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【帝王賞】ファルコンV!ぶっちぎり9馬身


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【帝王賞】ファルコンV!ぶっちぎり9馬身

 第34回帝王賞(29日、大井11R、交流GI、4歳上、選定馬、定量、ダ2000メートル、1着本賞金6000万円=出走11頭)上半期のダート王決定戦は、断然の1番人気スマートファルコンが、初対決だった2番人気エスポワールシチーに9馬身差をつけて堂々と逃げ切ってV。交流GI3勝目を決めた。タイム2分1秒1(良)。重賞は15勝目で、自身の持つJRA所属馬の重賞最多勝記録を更新(2位はホクトベガヴァーミリアンの13勝)。武豊騎手(42)=栗・フリー=は24年連続GI制覇の偉業を達成した。

 まばゆいカクテルライトの中を、千両役者がゆうゆうと逃げ切った。1番人気スマートファルコンが、圧巻の9馬身差でGI3勝目を飾った。

 「ボクは乗っているだけでした。ノーステッキでGIを勝ったのは、たぶん初めてでしょう。本当にすごい馬です」

 百戦錬磨の名手も、驚くほどの強さ。危うかったのはバタついたゲートの中だけで、タイミング良くスタートを切った時点で、勝負はついていた。前半5ハロン59秒8という芝並みのハイラップ。「普通の馬なら逃げてからペースを落とすけど、この馬はそう思わない。あのペースでいい」。その期待通り、4コーナーで迫ってきたGI5勝馬エスポワールシチーを、直線で楽々と突き放す。帝王賞レコード(06年アジュディミツオー)を1秒も更新する圧勝だった。

 強気なレーススタイル。それは、ユタカがファルコンに、98年の宝塚記念サイレンススズカ(同年天皇賞・秋で競走中止、予後不良)の姿を感じたからだ。「芝とダートの違いはあるけど、ああいう競馬が合うのかな、と思って、JBCクラシックの時にやってみた。小細工しない方がいい」。ハイペースの逃げを打ち、そのまま後続を突き放す。ファルコンは、まさに“ダート界のサイレンススズカ”だ。

 一枚上の力を見せ、小崎憲調教師は「昨年の帝王賞(6着)の借りは返したので、次はドバイを狙うローテーションを組んでいきます」と早くも来春に目を向けた。今春も挑戦のプランはあったが、疲れが抜け切らず断念。だからこそ、待望の世界進出に向けて小崎師は表情を引き締める。

 24年連続GI制覇のユタカは「これ(交流GI)でも記録かもしれないが、中央でももちろん勝つよ。ドバイも楽しみ」と意欲満々。ユタカとスマートファルコンが、世界の頂点までノンストップで駆け上がっていくかもしれない。(黒田栄一郎)

★3連単最低配当290円

 帝王賞の3連単290円は09年JBCクラシックの1着ヴァーミリアン、2着マコトスパルビエロ、3着ワンダースピードの(5)(10)(12)560円を更新し、交流GIの3連単最低配当となった。

★売り上げは対前年比79・2%

 帝王賞の売り上げは8億7172万7300円で、対前年比79・2%。少頭数で実力差もはっきりしており、馬券の興味が薄れたようだ。大井競馬場の入場人員は2万4688人(同94・6%)だった。

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