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【天皇賞・秋】国内外のGⅠ馬5頭が参戦!中距離の最高峰レースの注目点

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【天皇賞・秋】国内外のGⅠ馬5頭が参戦!中距離の最高峰レースの注目点

★国内外のGⅠ馬5頭が参戦予定 今年の天皇賞・秋には15頭が登録

10月30日、東京競馬場では天皇賞・秋(GI)が実施される。今年の天皇賞・秋に登録している15頭はすべてJRA重賞勝ち馬で、昨年の日本ダービーシャフリヤール(牡4歳、栗東・藤原英昭厩舎)、昨年のオークス馬ユーバーレーベン(牝4歳、美浦・手塚貴久厩舎)、今年の皐月賞ジオグリフ(牡3歳、美浦・木村哲也厩舎)、今年の大阪杯(GI)勝ち馬ポタジェ(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)、今年のドバイターフ(UAE)勝ち馬パンサラッサ(牡5歳、栗東・矢作芳人厩舎)と国内外のGⅠ馬5頭が出走を予定している。天皇賞・秋では、2015年のラブリーデイからGⅠ馬が7年連続で優勝しているが、今年の天皇賞・秋を制すのはどの馬だろうか。

なお、10月30日に実施された天皇賞・秋は過去に6回あり、タマモクロスオグリキャップの芦毛対決が話題となった1988年、14番人気のヘヴンリーロマンスが勝ってレース史上最高となる3連単払戻金122万6130円を記録した2005年、トーセンジョーダンが現在も更新されていない芝2000メートルJRAレコードタイムの1分56秒1で勝利した2011年など記憶や記録に残る名勝負が繰り広げられている。ちなみに、今年の天皇賞・秋登録馬では、マリアエレーナ(牝4歳、栗東・吉田直弘厩舎)が唯一の芦毛で、同馬が勝てば1991年プレクラスニー以来、31年ぶりの芦毛馬による天皇賞・秋制覇となる。

★今年初めて国内のレースに出走 昨年のダービー馬シャフリヤール


昨年の日本ダービーシャフリヤール(牡4歳、栗東・藤原英昭厩舎)は、今年に入り海外GⅠに2回出走しており、ドバイシーマC(UAE)1着、プリンスオブウェールズS(英)4着という成績を残している。同馬が国内のレースに出走するのは、昨年のジャパンC(GⅠ)3着以来、約11カ月ぶりとなるが、日本のファンの前で国内外のGⅠを制した実力を示すことができるか。なお、シャフリヤールを管理する藤原調教師は、日本ダービーエイシンフラッシュで2012年の天皇賞(秋)を制している。

★3歳勢は春のクラシック好走馬が参戦 ジオグリフイクイノックス、ダノンベルーガ

昨年の天皇賞・秋は、出走馬中唯一の3歳馬エフフォーリアが勝ち、19年ぶりとなる3歳馬による同レース制覇となった。今年の天皇賞・秋には皐月賞ジオグリフ(牡3歳、美浦・木村哲也厩舎)、皐月賞日本ダービー(GⅠ)ともに2着のイクイノックス(牡3歳、美浦・木村哲也厩舎)、皐月賞、ダービーともに4着のダノンベルーガ(牡3歳、美浦・堀宣行厩舎)と3頭の3歳馬が出走する予定だが、今年の3歳勢は歴戦の古馬を相手にどのような走りを見せるだろうか。なお、イクイノックスダノンベルーガはどちらも通算成績が4戦2勝で、両馬にはグレード制を導入した1984年以降の最少記録となるキャリア5戦目でのJRA古馬GI制覇がかかる。

大阪杯に続き2つ目のGⅠタイトル獲得なるか 芝2000メートル戦で好成績を挙げるポタジェ

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ポタジェ(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)は、芝2000メートル戦で12戦5勝、2着4回(勝率・417、連対率・750)という成績を挙げており、4月の大阪杯(GⅠ)ではJRA・G1初制覇を遂げている。ポタジェは秋初戦となった毎日王冠(GⅡ)では6着に敗れたが、好成績を挙げる芝2000メートル戦で2つ目のGⅠタイトルを手にすることができるか。同馬には吉田隼人騎手が騎乗予定。なお、過去10年の天皇賞・秋勝ち馬の前走を見ると、毎日王冠組は最多の3勝を挙げている。

