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毎週プロ予想MAXの予想家に週末重賞への見解、注目馬を紹介する連載「プロ予想家最速予想」。第14回はNHKマイルCについてイレコンデルパサープロ・スガダイプロの2名にお話を伺いました。早速、レースへの見解と注目馬を紹介していきます。
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国立図書館に貯蔵された膨大なスポーツ新聞の分析からはじまった予想家人生。導入した競馬ソフトを独自にカスタマイズし、飛躍的に回収率を向上させた今も、泥臭く仮説検証を繰り返す競馬研究の鬼。イレコンデルパサープロにNHKマイルCの予想をお聞きしました。
―予想のポイントからお願いします。
まず、良馬場か、重馬場かで結果が大きく変わると思っています。レースのポイントとしては、三浦騎手の乗り方ですね。G1初制覇へ千載一遇のチャンスなので、勝ちに行く騎乗するはずです。そうなると、ペースが速くなって外差しが決まるだろうと。
―昨年も差し決着でしたね。
過去5年を振り返っても、差し馬の台頭が目立つんですよね。反対に先行決着は、2020年だけで、あのグランアレグリアでさえも、先行して沈んでいます。差し追い込み優勢が、NHKマイルCの特性だと思います。
―三浦騎手とドルチェモアは、逃げる想定ですか、それとも好位から早めに仕掛けていく想定ですか。
ハナに行きたいとは思うんですけど、オールパルフェやユリーシャ、それに続くクルゼイロドスルなど、先行馬が多いですからね。サウジアラビアRCで大逃げの馬を差し切っているように、控えても問題ないので、ハナはオールパルフェかもしれないです。ただ、勝ちを意識して早めに動くと想定しています。
―では、良馬場前提かつ、差しが決まると展開で、台頭してくるのはどの馬でしょう。
ダノンタッチダウンです。
―マイルに戻りますが、前走皐月賞の大敗はやや気になります。
原因を距離に求める方も多いと思うのですが、おそらく馬場ですね。後半は、ダメージが残らないような競馬でしたし、度外視していいでしょう。新馬戦は、明らかに緩い馬体で、スローペースの内伸び馬場を、外から豪快に差し切りました。2走前のG1朝日杯FSは、陣営がまだ成長途上と公言するなか、勝ちに等しい2着。府中マイルでさらに上昇可能で、良馬場なら頭で考えています。
―おお、頭ですか。NHKマイルCは、ラップの減速する区間がほとんどなく、それが差し決着に繋がっている気もします。ダノンタッチダウンは、行き脚がもうひとつですが、道中の追走は問題ないでしょうか。
NHKマイルCに限定すると、「ここでいいのかな?」という位置取りから、かなり遅い仕掛けでも勝ち負けになるんですよね。なので、道中我慢して、差し脚を活かせる競馬をできる馬がいいと。
―なるほど。良馬場の差し比べで、買いたい馬はダノンタッチダウンだけですか。
モリアーナは狙いたいですね。
―穴っぽいところです。近走はあと一歩の競馬が続いていますが。
2走前のクイーンCはハーパーと互角でしたし、あれは完全に騎手の差ですよね。乗り替わりは大きなプラスです。先行して勝ったレースもありますけど、府中での走りをみると、間違いなく脚を溜めた方がいい馬で、今回は典さんが力を引き出してくれると思います。府中マイルの持ちタイムも1位ですし、重馬場もこなせると考えています。
―モリアーナは重馬場でも高評価ですか。
はい、重馬場ならこの馬を中心視します。ダノンタッチダウンは重馬場なら押えですね。
―重馬場想定だと、モリアーナの次位はどの馬になるでしょう。
カルロヴェローチェです。前走のファルコンSでは、直線何回もブレーキを踏んでいました。内容は勝ち馬より遥に上なんですよ。ただ、距離ロスはなかったんですよね。今回レーン騎手に替わって、立ち回りの巧さを活かした競馬でという感じです。
―折り合いに懸念を抱いている方が多いかと思います。マイルに伸びてどうでしょうか。
組み合わせ的にスローにならないので、走りやすくなるんじゃないかと。レーン騎手は位置を取りに行くでしょうから、行く馬を見るいい位置で運んでくれると考えています。
―ほかに重馬場で高評価の馬がいればお願いします。
セッションです。前走は1000m57秒台のハイペースを追いかけつつ、結果的に仕掛けるのが速く、先頭に立って物見をしちゃいました。内容は非常に良かったですよね。この馬は良馬場でも期待できます。反対に、勝ったオオバンブルマイは展開に恵まれた感があるので、重馬場になった場合に押さえる程度の評価です。
―ありがとうございます。これまで挙がった馬以外で、注目馬がいればお願いします。
良馬場ならウンブライルですね。前走ニュージーランドTは、初ブリンカーが利きました。阪神の内回りを上がり33秒5で走っていますし、今年、府中向きの瞬発力があるのは、ダノンタッチダウン、モリアーナとこの馬だけなので、一発の魅力があります。
―最後にニュージーランドTの勝ち馬エエヤンは、中山3連勝ですが、東京はどうでしょか。
中山ベターだと思います。ただ、前走の前半は騎手と呼吸がまったく合ってないのに、余裕の勝ち方ですから。体重が減っていないければ怖さはありますね。
取材後記:画面越しに、ブレークアップ3着なら帯級払い戻し獲得だった天皇賞春の購入券を見せていただきました。今週の大爆発に期待です!
