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【オークス】スターズオンアース２冠へ堂々の２馬身先着 ルメール「自信があります」
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霧に包まれた美浦トレセンで、桜の女王が鮮やかに舞ってみせた。２冠目を狙う桜花賞馬スターズオンアースが、Ｗコースで貫禄の併せ馬を披露。栗東から駆け付けた新パートナーのルメール騎手も満足げだ。
「すごくいい追い切りができました。２番手から冷静に走れていたし、だんだんと加速して手応えも良かった」
内ソーラーフレア（３勝）を４馬身ほど追走する形でゆったりとスタート。３～４コーナーにかけて抜群の手応えで並びかけると、直線に入っても手綱は持ったまま。最後まで余力十分に悠々と脚を伸ばし、ラスト１ハロン１１秒９（６ハロン８３秒４）で２馬身突き放してフィニッシュした。
「ストライドが柔らかくてきれいで、状態は良さそう。抜け出してからも走りたそうだったけど、パワーをキープさせました。スローキャンターでは口の硬さがあったけど、追い切りでは真っすぐ走れていた。自信があります」と鞍上の称賛が止まらない。
見守った高柳瑞調教師も「桜花賞と同様に１週前にある程度時計を出して、（当週は）体調を整えるという意味のほうが大きく、ルメール騎手に感触をつかんでもらうのが目的でした。モタれていく感触などを感じ取ってもらえればと思っていましたが、特にモタれる感じもなく、大丈夫だったという話でした」と納得の表情を見せた。「もともと調教ではそこまでモタれない」が、フェアリーＳやクイーンＣでは抜け出してから右にモタれて惜敗。そこで前走はハミを替え、「周りに馬がいたのと、最後まで目標になる馬がいた」ことで栄冠をつかんだ。馬自身の成長もあって、不安は解消されている。
全馬未経験の２４００メートルも、トレーナーは「デビュー時はある程度、長い距離に対応する馬だろうという考えがありました。その後は桜花賞が目標ということもあってマイルに出走していましたが、ポテンシャル的には距離はもつと思っています」と守備範囲ととらえる。感触をばっちりつかんだ名手とのコンビなら今回も好勝負。府中の長い直線を真一文字に駆け抜け、史上１６頭目の春２冠女王に輝く。（三浦凪沙）
ルメール・ＴＡＬＫ
――初コンビを組む
「桜花賞を勝って、重賞でも経験がたくさんある馬。前走は最後だけ伸びていたし、距離もよさそう」
――祖母のスタセリタは仏オークス、叔母のソウルスターリングは２０１７年の勝ち馬
「レースを重ねるごとに良くなっていって、３歳にベストになる血統。（スターズオンアースも）桜花賞がフルパワーで良くなっていて、今がベストタイミングだと思う。この家族（血統）はオークスが大好き（笑）」
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