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【AJCC】ノースブリッジがGⅠへ視界広がる重賞2勝目 次走は大阪杯へ
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北国のような寒空広がる中山で、ノースブリッジが再び大舞台への架け橋を渡った。好位から鋭く伸びて昨年エプソムC以来の重賞2勝目をゲット。一昨年の7月からコンビを組み続ける岩田康騎手が大願成就への手応えを口にした。
「この勝利は2023年の一歩を踏み出すというか、GⅠに届くようなレースだったと思います」
道中は好位の内めを追走。外の各馬の動きに反応しそうになる場面もあったが、「なだめながらでしたが、冷静でいられた。だからこそ、ラスト3ハロンから自分で進路を見いだしてファイトしてくれた」。直線では内めの荒れた馬場をものともせずに末脚爆発。早め先頭から後続を完璧に封じ込めた。
2020年12月の葉牡丹賞を勝利して以降、一度も放牧に出されていないノースブリッジ。一戦ごとに放牧を挟むことも多い現在では異例中の異例だが、奥村武調教師は「馬のオフの時期にいろいろなことを教育できるし、本来はこうあるべき。調教師なんだから、自分の手元に置いてちゃんと調教するのが仕事」と語る。その信念がもたらした2つ目の重賞タイトル。今後は、昨秋の天皇賞で11着と高い壁に阻まれたGⅠへのリベンジを果たしにいく。
「大阪杯に向かいます。ちょうどいいローテーションだし、右回りの2000メートルもいい条件」と指揮官が話せば、鞍上は「厩舎にはお世話になっていますし、恩返しするのが自分の使命。GⅠの舞台で勝利できるようなパフォーマンスを見せたいと思います」と力を込めた。冬の中山で伝統のGⅡを制した陣営の視線は、もう春の仁川へと向いている。(綿越亮介)
■ノースブリッジ 父モーリス、母アメージングムーン、母の父アドマイヤムーン。鹿毛の牡5歳。美浦・奥村武厩舎所属。北海道新冠町・村田牧場の生産馬。馬主は井山登氏。戦績12戦6勝。獲得賞金1億7391万6000円。重賞は2022年GⅢエプソムCに次いで2勝目。アメリカJCCは奥村武調教師、岩田康誠騎手ともに初勝利。馬名は「北+橋。人名より」。
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