スガダイー全開催プラス収支を可能にする“予想神”
群雄割拠のウマニティプロ予想MAXで13年連続ランキングトップに君臨。他の追随を許さない、競馬予想界のキング・オブ・キングス、スガダイプロにNHKマイルCについてお聞きしました。
―かなり混戦模様に映りますが、注目しているのはどの馬でしょうか。
モリアーナですね。
―前走はニュージーランドT4着でした。前進可能でしょうか。
この馬には過去にも、高い評価を与えているんですよ。厩舎と騎手の観点から、どうかな、と思いつつも、推していたんですけど、ちょっとね…。特に前走は外枠で仕方のない面もあるとはいえ、ずうっと外回ってましたからねえ。もうちょっと、内に入れる意思を見せるとか、仕掛けのタイミングを考えるとか、工夫できなかったものかと。ジョッキーの分、4着に終わったのかなと思います。前々走のクイーンCも、極端に悪い競馬ではないんですけど、ジョッキーの限界はありますよね。
―今回は乗り替わりになります。
待望の乗り替わりですよ。横山典さんねえ。この人もこの人で、劇薬みたいなところがあるので、必ずしもプラスに働くとは限らないですけど、一発の魅力はありますよね。
―どう乗りますかね。
難しいですね。ただ、前から言ってるんですけど、もっと溜めた方がいいタイプの馬だと思うんですよね。追い出しをできるだけ我慢させて、最後に脚を使う競馬が得意な鞍上ですし、ポツンまでされると厳しいですが、楽しみはあります。
―いきなり穴っぽいところから挙がりましたね。次点の注目馬をお願いします。
シングザットソングです。
―こちらも人気薄ですね。フィリーズレビューを勝って参戦した桜花賞は7着に終わりました。再度マイル戦ですが、期待できるでしょうか。
前走の桜花賞は本命を打ち、失敗したんですが、想定したよりハイレベルなレースだったので、7着でも悲観していません。かつてのゲート難や気難しさを考えると、素直に走れるようになっています。前走に関しては、力負けなのかもしれないですけど、負担がかかるとされるゲート練習に時間を割かれてきた馬です。そうした状況でトライアルを勝ちに行く競馬をしての結果です。臨戦過程に辛いものがあったのではないかと。癖馬なので、テン乗りも悪かったと思います。
―吉田隼人騎手に手が戻るはプラスですか。
この騎手でしか馬券に絡んでないですからね。大幅なパフォーマンス向上を見込めますし、エルフィンSでとんでもない競馬をして3着など、能力があるのはまちがいないです。時計に限界があるかもしれず、すごく自信があるわけじゃないんですけど、前走の着順で人気を落とすなら馬券的にチャレンジする価値はある馬だなと判断しました。
―乗り替わりでの前進に期待ですね。人気サイドで注目しているのはどの馬でしょう。
エエヤンですね。
―中山マイルを3連勝しての臨戦ですが、東京でも問題ありませんか。
まず、3連勝の内容がいいですよね。前走のニュジーランドTも楽勝でしたからね。中山と東京、どちらかといえば、中山だと思うんですけど、東京の2戦は敗因が明確ですからね。
新馬戦は距離が長かったですし、2戦目は掛かって大暴走。その後は乗り替わりで、常識的な競馬ができてますから。能力を巧くコントロールできれば、期待できると思います。
―ありがとうございます。個人的には、前走ファルコンS2着のカルロヴェローチェに能力の高さを感じるですが、この馬はどうでしょうか。
今回は見送りたいかなと。レーン騎手に替わりますけど、1週前追い切りは制御できてなかったですからね。今回ペースが速くなると思うんですが、速くなって追走しやすくなるのか、関係なく追いかけてしまうのか、多分巧者のタイプの気がするんですよね。能力が高いのは間違いないので、怖いは怖いです。まあ、人気がなかったからという感じです。
―速くなっても追いかけるタイプと、なるほど。ペースが速くなると、唯一のG1馬ドルチェモアは厳しくなりますかね。
あんまりにも、人気がないようなら、買ってもいいと思うんですが。想定する展開だと、きついですよね。まあ、控えても競馬はできますけど、三浦皇成がどうかなと思いますし、朝日杯FSのレベルは高くないですからね。前走の逃げは失敗だと思うので、気にしなくていいですが、基本的には買わないですね。
―最後に挙げていただいた馬以外で、気になる馬がいればお願いします。
ダノンタッチダウンですね。皐月賞は大敗して、川田騎手は「現状の精一杯」と、コピペみたいなコメントしてましたけど、いやいやと。前走のメンバー構成で、前行くのかと、大敗しても仕方ないですよね。朝日杯FSは、内で脚を溜めて、直線外に出す好騎乗でしたが、この馬は大胆に大外ぶん回しでいいと思うんですよね。今回は速くなるでしょうし、後方待機策がハマれば一発あっていいんじゃないでしょうか。
取材後記:穴馬が複数挙がりましたね。シングザットソングですかあ、これは楽しみです。
以上、プロ予想家2名のNHKマイルCへの見解と注目馬を紹介しました。両者ともに高評価のモリアーナ号に注目です!
(文・垣本大樹)
⇒気になる最終結論は、レース当日のプロ予想MAXでチェック!(予想をアップする時間帯は予想家によって異なります。)
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※週末の枠順発表までは直前週結果ページへ遷移します。
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