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【ジャパンC】我慢が結実…ヴェラアズール戴冠 渡辺師は7年目で初GI
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27日の東京12Rで行われたジャパンカップ(GI、芝2400メートル)は、3番人気のヴェラアズールが中団からゴール前で馬群を縫うように抜け出し、GⅠ初挑戦でV。3月にダートから芝に転向して6戦目で一気に頂点に上り詰めた。鞍上のライアン・ムーア騎手(39)=イギリス=は2019年の朝日杯フューチュリティS(サリオス)以来、JRAでのGⅠ・9勝目。渡辺薫彦調教師(47)=栗東=は、騎手から調教師に転身して開業7年目で悲願のGⅠ初勝利となった。2着は1番人気のシャフリヤール。3着には4番人気ヴェルトライゼンデが入った。
◇
世界よ見てくれ、これが〝日本代表〟の強さだ! 青いサムライの末脚に、府中の杜に戻ってきた5万超の大観衆が酔いしれた。スペイン語で「青い帆」を意味するヴェラアズールが3連勝でGⅠ初挑戦V。並み居るGⅠ馬を打ち破り、ムーア騎手は右手をこめかみにあてる得意の敬礼ポーズで静かにほほ笑んだ。
「直線で何度も行き場がなくなって心配したが、(馬群を)上手に縫って走ってきた。最後は鋭い脚でゴールを切れた。大変優秀な馬です」
前半1000メートル通過61秒1のスローペース。18頭は団子状態で進み、内に包まれて身動きが取れない。しかし、名手はどこまでも冷静だった。内にできた僅かなスペースを見逃さずに飛び込むと、自慢のシュートが火を吹いた。メンバー最速タイの上がり3ハロン33秒7でシャフリヤールとヴェルトライゼンデの間を割り、栄光のフィニッシュを決めた。
「やばい、やばい…」。出迎えた渡辺調教師の目には光るものがあった。ジョッキーから転身し、開業7年目でつかんだ初GⅠタイトルだ。1999年の日本ダービーでは1番人気のナリタトップロードでクビ差2着に惜敗。当時24歳の若武者は人目もはばからずに号泣した。「いいことも悪いこともあったけど、調教師冥利に尽きます。やっていてよかったと思いました」。23年の時が流れ、悔し涙はうれし涙へと変わった。
馬自身も苦労を重ねた末の戴冠だ。1歳秋に左後肢を骨折し、その後も左前脚に骨瘤が出るなどトラブル続き。「芝向きと考えていたけど、(現役を)長く続けるにはダートからと思った」とトレーナー。5歳春にしてようやく芝へゴーサインを出すと、6戦4勝で一気に頂点に上り詰めた。体質が強化されるのをじっくりと待った陣営の我慢が結実した。
次走は未定だが、指揮官が「一戦ごとに想像を超えた走りを見せてくれる。まだまだ楽しみ」と言えば、鞍上も「ジャパンCを勝ったということは最高峰のレースを勝ったということ。年齢を重ねてさらに強くなってくると思う」と太鼓判。底知れない強さを誇る令和の昇り竜は、今後もスーパーゴールを量産していく。(漆山貴禎)
■ヴェラアズール 父エイシンフラッシュ、母ヴェラブランカ、母の父クロフネ。青毛の牡5歳。栗東・渡辺薫彦厩舎所属。北海道白老町・(有)社台コーポレーション白老ファームの生産馬。馬主は(有)キャロットファーム。戦績22戦6勝。獲得賞金5億4968万円。重賞は2022年GⅡ京都大賞典に次いで2勝目。ジャパンCは渡辺薫彦調教師が初勝利、ライアン・ムーア騎手は13年ジェンティルドンナに次いで2勝目。馬名は「青い帆(スペイン語)。母名より連想」。
◆ジャパンCアラカルト
■日本馬の勝利 2006年のディープインパクトから17連勝中。
■ライアン・ムーア騎手 JRA・GⅠは19年朝日杯FS(サリオス)以来で、通算9勝目。JRA重賞は通算17勝目。
■馬主・(有)キャロットファーム JRA・GⅠは通算31勝目。JRA重賞は通算128勝目。
■生産者・(有)社台コーポレーション白老ファーム(社台ファーム白老、白老ファーム名義を含む) JRA・GⅠは通算26勝目。JRA重賞は通算126勝目。
■外国人騎手の1~4着 1982年以来で、通算3回目。
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■ジャパンCの売り上げは211億9667万3600円で前年比98.6%とダウン。入場者数は5万3559人(うち有料入場5万2267人)で同530.3%だった。
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