中央競馬ニュース

【スプリングS】ピコチャンブラック、早め先頭から押し切り重賞初V レース史上初父子3代制覇

 0   0   587
シェアする  x facebook LINEで送る
【スプリングS】ピコチャンブラック、早め先頭から押し切り重賞初V レース史上初父子3代制覇

石橋脩(40)=美・フリー=騎乗の2番人気ピコチャンブラックが早め先頭から押し切り重賞初制覇、ホープフルS13着から鮮やかに巻き返した。2着の7番人気フクノブルーレイク、3着の1番人気キングスコールまでが皐月賞(4月20日、中山、GⅠ、芝2000メートル)の優先出走権を手にした。

何よりも己に打ち勝った。2番人気のピコチャンブラックホープフルS13着からのリベンジに成功。勝負服を泥で汚した石橋騎手が充実した表情を浮かべた。

「この中間も一生懸命、厩舎と話し合ってやってきたことが生きました。競馬で上手に走ってくれて、それが一番よかったですね」

スタートダッシュを決めてすんなりと好位の外に収まった。向こう正面でキングスコールがまくり気味に上がってくると、「まだいろいろな課題もあるので、そこは前に行かした方がいいだろう」と鞍上が判断してスパート開始。3コーナーで早くもハナに立つ形となったが、雨で緩んだ馬場でも脚いろは鈍らず、最後まで先頭を譲らなかった。父キタサンブラック(2015年)、その父ブラックタイド(04年)とのスプリングS父子3代制覇は、同レース史上初の快挙だ。


新馬戦を7馬身差で快勝した期待の逸材。だが優れた競走能力の裏には、激しい気性が同居していた。大敗を喫した前走の二の舞を避けるべく、この中間は石橋騎手が付きっきりで調教に騎乗。メンタル面に細心の注意を払いながら密にコンタクトを取ってきた。上原佑調教師は「能力を出せれば、結果はついてくると思っていました。中間は平常心で走ることに取り組んできましたが、それが生きた形になりましたね。リズムがおかしくなりそうなところもあったけど、騎手がうまくカバーしてくれました」と破顔一笑。開業3年目のトレーナーにとっても、待望の重賞初制覇となった。

課題をクリアし、堂々とクラシック戦線へ駒を進める。ホープフルSで後塵(こうじん)を拝したライバルも名を連ねるが、「必ずクラシックへ乗せなければいけないと思っていた馬。きょうぐらいの精神状態なら、距離も問題ないかなと思います」と指揮官は胸を高鳴らせる。ターフで蘇ったピコチャンブラック本来の走り。中山の借りは中山で返す。(山口遥暉)

ピコチャンブラック 父キタサンブラック、母トランプクイーン、母の父ネオユニヴァース。黒鹿毛の牡3歳。美浦・上原佑紀厩舎所属。北海道新ひだか町・チャンピオンズファームの生産馬。馬主は石部美恵子氏。戦績4戦2勝。獲得賞金6889万4000円。重賞は初勝利。スプリングS石橋脩騎手、上原佑紀調教師ともに初勝利。馬名は「冠名+敬称+父名の一部」。

この記事はいかがでしたか?
ナイス (0)
 ナイス!(0

このニュースへのコメント

コメントはありません。

関連競馬ニュース

新着競馬ニュース

人気競馬ニュース

会員登録(無料)でできること

レース情報

今週の注目レース

5月4日()
天皇賞(春) G1
5月3日()
京王杯SC G2
ユニコーンS G3

⇒今週の番組表へ

先週のレース結果

4月27日()
マイラーズC G2
フローラS G2
4月26日()
青葉賞 G2

⇒先週の番組表へ

総賞金ランキング
JRA競走馬総賞金ランキング
4歳以上
1 ベラジオオペラ 牡5
82,370万円
2 ジャスティンパレス 牡6
78,688万円
3 リバティアイランド 牝5
74,444万円
4 ナムラクレア 牝6
66,201万円
5 タスティエーラ 牡5
65,898万円
6 レガレイラ 牝4
63,438万円
7 ソウルラッシュ 牡7
62,302万円
8 ソールオリエンス 牡5
58,166万円
9 ダノンデサイル 牡4
57,577万円
10 テーオーロイヤル 牡7
51,827万円
» もっと見る

3歳
1 ミュージアムマイル 牡3
28,258万円
2 エンブロイダリー 牝3
22,455万円
3 クロワデュノール 牡3
20,477万円
4 アルマヴェローチェ 牝3
14,983万円
5 マスカレードボール 牡3
11,971万円
6 ジョバンニ 牡3
10,529万円
7 アドマイヤズーム 牡3
10,005万円
8 サトノシャイニング 牡3
8,365万円
9 アルテヴェローチェ 牡3
7,974万円
10 ショウナンザナドゥ 牝3
7,882万円
» もっと見る