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【宝塚記念 BLOOD】スピード持続する母系!タイトルホルダー
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かつてはサマーGPを敬遠する陣営も多かったが、近年はメンバーが充実するようになり、今年はとりわけ豪華メンバーがそろった。
本命はタイトルホルダー。春の天皇賞で強い競馬をした馬は宝塚でも強い、というのが私の信条。今回は同型馬がいて、逃げないという話も出ているが、逃げなくても強い競馬はできる。
父ドゥラメンテはその母系がダイナカールの一族なので、キングカメハメハ産駒のなかでは底力やスタミナにも優れた種牡馬。そして母系はモンジュー系モティヴェイター×シャーリーハイツ。道悪だったら鬼のような母系と思える。まあ今年は阪神2週目の宝塚ということで馬場はそこそこ良さそうでもあるが、スピードも持ち合わせ、それを長く持続できることはこれまでのレースで証明済み。宝塚の舞台はピッタリといえる。
相手はパンサラッサ。こちらの父ロードカナロアは、キンカメの短距離担当種牡馬といえるが、キンカメの汎用性の高さから距離も配合次第でもつ。母系はモンジュー×シャーリーハイツ系のハイエステイトと、実は◎の母系の掛け合わせとよく似ている。父だけ見れば急坂の阪神11ハロンは長い気もするが、母系が補って余りあるスタミナを持っている印象。世界の舞台で逃げ切った脚はここでも脅威だ。
3番手はヒシイグアス。ハーツクライ産駒の割には大事に使われていて、もう実が入ったと思われる6歳になっても間隔を空けてのレース参戦が多い。本格化はすでにしていると思うので、もっとハードに使ってもいい。アルゼンチンの母系で、頑強さも持ち合わせているだろうし、甘ちゃんな使い方で開花し切ることなくしぼんでしまうには惜しい素質馬だ。
4番手にキングオブコージ。こちらもロードカナロア産駒ながら、母父はサドラーズウェルズ系のスタミナの持ち主ガリレオであり、異系の血も入り、頑強そうではある。気持ちの問題が大きいようだが、それだけに調整次第で力を出し切れる状態にあれば、舞台適性はメンバー中でもトップクラスのはずだ。(夕刊フジ)
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