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【直撃取材!プロ予想家最速予想】日本ダービー2023「霧」「キムラヨウヘイ」の狙いは!? 注目馬&妙味ある穴馬候補に迫る!

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【直撃取材!プロ予想家最速予想】日本ダービー2023「霧」「キムラヨウヘイ」の狙いは!? 注目馬&妙味ある穴馬候補に迫る!


毎週プロ予想MAXの予想家に週末重賞への見解、注目馬を紹介する連載「プロ予想家最速予想」。第17回は日本ダービーについてプロ・キムラヨウヘイプロの2名にお話を伺いました。早速、レースへの見解と注目馬を紹介していきます。


【キムラヨウヘイ】―多数メディアで躍動する競馬予想界の新星



競走馬ごとのプロファイリングポイント(買い要素・消し要素)を元に、競馬予想界に新風を吹き込むキムラヨウヘイプロに日本ダービーの予想をお聞きしました。


―予想のポイントからお願いします。

ポイントは2つあって、1つ目は差し有利、2つ目は皐月賞組優勢ということです。

―では、1つ目の差し有利からご説明を。

ロジャーバローズが勝った年までは、内枠か、先行馬が有利でした。実際、2019年以前で穴をあけたのは、※ロジャーバローズ、コズミックフォース、サトノラーゼンマイネルフロストなど、1枠か2枠の馬、もしくは4角を1番手か、2番手で通過した馬たちです。
ただ、ここ2年は東京芝G1の傾向と同じく、外差し有利に変貌しています。

※19年ロジャーバローズ(12番人気1着・1枠1番・4角2番手)、18年コズミックフォース(16番人気3着・4角2番手)、15年サトノラーゼン(5番人気2着・1枠1番)、14年マイネルフロスト(12番人気3着・2枠3番)

―たしかに一昨年、昨年のダービーは差し決着でしたね。これは、馬場の造りが変わったんでしょうか。

そうですね、2020年の秋から東京の芝は差しが決まりやすくなっているんですよ。それ以降、東京芝G1の人気薄激走馬は軒並み4角2桁位置からの追い込み馬です。先週行われたオークスでも15番人気3着のドゥーラが4角14番手、一昨年16番人気3着のハギノピリナも4角12番手でしたね。

―ありがとうございます。続いて2つ目、皐月賞組優勢についてお願いします。


2019年までは穴をあけた馬が、ほぼすべてトライアルレース組なんですよね。青葉賞か、京都新聞杯か、プリンシパルSか。ただ、ここ3年は3着以内9頭中8頭が皐月賞組です。年々皐月賞のレベルが上がるとともに、ダービートライアルにメンバーが揃わなくなっていると。なので、今年も順当に皐月賞組が狙い目かなと思います。

―となると、青葉賞スキルヴィング京都新聞杯サトノグランツは…

積極的には買いたくないですね。

―今年もトライアルのレースレベルは高くないという見立てですか。

高くはないですね。青葉賞で余裕の勝ち方をしたスキルヴィングは、一枚上の馬かなとも思いますが、同程度の能力をもつ馬は皐月賞組にごろごろいるだろうと。京都新聞杯も年々レべルが下がっていて、能力的に足りないと思います。

―ルメール騎手が、皐月賞3着馬ではなく、スキルヴィングへ騎乗する点についてはどう思われますか。

まあ、こちらのほうに脈を感じているんでしょうね。ノーザンファームというのもあるかもしれませんが。

―それでは、1つ目の差し有利と、2つ目の皐月賞組優勢を踏まえて狙い馬をお願いします。


ソールオリエンスになっちゃいますね、1頭目は。流れは向きましたが、最内枠という絶対的な不利もありました。見た目のインパクトほど強いとは思いませんが、評価しなければいけない勝ちだったのかなと。

―東京と中山だと、どちらがいいと見ていますか。

東京ですね。キタサンブラック産駒は中山の芝内回りコースは本当に走らなくて、勝った馬はイクイノックスソールオリエンス、あとほんの数頭です。さらにパフォーマンスを上げてくると思いますよ。

―他馬に逆転の余地はあるでしょうか。

2着タスティエーラ、3着ファントムシーフにはあると思います。

タスティエーラは、皐月賞で唯一先行して好走しましたが、前走内容も含め見解をお願いします。

強いは強いですよね。枠順の比較では恵まれてますけど、展開的にはソールオリエンスより厳しかったですし。ただ、ダービー狙いなら共同通信杯、弥生賞、皐月賞というローテは組まないはずなので、本音は皐月賞で勝負したかったんじゃないかなと。ローテや東京替わりを不安視されて売れないならそれはそれでいいかなとも思いますが。

―なるほど。ファントムシーフはどうでしょうか。


前走は本命を打っていたんですけど、落鉄の影響は大きかったんじゃないかと思いますね。いきなり手応えが悪くなって……落鉄がなかったらというパフォーマンスでした。東京のほうがいい気もしていて、ただまあ、ハービンジャー産駒が東京2400の瞬発力勝負を勝てるのかと。

―逆に皐月賞4着以下の馬は厳しいという感じですかね。

そうですね、4着から9着くらいまでの馬は展開利がありましたし、別路線組もそれほど評価してないという感じです。ノーザンファーム馬は、不得意な時計のかかる皐月賞で凡走した後、得意な良馬場のダービーで巻き返すというパータンがあるので、フリームファクシは穴としていいかもしれませんが。

―まとめると、皐月賞の上位3頭が、4着以下と別路線組より上で、そのなかでも勝ち馬がやや優勢と。やっぱりこう、ダービーというのは予想家として力が入るレースなんでしょうか。

ああ、ダービー。楽しみなんですけど、ダービーはあんまり(笑)。有馬記念は入りますね。

―(笑)。


取材後記:最後はダービー以外の質問も。競馬ファン時代のキムラさんの好きな馬が、スイフトカレント、カンパニーだと判明しました。


【霧】ー25週キングの座に君臨!競馬予想界のファンタジスタ




戦歴やレース内容、指数の研究により、的確に出走馬間の力関係を把握。そこへ長年の馬券生活で育まれた豊富な血統知識をブレンドし、コンスタントに人気薄の激走を見抜く霧プロ。今年の日本ダービーはどう映っているのでしょう?