また、ポタジェを管理する友道調教師には天皇賞・秋初制覇がかかる。友道師は天皇賞・春(GⅠ)では2勝を挙げているが、天皇賞・秋では延べ13頭の管理馬が出走して2019年ユーキャンスマイルの4着が最高成績となっている。

★デビューから一貫して芝2000メートル戦に出走 札幌記念を制したジャックドール

ジャックドール(牡4歳、栗東・藤岡健一厩舎)は、デビューから一貫して芝2000メートル戦に出走を続けて通算11戦7勝、2着2回という成績を残している。同馬は今年の金鯱賞(GⅡ)で重賞初制覇を遂げ、続く大阪杯(GⅠ)では5着に敗れたが、前走の札幌記念(GⅡ)を制して重賞2勝目を挙げた。ジャックドールには引き続き藤岡佑介騎手が騎乗する予定だが、2度目のGⅠ挑戦となる天皇賞・秋で勝利を挙げることができるだろうか。なお、藤岡健一調教師(父)=藤岡佑介騎手(子)親子のJRA・GⅠ挑戦はこれまでに21回あり、2018年皐月賞の2着(サンリヴァル)が最高成績となっている。


★今年の天皇賞・秋には3頭の牝馬が登録 ユーバーレーベンはオークス以来の勝利なるか

今年の天皇賞・秋には、昨年のオークス馬ユーバーレーベン(牝4歳、美浦・手塚貴久厩舎)、GⅠ初制覇を目指すアブレイズ(牝5歳、栗東・池江泰寿厩舎)、マリアエレーナ(牝4歳、栗東・吉田直弘厩舎)と3頭の牝馬が登録している。天皇賞・秋が芝2000メートル戦になった1984年以降、牝馬で同レースを制したのはエアグルーヴ(97年)、ヘヴンリーロマンス(2005年)、ウオッカ(08年)、ブエナビスタ(10年)、アーモンドアイ(19、20年)の5頭だが、今年登録している牝馬は勝利を挙げることができるだろうか。

ユーバーレーベンオークス以降勝利から遠ざかっており、今年は京都記念(GⅡ)5着、ドバイシーマC(UAE)5着、札幌記念(GⅡ)11着という成績だ。過去10年では2012年エイシンフラッシュ、13年ジャスタウェイの2頭がその年の初勝利を天皇賞・秋で挙げているが、ユーバーレーベンオークス以来の勝利を挙げることができるか。同馬にはM・デムーロ騎手が騎乗する予定。なお、ユーバーレーベンを管理する手塚調教師は18年から4年連続でJRA・GⅠを制しており、今年も勝てばグレード制を導入した1984年以降で7人目(8回目)の5年連続JRA・GⅠ制覇となる(※パンサラッサを登録している矢作芳人調教師もVなら、5年連続JRA・GⅠ制覇となる)。

★小倉記念を5馬身差で圧勝 GⅠ初挑戦となるマリアエレーナ

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小倉記念(GⅢ)で重賞初制覇を遂げたマリアエレーナ(牝4歳、栗東・吉田直弘厩舎)は、天皇賞・秋がGⅠ初挑戦となる。同馬は小倉記念でレース史上最大着差となる5馬身差の圧勝を見せるなど、芝2000メートル戦では6戦3勝、2着2回、3着1回と安定した成績を残しているが、初の大舞台でどのような走りを見せるだろうか。なお、マリアエレーナ小倉記念出走時の馬体重が424キロだった。成績公報に馬体重が掲載されるようになった1970年の天皇賞・秋以降、最も馬体重の軽い天皇賞馬は1971年天皇賞(秋)を馬体重428キロで制したトウメイで、この記録を更新する可能性があるマリアエレーナのレース当日の馬体重にも注目が集まる。

また、マリアエレーナを管理する吉田調教師にはJRA・GⅠ初制覇がかかる。吉田師は地方の競馬場で実施された統ーダートGIで4勝を挙げていますが、JRAGⅠでは2010年ブェブラリーSでの9着が最高成績となっている。吉田師のJRA・GⅠ参戦は19年の朝日杯FS以来約2年10カ月ぶりとなるが、開業16年目でJRA・GⅠ初勝利を挙げることができるだろうか。


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