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【セントウルS2024】直撃取材!プロ予想家最速予想 「豚ミンC」「金子京介」の狙いは!? 注目馬&妙味ある穴馬候補に迫る!

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金子京介ー関東主場全レースのパドックに立つ孤高の“馬見家”


関東主場全レースのパドックをチェックし、馬体、馬具、脚元の状態、返し馬など、競走能力に関わる全要素を網羅的に吟味。圧倒的相馬スキルで、穴馬を発掘する金子京介プロにセントウルSについてお聞きしました。

―予想のポイントはどのあたりでしょう。

久々の中京ですが、以前と違って連続開催ですよね。先週の時点ですでにボロボロの馬場のなか、それでもまだAコースなので、そこは考慮するべきでしょう。出走馬的には近走不振の馬が多い印象で、拾えるのは数頭と考えています。


―先週の馬場は外差しと捉えていましたか。

いや、外差しでもないですね。

―土曜はわりと内からも来ていた気もしますが。

小回りが響くのか、膨れるような進路取りだと、伸びていないですよね。道中馬群にいた馬が伸び、マシな馬場を選んで馬群の外を走ってきた馬は坂上で脚がなくなるという。そのパターンが多かったです。あとは強い馬の後ろにつけ、進路を上手く確保していた馬もよく来ていました。別の競馬場ですが、乗り方の例としては、キーンランドCでサトノレーヴをマークしていたエイシンスポッターです。今回だとピューロマジックが目標になるでしょうね。

―そのピューロマジックは3連勝を期待できますかね。近2走は京都・小倉と平坦でしたが。

充実ぶりがすごいので、まあ大丈夫かなとは。

―おお、いけますか。

テンも速いですし、昔いたカルストンライトオを見るような、ちょっと抜けているなという気はします。


―3走前に道悪のマーガレットSでつかまりましたけど、タフな馬場が苦手でもないのでしょうか。

それはないですね。走りを見ても滑るようなところはなく、グリップがすごくしっかりしていますから。マーガレットSから葵Sの間に何かあったのか、馬体がしっかりしてきましたよね。

―成長ですか。馬券の中心ですかね?

今回は中京、次走はおそらく中山、タフな競馬場が続きますけど、これまでのパフォーマンス的に天井が見えるまで信じたいですね。

―前走の北九州記念は2着と0秒1差で、その2着ヨシノイースターは時計を要したほうが走りやすい気もしますが、今の中京で逆転はありませんかね。

1分8秒台くらいがいいでしょうけど、馬体の成長がないんですよね。あと、競り合いに弱いと思っていて、今回くらい相手が強くなると厳しいと思います。

―相手は強いですよね。ママコチャトウシンマカオもいますが、どうでしょう。

ママコチャは中京が向いていないと思います。後ろ脚が長く、飛節の折りが深いタイプですよね。その長い脚を振り回して、鞭のように活かせる競馬場がいいんですよ。今回凡走からの中山で期待したいですね。


―後ろ脚が長いと、なぜ中京は向かないのでしょう。

パワーがあるとダメな競馬場だからですね。

―逆だと思っていました。

特に4コーナーが影響しますけど、そこで一歩一歩の蹴りが強いと、外に振られちゃうわけですね。それで、直線で脚をなくしやすい。

―ああ、角度がきついですもんね。

だから、お尻が薄くてバランスが取れているタイプがいいです。ママコチャはコーナーで加速がついてしまうわけですね。

―では次のG1で狙いですか。トウシンマカオも中京の成績だけ見れば4戦すべて着外ですよね。

この馬も中京は合ってないですね。合ってなさすぎて困りますね。


―(笑)

昨年のシルクロードSは58.5キロを背負って4着で、その時はいいなと思いましたけどね。その後の2度の高松宮記念を見ると、道悪とはいえ微妙ですね。

ママコチャと同じく、脚長で蹴りが強いんですか。

体形的な話をするなら、お尻が角張っていますよね。京王杯SCのパドックを見てください。個人的には斜尻と角尻でわけますけど、トウシンマカオは飛節が真っ直ぐでお尻が角張っていると。見比べると、3番のソーヴァリアントは斜めですよね。

―はい、斜めですね。

全体の傾向として、斜尻のタイプは薄い作りになりやすく、角尻のタイプは筋肉量を蓄えやすいわけです。それに伴い腿から飛節にかけての骨組みも太くなりがちなので、パワー寄りに出るという理屈ですね。小回りを速く走るなら、斜尻がいいです。

―先ほどの中京が合う「お尻が薄くてバランスが取れているタイプ」ではないわけですね。ほかの想定上位馬もいまいちですか。

アサカラキングテンハッピーローズも、今のところは評価していませんね。


―となると、ピューロマジックの相手はどうしましょう。

実績をあまり気にせず、中京に向くか向かないかで選ぶなら、キミワクイーンミッキーハーモニー、あと順調ならという条件付きでストーンリッジですね。

―3頭ともだいぶ穴ですね。

キミワクイーンは一応重賞勝ち馬ですが、脚が短すぎて持久力の比較では劣ります。弱点もありますけど体形的に中京は合う馬です。ミッキーハーモニーもパワーがなく、手先がシャープですから中京はいいですよ。

―最後にストーンリッジは約1年ぶりですね。

この馬は異様にお尻が薄く、飛節は真っすぐで、完歩は小さい器用なタイプです。中京の2回はどちらも馬券でいい思いをさせてもらいました。どう見ても重賞で足りる馬だと思っているので、仕上がりがまともならですね。


取材後記:ピューロマジックから名前の挙がった穴っぽいところへ流しても、そこそこの配当になりそうですね。激走を期待したいです。


豚ミンCー庶民にやさしく、効き目抜群ですぐはつらつ!その“神眼“で見抜く◎!!