―予想のポイントからお願いします。

皐月賞は重馬場のうえにペースも速くて、結果は戦法や展開に左右されたものだと思うんですよね。その結果がどれだけダービーに直結するのか、そこが重要なポイントになると考えています。

―単純に捉えると、前に行った馬が苦しい展開だったのかなと。そうなると、先行して唯一好走したタスティエーラは高評価ですか。

強かったは強かったんですけど、重馬場に強いタイプだと思いますし、位置取りもちょうどよかった感じもします。

―東京か、中山だとどうでしょうか。

中山のイメージですね。東京だと、共同通信杯のように伸び切れないような。ただ、走りに前向きさのなかった新馬戦は、ムーア騎手の豪腕によって走っている感じがしたので、走らされると動く、外国人騎手が合うタイプなのかもしれません。


―そういう見方もありますか、勉強になります。では、勝ち馬のソールオリエンスはどうでしょうか。タスティエーラとは反対に流れは向いたかと。

強いのはもちろん強いでしょうけど、展開も馬場もドハマりして、余計に強く見えている可能性もあるかなと思っています。はたして見た目ほどに差はあるのかと。馬場とペースが極端すぎたのでねえ。道中一貫して2桁位置にいた馬の勝ち方ではないんですよね。

―それだけ特殊な条件下だったと。そう言われると評価が難しくなりますね。ソールオリエンスは東京か、中山だとどうでしょう。

中山が向くのはたしかでしょうけどね。東京の新馬戦は高いレベルでしたけど、勝ち方が地味だったんですよね。2着馬が強いというのもありますが。

―クビ差でしたかね。距離はこなせそうですか。

距離は伸びていいと思いますよ。お母さんの方が重たいですし。イメージ的にはタイトルホルダーアスクビクターモアの母系が混じっているような。

―ありがとうございます。皐月賞で最も評価できる走りをしたのはどの馬になりますか。

条件が特殊すぎて判断しにくいですが、本来広いコースの良馬場のほうがいいタイプで、落鉄しながら3着のファントムシーフは良かったかな。距離も2400mになるのはいいですしね。皐月賞の上位3頭なら、現時点ではこの馬からと考えています。


ファントムシーフですか。とても魅力的なのですが、ルメール騎手が青葉賞馬のスキルヴィングに騎乗するのは気になるところです。スキルヴィングをどう見ていますか。

う~ん、今のところは物凄く切りたい(笑)。それほどレースレベルが高くないんですよね。3歳路線全体の話をすると、皐月賞の戦前は大混戦の様相だったのに、結果を鵜呑みにしづらい条件下でのレースが終わった途端、1強にスキルヴィングが続くという構図になっている。これは一体、なんなんだと。

―(笑)。たしかに、あれだけ混沌としていたのが遠い昔のような。

もう少しいうと、皐月賞が道悪になるケースは少なくて、道悪の皐月賞の結果ってあまりダービーに直結していないんですよ。渋った皐月賞を勝って、ダービーも勝ったのってコントレイルくらいじゃないかな。

―混沌に引き戻されるような話ですね。あくまで現状ですが、どの馬から入ろうと考えていますか。

そうですね、本命サイドからいくか、中穴サイドからいくか、大穴からいくか…。

―大穴を聞きたいです。

これ面白いかなという馬がいて、ノッキングポイントですね。


―思った以上に大穴です。NHKマイルCに登録すらしてこないのはなぜなんだと思っていました。新馬戦は強かったですよね。

そうなんですよ、物凄い強い内容だったんです。出世していく馬は新馬戦で光るものを見せるので。

―ただ、問題はその後ですよね。順調にいかなかった原因などあるでしょうか。

はっきりと断言はできないですが、デビュー戦以降、調教ががくっと悪くなっていたんですよ。中間の調教内容はデビュー戦が一番良かったくらいで。時計が出ているときでも、無理して出しているような感じなんです。

―なるほど。それはここ最近も同じですか。

2走前くらいから、ちょっとずつ戻ってきたかなという感じがしてて。この中間は木村調教師が「脚の可動域が狭くなっていた時期があった」と、話をしていたんですよね。私自身も1年で20センチ背が伸びて脚が遅くなりましたからね(笑)。走り方がわからなくなって。

―(笑)。距離はかなり伸びますが、どうでしょうかね。

お母さんのチェッキーノオークスの2着馬なので、守備範囲だと思いますし、2走前に東京マイルで勝ったときも、ルメール騎手が「少し忙しかった」と言っているんですよね。今回は久々に追い切りもよかったです。



取材後記:キタサンブラックの子はなぜキレるのか問題は、当馬が現役時代差しに構えていたら、キレる馬だった可能性アリ説も有力でした。謎は深まるばかりです…。


以上、プロ予想家2名の日本ダービーの見解と注目馬を紹介しました。お二方ともに人気になりそうなスキルヴィングには懐疑的でしたね。



(文・垣本大樹)


⇒気になる最終結論は、レース当日のプロ予想MAXでチェック!(予想をアップする時間帯は予想家によって異なります。)
キムラヨウヘイプロの最新予想ページはこちら
霧プロの最新予想ページはこちら

※週末の枠順発表までは直前週結果ページへ遷移します。

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