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【大阪杯 俺のチェックポイント】ヒシイグアス木曜追いの意義と効果を探る


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【大阪杯 俺のチェックポイント】ヒシイグアス木曜追いの意義と効果を探る

大阪杯の「俺のチェックポイント」最終日は、東京サンスポの板津雄志記者が関東馬ヒシイグアス(美浦・堀宣行厩舎、牡7歳)に注目。最近のこの馬としては珍しく最終追い切りが木曜に行われたこと、時計的に控えめだったことなどを陣営に直撃し、GⅠ初制覇が狙える仕上がりかどうかを探った。



精鋭ぞろいの関東馬の中で、ヒシイグアスは昨年の宝塚記念2着など、古馬中距離GⅠ戦線で実力を証明済みだ。休み明けの前走、中山記念も快勝し、コース適性と臨戦過程の良さも心強い。

最終追い切りは、この馬には珍しい木曜。阪神への長距離輸送が控えることを考えれば、異例にも感じる。しかも、単走で美浦Wコースの内めを回って4ハロン53秒5─12秒5。動きは素軽かったが、思いのほか控えめな内容は気になった。


「在厩で調整し、2週前、1週前としっかり負荷をかけて、今週は疲れを残さないのがメイン。馬のリズムで運べて、余力十分に手応えを求めながら、ラストまでいい走りができたと思います」

共同会見に臨んだ森一誠技術調教師は予定通りとうなずいた。助手時代に在籍した流れのまま堀厩舎で技術調教師として研修しており、ヒシイグアスのことはよく分かっている。

その言葉通り、中4週の臨戦過程で2週前に美浦Wコース6ハロン81秒8─11秒1、1週前に同6ハロン82秒5─11秒2の好時計を出していれば十分ということ。最終追い切りの4ハロンの数字で見れば、前走の中山記念(54秒1)、2着だった宝塚記念(53秒3)も大差はない。この馬は直前の追い切りが軽い方がいいパフォーマンスができるのだろう。

木曜追いの理由についても、「日曜のレースですので木曜に追うのが(厩舎の)標準。水曜(追い)はレースまで間隔をとって疲れを残さないためであったり、少し強めに負荷をかけたいとき。特別なことをする必要がない状態なので」と説明。順調に調整できている証拠と捉えてよさそうだ。

「前年(4着)は一昨年秋の疲れを考慮しながら使ったのですが、(今年は)この馬としてはトモ(後肢)の状態が良くこられています。年齢を重ねても、衰えなどなくいい状態と思います」

7歳を迎えた今こそが充実期。GⅠ初戴冠の準備が整ったとみて、重い印を考えている。(板津雄志)

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