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中央競馬ニュース
第３１回小倉２歳Ｓ（４日、小倉１１Ｒ、ＧＩＩＩ、２歳オープン、芝１２００メートル、１着賞金３２００万円＝出走１３頭）浜中俊騎乗で２番人気のエピセアロームが直線で力強く抜け出して、重賞初Ｖを決めた。タイム１分８秒８（稍重）。新種牡馬ダイワメジャー産駒も初タイトルとなった。１馬身半差の２着には、１番人気のマコトリヴァーサルが入った。
ゴール前からギュッと左こぶしを握りしめ、喜びをかみしめた。地元小倉出身の浜中俊騎手が、エピセアロームを今年の小倉２歳女王へエスコート。昨年のブラウンワイルドに続く連覇、そして安田隆行騎手（現調教師）と並ぶ同レース最多となる３勝目を飾り、充実の夏を締めくくった。
「素質を高く評価している馬ですし、正直この相手では負けられないと思っていました。唯一、心配だったのが１２００メートルでしたが、期待通りの走りでしたね」
３年前にはデグラーティアで自身の重賞初Ｖを飾った思い出のレース。地元のウイナーズサークルで今年も浜中騎手が満面の笑みを浮かべた。
レースは中団から進めた。４コーナーでは外へ膨らむシーンもあったが、内の先行勢を飲み込み、先頭へ。最後はやや外へ寄れながらも後続馬の追撃を振り切り、ゴールを駆け抜けた。
「コーナーはバイクに乗っているんじゃないかと思うほど外に逃げていたように、まだ改善すべきところがあるのにこのパフォーマンスですからね。本当に今後が楽しみになるレースでした」
底知れぬ能力を感じているからこそジョッキーの期待も高まる。また、新種牡馬ダイワメジャー産駒の重賞初勝利となり、父の評価を高める結果にもなった。
「課題の残る競馬だったけど、能力の違いで勝てた。本質的にもう少し長い距離の方がいいタイプ。今後は放牧へ出して桜花賞を目標にしていきたい」
早くも来春のクラシックへ思いをはせる石坂正調教師。夏の小倉で素質の片鱗をみせたエピセアロームが、世代の牝馬戦線をリードしていく。（瀬戸聡）
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