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【高松宮記念 俺のチェックポイント】丸橋記者がファストフォースに注目 新戦法で大仕事の予感

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【高松宮記念 俺のチェックポイント】丸橋記者がファストフォースに注目 新戦法で大仕事の予感

高松宮記念の「俺のチェックポイント」4日目は、大阪サンスポの丸橋正宣記者がファストフォースに注目。ただ一頭の木曜追い切りでの動きをチェックしつつ、昨年から取り組む控えてタメを利かせる新スタイルの習熟度を探った。



ファストフォースの近走の内容には、新しい取り組みの成果を感じる。2021年のCBC賞をJRAレコード(当時)で勝ったときのようなダッシュ力は、年齢もあって鳴りを潜めている。そこで昨秋から陣営は脚質転換に打って出た。梛木助手は「今は行き脚がつかず、ハナへ行くのに脚を使ってしまいます。それよりは出たところで一度ためて、最後に脚を伸ばしたい」と意図を明かす。

この日の栗東坂路での追い切りでも、その狙いは明確だ。序盤は前に馬を置いて運び、残り3ハロンあたりから並びかけて抜け出す形で、ラスト2ハロンは12秒4-12秒0(4ハロン53秒1)と加速して2馬身先着でフィニッシュ。前半は我慢してラストに脚を伸ばすスタイルが、しっかりと板についてきているようだ。


手綱を取った団野騎手は「抜け出すときに、しっかりと自分からハミを取って動いていました。反応が良く、雰囲気も良かったです」と評価。さらに「初めて乗ったときから『控える競馬をしてほしい』と話は聞いていました。1回息を入れたときの方が、しまいの伸びにつながる感触はありますね」と手応えを口にする。

木曜に最終追い切りを行うパターンも近走からの試みだ。これまで3回あり、昨年の産経賞セントウルS、前走のシルクロードSは重賞でともに2着。昨年の高松宮記念は9着も、勝ち馬とは0秒3差だった。梛木助手は「追い切りから日があくと体が戻り過ぎてしまう。過去に木曜追いで好走している理由も、レースまでの間隔が短いことで、体が増え過ぎないからでしょう」と分析する。

新しい戦法をものにしているファストフォース。好相性の調整パターンで態勢は万全だ。当舞台は【0・2・0・2】で、芝の重・不良馬場では【1・1・0・1】と条件も悪くない。春のGⅠシリーズ開幕戦で、大仕事をやってのけるかもしれない。(丸橋正宣)



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