10年間の厩務員生活を経て、友人のすすめをきっかけにプロ予想家へ。レースリプレイの検証で妙味ある穴馬を見抜く豚ミンCプロにセントウルSの予想についてお聞きしました。

―予想のポイントからお願いします。

例によって馬場でしょうね。開催替わりでBコースかと思いきや、最初の2日間はまだAコースです。さすがに外から差しが決まってもよさそうですが、どの競馬場もいつまで経っても内が悪くならず、競馬の醍醐味である差しがまったく決まらない……つまらない競馬の多い時代でもあります(余談ですが、外差しが決まらないと思うたび、タムロチェリーを本命にして当たった小倉2歳Sを今でも思い出しますね。馬連4頭BOXでしたが500円ずつ買っていて、当時の私にとっては大金を手にしたもので、父と喜んだいい思い出です(笑))。CBC賞みたいなパターンも頭に入れていいかもしれません。

―CBC賞は内々決着でしたね。さて、今回まずピューロマジックをどう扱う予定でしょう。今回は坂のある競馬場ですが。

新馬を振り返ると砂を被らなければダートでも勝てたはずで、パワーがあると捉えるなら、基本的に坂のあるなしはそこまで影響しないと思っていますけど……、反対に「坂がダメでした」パターンを狙って嫌うのもありかなと。ある程度人気するでしょうから、あくまで押さえ、ほかにいい馬がいれば無印も考えます。

―同型のアサカラキングも気になります。

前走逃げられなかったので、何が何でもの姿勢を見せるかもしれませんよね。そうなった場合、2頭で共倒れなんていうのもあったりして。

―昨年のこの時期、安土城Sの内容もふまえ、北九州記念を走るママコチャへ「今後スプリント路線の主役になるかも」とコメントされ、その後G1馬になりました。ピューロマジックはどうでしょう。


私に限らずかなと思いますが、逃げて勝つ馬はそこまで評価していないんですよね。逃げると距離のロスはまずないし、基本自分のペースで走れるので、常に恵まれて走っていると見ていて、番手以下で走っている馬に対してアドバンテージがあると考えています。もちろん個々の馬によって善し悪しがあるので、全部の馬がそうというわけではありませんが……。

―となると、そこまでという感じでしょうか。

ハイペースをついていって、番手から抜け出したママコチャと、逃げて勝っているピューロマジックなら、期待感はまったく違いますね。ママコチャが10としたら、ピューロマジックは6あるかなくらいでしょうか。

―なかなか差がありますね。マイルG1勝ちから臨戦のテンハッピーローズはどうでしょう。

まあ、ヴィクトリアマイルは実質マスクトディーヴァが勝っていたと思っているのでね。ただ、常に外を回ってのあの脚なら、差しの展開になったとはいえかなり強い競馬でした。

―スプリントはこなせますかね。

そこは問題ないと思っています。キーンランドCのコラムで「オオバンブルマイは千二でも大丈夫なはず」と書きましたが、この馬も似たようなものでしょう。こういう馬って急に覚醒して、数戦やけに強い競馬をするケースがあるんですよね。昔ダイタクヤマトという馬がいましたが……。覚醒したのか、条件がピンポイントに揃った時だけたまたま走るのか、そこは楽しみにしています。

―現状軸はどの馬で考えていますか。


外枠に入ったらトウシンマカオトウシンマカオが内枠だったら、テンハッピーローズですかね。トウシンマカオと枠の関係は、何度も言及しているような気が……(笑)。

―好走時はほぼ外枠というご指摘ですね。

テンハッピーローズが思ったよりも人気がなければ、「覚醒パターンであってくれ」という思いを込めて本命です。正直今のところほかにこれといった馬がおらず、仕方なくという感じですが……、今回の人気を考えれば、本来買っていいのは前走当たった人くらいですし。

―穴っぽいところから挙げるならどの馬になるでしょう。

たびたび挙げているトゥラヴェスーラでしょうか。ここ2走は永島騎手ですよね。女性騎手の典型的なパターンを引き継ぎ「逃げて粘るか、後ろから外を回り勝手にハマって」という乗り方しかほぼできないですから……。馬券圏内狙いならそれでもいいのでしょうけど、勝つことを考える私の予想では、基本女性騎手は買えないです。というか、女性騎手に限らず、そういう立ち回りが多い騎手は(買えない)ということなんですけど。今回は藤岡祐介騎手を予定と超鞍上強化です。ロスなく乗って直線外など、得意の形もあるので、うまくハマれば前進があっていいはずです。

―最後に挙がった馬以外に注目馬がいればお願いします。

モズメイメイでしょうか。よく分からないキャラになり、今回も微妙な人気になりそうですから。葵Sはロケットスタートから勝ち、それでみなさん逃げ馬と決めつけたようですが、そもそもルメール騎手騎乗の新馬では好位内で溜めて勝っていますからね(笑)。今の上昇具合ならここでも面白いかもしれません。


取材後記:馬場状態が読みにくく、今週はどうなるでしょうかね。枠順とともに日曜メインまで確認したいです。



以上、プロ予想家2名のセントウルSへの見解と注目馬を紹介しました。ピューロマジックをどう扱うかが、ひとつポイントになりそうですね。それでは、また来週お会いしましょう。



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