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今週から東の舞台は中山へ。8日にはサマーマイルシリーズ最終戦、京成杯オータムハンデ(GⅢ、芝1600メートル)が行われる。シリーズ稼働組やここから秋の大舞台を見据える実力馬が顔をそろえ、見逃せない一戦になりそうだ。
昨年の2歳女王アスコリピチェーノ(美浦・黒岩陽一厩舎、牝3歳)がここから始動する。今春は桜花賞、NHKマイルCで連続2着。前走は直線で狭いスペースに入って他馬と接触するアクシデントがあったなか、ラストに猛追して実力を示した。8月28日の美浦Wコースで6ハロン80秒9―11秒1の好時計をマークするなど、仕上がりは上々。ハンデ55・5キロが鍵になるが、秋の大舞台に向けて、初の年長馬相手にどこまで勝負できるか。
ディオ(栗東・辻野泰之厩舎、牡5歳)=57・5キロ=はサマーマイルシリーズの米子S、関屋記念で連続2着に入り、9ポイントで3位。18ポイントで首位のトゥードジボン、10ポイントで2位のアルナシームが今回は登録がないため、ここでVなら10ポイントを獲得してシリーズ制覇がかなう。キャリア21戦で掲示板外が1度だけという超堅実派。先行力を備えているだけに、開幕週の絶好馬場もマッチしそうだ。
今年はアスコリピチェーノ以外にも3歳の有力馬が多く、 コラソンビート(美浦・加藤士津八厩舎、牝3歳)=54キロ=は桜花賞16着から巻き返しを期す。昨年の京王杯2歳Sでは東京芝1400メートルの2歳レコードを樹立してV。マイルでも阪神ジュベナイルフィリーズ3着の実績がある。高速決着で持ち前のスピードを生かせれば重賞2勝目のチャンスだ。
アーリントンC勝ちがあるディスペランツァ(栗東・吉岡辰弥厩舎、牡3歳)=55キロ=は関屋記念9着からの反撃を誓う。
オーキッドロマンス(美浦・手塚貴久厩舎、牡3歳)=56キロ=は前走・パラダイスSをV。年長馬相手に鮮やかに逃げ切った。ハナを奪えば【2・1・0・0】と実にしぶとい。2戦して未勝利のマイルを克服できれば面白い存在だ。
キャットファイト(美浦・上原博之厩舎、牝3歳)は中山マイルで3戦2勝。アスター賞で2歳コースレコードVを飾り、桜花賞TRのアネモネS制覇と中身も濃い。軽ハンデ52キロを生かせば一発も。
他では、エエヤン(美浦・伊藤大士厩舎、牡4歳)=57・5キロ=は中山マイルで4戦して3勝、2着1回と、このコースの〝鬼〟。ニュージーランドTを制し、ダービー卿チャレンジTで2着と重賞実績も豊富だ。前走・マイラーズCでは最下位17着に終わったが、得意とする舞台なら一気の巻き返しがあっていい。
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