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【有馬記念】必殺仕分け人(1)戦歴&ステップ
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サンスポ恒例のデータ大作戦「必殺仕分け人」が、今年もスタートする。6日間にわたって、さまざまな側面からグランプリのデータを検証。過去10年の傾向を綿密に分析し、難解な一戦を解き明かす。初日は、大きなウエートを占める「戦歴&ステップ」。“仕分け人”の結論やいかに!?
〔1〕重賞実績(重賞未勝利=10点減、当該年内の重賞未勝利=4点減、2000メートル以上の重賞未勝利=3点減)
最高のメンバーが揃うグランプリで、実績が劣る馬は通用しない。重賞未勝利で連対したのは03年2着のリンカーン1頭だけ。仮に重賞タイトルを持っていても、短距離では無意味だ。リンカーン以外の19頭は、すべて2000メートル以上の重賞タイトルホルダーだったことは見逃せない。また、当該年内に重賞を勝っていなかったのも、リンカーンの他に05年1着のハーツクライだけ。年内の重賞勝ちは不可欠だ。
〔2〕GI実績(GI未経験=5点減、GI連対経験なし=3点減、GI未勝利=1点減)
最高峰のGIだけに、大舞台での経験も必要となる。GI未経験で連対したのは02年2着のタップダンスシチー1頭しかいない。また、残る19頭のうち16頭はGIでの連対経験があった。勝ち馬に限れば、10頭中8頭がGI勝ちの経験馬。大舞台での実績は、あればあるほどいい。
〔3〕ローテーション(3カ月以上の休み明け=5点減、12月に出走した馬=5点減)
順調さは必須事項であり、適度なフレッシュさも求められる。休み明けで通用するほど甘いレースではなく、3カ月以上の休養明けで臨んだ馬は連対例ゼロ。同様に、12月に入って出走して中2週以下のローテで臨んだ馬も連対例はない。王道を歩んできた馬だけが連対の資格を持つ。
〔4〕前走の出走レース(GI以外=5点減、GI1600メートル以下=5点減)
前走がGI以外だった馬は、02年のタップダンスシチー1頭だけ。3着まで広げても、1頭(02年コイントス)しかいない。40頭で【0・1・1・38】では減点も当然だ。距離にも注目。前走の距離が2000メートル未満だったのも、前出のタップダンスシチー(GIII京阪杯=当時1800メートル)1頭しかいない。中距離以上のGIから臨戦することが好走の絶対条件だ。
〔5〕近況(前2走とも3着以下=5点減、ただし前2走で1度でも3着=3点減、前走6着以下=1点減)
前2走とも3着以下だった馬は、66頭いて【0・4・4・58】。連対例は4度あるがすべて2着で、連対率としては6・1%にすぎない。また、前走6着以下の馬は5頭連対しているが、これも【2・3・2・53】で連対率は8・3%どまり。減点の程度は軽くなるが、やはり前走で掲示板を確保していることが望ましい。
★初日の結論
減点がなかったのは、ジャパンCの上位2頭。さすがに実績ではケチのつけようがない。ペルーサもわずか1点の減点で差がなく続く。初日に脱落したのは、15点以上の減点があった4頭。新星ルーラーシップも、ほとんどの項目で減点対象となってしまった。その兄フォゲッタブルも同様。また、前年覇者のドリームジャーニーは久々と前走がGIでなかったことが影響して大きく持ち点を減らし、早くもピンチに立たされている。
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