬身でも圧巻の内容だ。
内田博は昨年のレッドアゲートに続くフローラS連覇。今年の重賞3勝はフェブラリーS=サクセスブロッケン、クイーンC=ディアジーナと今回ですべて東京コースだ。オークスでは桜花賞を圧勝したブエナビスタと激突する。「まだ1度も対戦していないし、(ブエナは)衝撃的な勝ち方をしているが、こちらは器用さがあるのでその辺りを生かして、大きなタイトルを獲りたい」と逆転をもくろむ。
馬主のディアレスト、田村調教師もレッドアゲートに続くフローラS連覇。「ジョッキーに任せて安心して見ていた。遅生まれ(6月2日)で成長を止めないようにゆったりとしたローテーションで使ってきたし、内田騎手が毎回、教え込んでくれた事を馬もしっかり理解して気性的にも成長しているしね」とトレーナーは満面の笑み。早々と桜花賞パスを宣言し、オークスに照準を合わせての調整。田村師の決断が結実しての前哨戦を快勝。そして迎える本番。
「レッドアゲートと同じ馬主、騎手でオークスに行けるので是非とも雪辱を果たしたい」と昨年(2番人気で6着)の教訓を胸に念願のGI獲りに意欲を見せる。
父メジロマックイーンから受け継いだスタミナと心肺能力の高さなら2ハロンの距離延長は大歓迎。“根性娘”が桜の女王を倒し、樫の女王に君臨するか楽しみだ。(片岡良典)
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