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安田記念の「俺のチェックポイント」3日目は、東京サンスポの漆山貴禎記者がソングラインを取り上げる。海外遠征帰り初戦のヴィクトリアマイル5着から中2週での参戦。上積みがあるのかに注目した。
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やはり頼りになるのはデータだ。先週の日本ダービーは過去に好成績を残してきた皐月賞の上がり最速馬に着目してドウデュースに◎。久々に快哉(かいさい)を叫ぶことができた。安田記念で着目すべきは前走ヴィクトリアマイル組。牡馬を相手に4年連続2着と好走している。
該当3頭の中で最も気になるのはソングラインだ。3コーナー手前でガクンとつまずく不利がありながら、鋭い伸びで2着ファインルージュと同タイムの5着。富士S優勝にNHKマイルCハナ差2着と、東京芝1600メートルでは実績十分だ。サウジ帰り初戦から中2週で反動がなければ有力候補になっていいはず。追い切りに目を凝らした。
栗東から駆けつけた池添騎手を背に美浦Wコースでムーディナイル(未勝利)を5馬身ほど追走。手綱を持ったまま残り1ハロン手前で内から抜き去ると、2馬身先着でフィニッシュした。5ハロン66秒9-11秒5(6ハロン83秒5)は、前走時の同69秒1-11秒6を上回るタイム。反動や疲れどころか、さらに上向いている印象すら受けた。調教評価『S』も納得だ。
「中2週でも緩めずにやってほしいという指示でした。準備運動から体を使えていましたし、問題ないですね。いい動きだったと思います」と池添騎手は納得の表情。さらに「口で合図しただけでスッと抜け出してくれた。反応が速かったですね。より感覚が鋭く研ぎ澄まされた感じで集中していた」と続けた。鞍上も確かな上昇ムードを感じ取っている。
昨年の桜花賞以降は7戦中6戦で騎乗。この馬でGⅠタイトルを-との思いは強い。「前走でつまずいたのは自分の油断もあった。最後はよく巻き返してくれたけど、申し訳ないという気持ちが大きい。林厩舎に恩返しができるようにしっかりと乗りたい」と言葉に力を込めた。
一気に◎候補に浮上してきたが、「週末の雨予報がどうかですね。やってみないとわからないです」と林調教師は慎重な構えも見せた。確かに道悪になれば牡馬のパワーがものを言いそうな気も…。天気予報とにらめっこしながら、最終的な印を決めたい。(漆山貴禎)
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