最新競馬ニュース

【エリザベス杯】ジェラルディーナがGⅠ初勝利 父モーリス&母ジェンティルドンナの良血娘が開化


©サンケイスポーツ


 1,434  2  1

【エリザベス杯】ジェラルディーナがGⅠ初勝利 父モーリス&母ジェンティルドンナの良血娘が開化

4番人気のジェラルディーナが、中団から差し切ってGⅠ初制覇。GⅠ7勝を挙げたジェンティルドンナの娘が、4歳秋にビッグタイトルを手にした。短期免許を取得中のクリスチャン・デムーロ騎手(30)=イタリア出身、フランス拠点=は、4年ぶりのGⅠ4勝目だ。5番人気のウインマリリン、12番人気のライラックが2着同着で、1984年のグレード制導入以降のGⅠでは初めて。1着同着は2010年のオークスアパパネサンテミリオン)で記録している。



父母合わせてGⅠ13勝の超良血が、ついに開花した。雨で重たくなった馬場をものともせず、ジェラルディーナがGⅠ初制覇。初コンビで栄冠に導いたC・デムーロ騎手は、笑みを浮かべながら泥をぬぐった。

「素晴らしい日本のGⅠで勝ててうれしいです。ファンのみなさんの応援もすごくあって、この場で勝てたことをとても幸せに思います」


大外枠からスタートし、中団後方で折り合う。3コーナー過ぎから馬群の外を回って進出。最後の直線は比較的状態のいい馬場の真ん中をグイグイ伸び、メンバー最速の上がり3ハロン35秒4をマークして差し切った。ゴール後に雄たけびを上げた鞍上にとっては、2018年の阪神JFダノンファンタジー)以来のJRA・GⅠ4勝目。「⑱番枠は難しいかなと思っていましたが、勝てたので一番いい枠だと思う。こういう(重)馬場が合っていたのもありますね」とうなずいた。

母は3冠牝馬でGⅠ7勝のジェンティルドンナ。名牝を管理した石坂正元調教師の定年引退に伴い、昨年3月から斉藤崇調教師が引き継いだ。転厩初戦はレース中に右手綱の尾錠が外れて8着。その後連勝を飾ったが、秋華賞は賞金が足らずに除外に。オープン入り後も重賞でひと押しが利かず、今春の大阪杯でも除外された。

それでも、主戦だった福永騎手が丁寧に競馬を教え、4歳秋を迎えて体もたくましくなった。前走の産経賞オールカマーで重賞制覇を飾ると、連勝でビッグタイトルを獲得。トレーナーは「みなさんに期待されていたので、勝てて良かったなと思います。年内にあと1回使えれば。この先が楽しみです」と、ほっとした表情を浮かべた。

今後は未定も、香港ヴァーズ(12月11日、シャティン、GⅠ、芝2400メートル)と香港C(同、芝2000メートル)に予備登録済み。GⅠ6勝の父モーリスは16年の香港Cなど海外で3勝、母は14年のドバイシーマクラシックを制した。覚醒したジェラルディーナが、両親のように世界のターフを華やかに彩る日は近そうだ。(増本隆一朗)



ジェラルディーナ 父モーリス、母ジェンティルドンナ、母の父ディープインパクト。鹿毛の牝4歳。栗東・斉藤崇史厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は㈲サンデーレーシング。戦績16戦6勝。獲得賞金2億9896万7000円。重賞は2022年GⅡ産経賞オールカマーに次いで2勝目。エリザベス女王杯斉藤崇史調教師、クリスチャン・デムーロ騎手ともに初勝利。馬名は「女性名より」。



エリザベス女王杯でGⅠ初勝利 昨年のアカイイトに続く2年連続10頭目。


産経賞オールカマー勝ち馬のV レース史上初。

◆騎手の兄弟制覇 C・デムーロ騎手の兄M・デムーロ騎手は2016年クイーンズリング、17年モズカッチャンで2勝。武豊騎手(01年トゥザヴィクトリーなど4勝)&幸四郎元騎手(13年メイショウマンボ)に次ぐ2組目。

モーリス産駒 初出走でV。JRA・GⅠは21年スプリンターズSピクシーナイト)に続く2勝目。

◆サンデーレーシング 20年ラッキーライラックに続く2年ぶり3勝目で、単独トップ。JRA・GⅠは今年の秋華賞スタニングローズ)に続く66勝目。

◆ノーザンファーム 20年ラッキーライラックに続く2年ぶり10勝目。JRA・GⅠは今年の天皇賞・秋イクイノックス)に続く181勝目。



◆表彰式のプレゼンターを務めた、2022年JRA年間プロモーションキャラクター長澤まさみ 「力強い走りに心を打たれました。エリザベス女王が愛された競馬の素晴らしさを1人でも多くの方にお伝えできるよう、これからも努めてまいります」




◆表彰式のプレゼンターを務めた、チャールズ国王王妃両陛下および故エリザベス女王陛下のブラッドストック・レーシングアドバイザー ジョン・ウォーレン氏 「日本の競馬がどのように運営されているのか。どの種牡馬が成功しているのか。日本の競馬が成功している理由など、陛下が知りたがっていることを事細かにすべてお話しできたはずなのに、今はそれがかなわず、本当に残念でなりません」



エリザベス女王杯の売り上げは190億210万5800円で前年比112・9%とアップ。入場者数は1万8817人(うち有料入場1万8190人)で同319・6%だった。

 ナイス!(2

このニュースへのコメント

すずくん|2022年11月15日 22:13 ナイス! (0)

ジェラルディーナ モーリス産駒だから好きな馬
勝つだろう馬の候補3頭に入れていたがpaddock が煩かったので切った 大体 期待して買うと いつも来ない 非根幹レース2200mなら牡馬相手でも今後も通用しそうだ!!!!!

関連競馬ニュース

新着競馬ニュース

人気競馬ニュース

会員登録(無料)でできること

レース情報

今週の注目レース

4月21日()
マイラーズC G2
フローラS G2
4月20日()
福島牝馬S G3

⇒今週の番組表へ

先週のレース結果

4月14日()
皐月賞 G1
アンタレスS G3
4月13日()
中山GJ G1
アーリントン G3

⇒先週の番組表へ

総賞金ランキング
JRA競走馬総賞金ランキング
4歳以上
1 ドウデュース 牡5
102,726万円
2 スターズオンアース 牝5
84,098万円
3 リバティアイランド 牝4
74,444万円
4 ディープボンド 牡7
67,569万円
5 ジャスティンパレス 牡5
65,388万円
6 シャフリヤール 牡6
59,685万円
7 タスティエーラ 牡4
57,005万円
8 ジャックドール 牡6
49,004万円
9 ソールオリエンス 牡4
48,668万円
10 ナムラクレア 牝5
47,685万円
» もっと見る

3歳
1 ジャスティンミラノ 牡3
27,482万円
2 ステレンボッシュ 牝3
21,547万円
3 ジャンタルマンタル 牡3
18,666万円
4 アスコリピチェーノ 牝3
16,854万円
5 コスモキュランダ 牡3
15,392万円
6 シンエンペラー 牡3
11,128万円
7 コラソンビート 牝3
9,942万円
8 エトヴプレ 牝3
9,644万円
9 スウィープフィート 牝3
9,386万円
10 レガレイラ 牝3
8,278万円
» もっと見る