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中京の日曜メインのシルクロードSに、芝1200メートルの重賞を2勝しているナムラクレア(栗東・長谷川浩大厩舎、牝4歳)が出陣する。休養明けだが、栗東トレセンに帰厩後はレベルアップのため坂路、CWコースを併用して調教。高松宮記念(3月26日、中京、GⅠ、芝1200メートル)に向けて視界は良好だ。
念願のGⅠタイトル獲得へ向けて、好発進を決めたい。スプリンターズS5着ナムラクレアが、充電期間を経て4歳初戦を迎える。冷たい雨が降る23日朝、疋田真志厩務員が熱のこもった口調で意気込みを語った。
「3歳ではトップレベルで走ってきた自負があります。ここも本番(高松宮記念)を想定してメンバーはそろいましたが、何とか頑張ってほしい」
桜花賞(3着)が終わってからは、芝の1200メートル戦に専念。年長馬と初対戦だった函館スプリントSでは、軽量を生かして3番手から押し切った。その後も北九州記念で0秒2差3着、スプリンターズSで0秒2差の5着と上々の成績。これまでこの距離では小倉2歳S、函館スプリントSの重賞2勝を含めて【3・0・1・1】と高い適性を示している。
もちろん目標にするのはGⅠ制覇。そのため、栗東トレセン帰厩後はCWコースと坂路の併用調教を本格的に導入した。疋田厩務員は「前走を見ていてもまだスピードの持続力が足りず、現状のままではGⅠに届かない。何かを変えようということ」と意図を説明する。続けて「CWコースで苦しくなってから、もう一度伸びるということを覚えさせています。現状でもスッと反応はしますが、突き放すまではいかない。いろいろ試行錯誤してトライしていきたい」と短所の克服を図る日々だ。
高松宮記念と同舞台で行われる戦いに向けて疋田厩務員は「前走でもこの馬が一番強い競馬をしたと思います。結果と同時に内容も求めたい一戦。何とか短いところでGⅠを取れるようにしたい」と気合を込める。
初めての中京で、さらに課せられたハンデは初めて背負う56.5キロ。条件は厳しいが、実りの春を迎えるためにもいい結果を出さなければならない。(丸橋正宣)
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