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【マイルCS 俺のチェックポイント】昨年2着のシュネルマイスター 前走9着から巻き返しを期す陣営に迫る
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マイルCSの「俺のチェックポイント」3日目は、東京サンスポの内海裕介記者が美浦から昨年のNHKマイルC覇者で昨年2着のシュネルマイスターに注目した。前走のスプリンターズSでは国内で初めて馬券圏内を外す9着。得意のマイル戦での巻き返しへ、気になる状態面をチェックした。また、週末の阪神競馬場は雨予報。道悪競馬についても探った。
今週に入って一気に寒さをました美浦トレセン。それだけではない。追い日の16日は開門前からの濃いモヤで、視界の大半が遮られた。
まったく厳しい洗礼だが、五里霧中でした…と白旗をあげるわけにもいかない。というわけで朝一番、昨年2着の雪辱を期すシュネルマイスターの動きを目をこらして見届けた。
僚馬ワーケア(OP)と併せた最終追い。もっとも向こう正面も4コーナーも視界はゼロ。ホームストレッチのわずかな一瞬だけが、限られた目視可能な瞬間だった。
しかし、結果的にそれで十分。にわかにシルエットを浮かび上がらせたターゲットは、ラスト1ハロンで3馬身近く前にいた僚馬に一気に追いつく豪脚を披露。Wコース5ハロン68秒0-11秒5のタイム通り、いや、それ以上に強烈なインパクトだ。
「マイルに戻るので、それを認識させる調整をしてきた。先週(の追い切り)がかなりいい内容。けさも輸送を踏まえて、併せ馬でいい追い切りができた」
1週前に単走で長め7ハロンから流すなど、メリハリをつけた調整過程を会見に挑んだ手塚調教師が納得の表情で振り返る。国内で初めて馬券圏外に沈んだ前走のスプリンターズS(9着)にも「最後はしっかり脚を使えそうな雰囲気はあった。内容は初めての1200メートルにしては走れたのかな」と悲観した様子はなく「年齢を重ねてもベストはマイルと思っている。硬さがないということでは今年の方がいいし、勝利を手に入れる力はあると思う」と適距離で一歩も譲らない構えだ。
そんな指揮官に「天気予報は見ました?」と帰り道で意地悪な質問をぶつけてみた。阪神地区は今週末も雨の予報。全10戦が良馬場という晴男に初の道悪が死角にならないか?と探りを入れたわけだが「雨だってね。良くはないけど、今回はグランアレグリアがいるわけじゃないから」と力強く突っぱねられてしまった。勝てなかったとはいえ、史上最強クラスの女傑とわたり合った実績はここでは確かに一枚上。現時点での印=〇以上の扱いも検討しないといけないようだ。(内海裕介)
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