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中央競馬ニュース
羽田盃は長らく南関東3歳三冠の一冠目として行われてきたが、ダート競走の体系整備によって2024年からJpn1格付となり、中央も含めたダート三冠の一冠目となった。しかし、昨年は地方馬が揃わずのまさかの8頭立て。これを打開するべく、今年から「2025G/Jpn1(ジーワン)グランドボーナス」という制度が設けられた。
この制度は地方所属馬がG/Jpn1出走の際には着順に応じたポイントを付与し、年間獲得合計1～10位となった馬の馬主および調教師に褒賞金を交付するというもの。これにより今年以降は、出走頭数が増加することが予想される。
ただし、このレースは中央所属は、Jpn3・雲取賞およびJpn2・京浜盃のそれぞれ5着以内の上位2頭、計4頭にしか優先出走権がなく、とても狭き門となっている。こうなると雲取賞と京浜盃がレベルが高くなるのは必然。昨年の1着馬アマンテビアンコは雲取賞の2着馬、2着馬アンモシエラも京浜盃の2着馬だった。
また羽田盃が南関東3歳三冠の一冠目として実施されていた頃も、雲取賞か京浜盃のどちらかで9着以内だった馬が活躍しており、特に羽田盃出走馬の中で前年のJpn1・全日本2歳優駿で最も先着していた馬は本命候補だった。
過去10年で次の10頭中6頭が前記に該当。2017年のヒガシウィルウィン（2番人気）→2着、18年のハセノパイロ（4番人気）→3着、19年のウィンターフェル（2番人気）→2着、21年のアランバローズ（2番人気）、22年のライアン（13番人気）→2着、23年のヒーローコール（1番人気）→2着。
遡ればその後、羽田盃、東京ダービーを連勝し、ジャパンダートダービー（現ジャパンダートクラシック）で2着となった、14年のハッピースプリント（1番人気）も前記に該当している。昨年は前記に該当していたサントノーレが故障により不出走だったが、このパターンは今後も警戒しておきたい。
さらにJRAのダ1600以上のオープンおよびリステッド競走は、ここまでにカトレアＳ、ヒヤシンスＳ、伏流Ｓの3レースしか行われていない。このため強豪が集ってレベルが高くなる。この3レースのうちのどれかか、JRA所属馬が3頭しか出走できないブルーバードカップを優勝した雲取賞および京浜盃の出走馬は有力で、昨年の2着馬アンモシエラは前記に該当している。
今度は穴馬候補を紹介しよう。過去10年の傾向をここでも踏襲するならば、全日本2歳優駿に出走していた馬ということになる。2015年に6番人気で3着のキャンドルグラス、18年に7番人気で2着のリコーワルサー、21年に5番人気で1着のトランセンデンス、4番人気で3着のランリョウオー、22年に13番人気で2着のライアンなど、4番人気以下で連対した大半の馬が前記に該当している。
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直前でトライアルが行われ、そこで好走、善戦した馬たちが上位人気に支持されることが多いが、実はこのレースは全日本2歳優駿組がもっとも活躍するレースになっているのだ。全日本2歳優駿で敗退した馬が、その後のトライアルで調子を落として敗退し、ここで復活するパターンがとても目立っている。
その他、前走でクラウンカップに出走していた馬もよく穴を開けている。2015年に11番人気で3着のラッキープリンス、20年に10番人気で3着のファルコンウイング、21年に13番人気で2着のライアンが前記に該当。しかし、前年の全日本2歳優で7着と出走馬中で最先着だったライアンはともかく、3着止まりが大半。よって、中央馬が相手となると、クラウンＣ勝利かつ連勝のようなタイプでないと苦しそうだ。
まとめるとこうなる！
●本命候補
・前年の全日本2歳優駿で最先着の雲取賞および京浜盃で9着以内の馬。
・カトレアＳ、ヒヤシンスＳ、伏流Ｓ、ブルーバードカップのどれかを勝利した、雲取賞および京浜盃の出走馬。
●穴馬候補
・前年の全日本2歳優駿の出走馬。
・無敗のクラウンカップの勝ち馬。
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2025年5月15日(木) 12:00
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