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【東西現場記者走る】ルージュ、4馬身ぶっちぎり!

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【東西現場記者走る】ルージュ、4馬身ぶっちぎり!

 エリザベス女王杯担当の東京サンスポ・柴田章利記者(43)は、栗東から美浦に移動してルージュバックの追い切りに密着、休み明けでも力を出せる態勢になっていることを確認した。1番人気の桜花賞(9着)、オークス(2着)で勝てなかった天才少女だが、復活Vの手応えがありそうだ。

 栗東での取材を火曜日で切り上げて、いつもより1日早く美浦に移動してきた。それというのもルージュバックの追い切りを見るためだ。オークス2着以来、ぶっつけでのエリザベス女王杯。その仕上がり具合を確認しなくてはならない。

 午前8時30分過ぎ。Wコースの向こう正面から出てきたルージュは、先導役のヒラボクカイザー(500万下)を追いかけてスタートした。ゆっくりとゴール前を通過して2周目へ。ピッチが上がったのは残り800メートルからだ。大きなフットワークで直線は内へ。鞍上が追い出すとグッと加速して一気に4馬身突き放した。4ハロン52秒4、ラスト1ハロン12秒4の時計は、オークスの追い切り時とほぼ同じだったが、馬場状態は今回の方が悪い。切れというより力強さを増した印象だ。

 「道中を淡々と進めて、最後の短い距離でどれだけ反応するかを確かめた。まだ春より反応は鈍いね。ただ、先週もモタモタしていたけど、今週の方が反応は良くなっていた。物足りなさはこの1本で間に合ったと思う」

 ひと追いごとに良化する様子に、大竹調教師は笑みをみせた。この最終追い切りで、本番での反応はさらに良くなることを確信したのだろう。

 「この馬の調子のバロメーターである尻っぱねもしているし、休ませて活気がある。昨年の1、2着馬が出てくるし、休み明けで初の古馬との対戦は条件として厳しいけど、本来の力を発揮すれば恥ずかしい競馬にはならない。2歳の時に見せたあのラストの脚が、また出せる雰囲気はあるからね」

 強気じゃないのはいつものこと。馬体重もオークス(450キロ)とほぼ同じに仕上がった。3歳牝馬ナンバーワンといわれた素質馬が力を出せる態勢を整えたなら、人気を落としそうなここでこそ狙うのもありかもしれない。

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