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【大阪杯】昨年の年度代表馬や5連勝中の馬などが激突する春の古馬中距離GIの注目点


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【大阪杯】昨年の年度代表馬や5連勝中の馬などが激突する春の古馬中距離GIの注目点

★昨年のJRA賞年度代表馬が登場 今年初戦を迎えるエフフォーリア

昨年のJRA賞年度代表馬エフフォーリア(牡4歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)は、大阪杯が今年初戦となる。同馬はデビューから4連勝で昨年の皐月賞を制覇。続くダービーはハナ差の2着となり、連勝はストップしたが、古馬との対戦となった天皇賞・秋有馬記念を制し、通算成績は7戦6勝、2着1回となっている。エフフォーリアは芝2000メートル戦で4戦4勝という成績を挙げているが、今年初戦を勝利で飾ることができるかどうか。

★GI昇格以降初の大阪杯制覇なるか 関東馬はエフフォーリアなど4頭が登録

GIに昇格した2017年以降の大阪杯では、5年連続で関西馬が1・2着を独占しており、関東馬の最高成績は2020年ダノンキングリーの3着だ。今年の大阪杯には、登録馬中最多のGI3勝を挙げているエフフォーリア(牡4歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)、GI初制覇を目指すウインマリリン(牝5歳、美捕・手塚貴久厩舎)、ヒシイグアス(牡6歳、美浦・堀宣行厩舎)、ヒュミドール(セン6歳、美浦・小手川準厩舎)と4頭の関東馬が登録しているが、GI昇格後初の大阪杯制覇を遂げることができるかどうか。なお、ヒュミドールを管理する小手川準調教師は、今回がJRA・GI初挑戦となる。


★昨年の大阪杯で4馬身差の圧勝 1年ぶりの勝利を目指すレイパパレ

レイパパレ(牝5歳、栗東・高野友和厩舎)が、昨年の大阪杯以来1年ぶりの勝利を目指す。同馬は前年の三冠馬コントレイル、前年にGI3勝を挙げたグランアレグリアなど5頭のGI馬が出走していた昨年の大阪杯で4馬身差の圧勝を見せ、デビューから無傷の6連勝でGI初制覇を遂げた。レイパパレはその後勝利から遠ざかり、大阪杯後は5戦0勝という成績だが、前走の金鯱賞では2着に入っている。果たして、レイパパレは今年も大阪杯で勝利を挙げることができるかどうか。Vなら、大阪杯2勝はサンライズペガサス(2002・05年)以来2頭目で、創設以来初の連覇となる。また、レイパパレが勝てば、同馬に騎乗予定の川田将雅騎手はGI昇格以降初の大阪杯連覇、並びに9年連続JRA・GI制覇となる。

★昨秋から5連勝で金鯱賞を制覇 快進撃を続けるジャックドールがGI初挑戦

ジャックドール(牡4歳、栗東・藤岡健一厩舎)は、大阪杯がGI初挑戦となる。同馬はデビューから一貫して芝2000メートル戦に出走を続けており、昨年9月の1勝クラス(中京)→浜名湖特別(2勝クラス)→ウェルカムS(3勝クラス)→白富士S(L)→金鯱賞(GII)と目下5連勝中で、浜名湖特別から4戦連続で逃げ切り勝ちをおさめている。ジャックドールには引き続き藤岡佑介騎手が騎乗する予定だが、初挑戦となるGIでも積極的なレース運びを見せるだろうか。なお、「藤岡健一調教師(父)=藤岡佑介騎手(子)」親子のJRA・GI挑戦はこれまでに18回あり、2018年皐月賞の2着(サンリヴァル)が最高成績となっている。

★GI昇格以降2勝、2着1回の金鯱賞組 今年は1~4着馬を含む6頭が登録

GIに昇格した2017年以降の大阪杯でほ、前走で金鯱賞に出走した馬が2勝、2着1回、3着1回という成績を残している。今年の金鯱賞は、ジャックドールが従来のコースレコードを1秒1更新する1分57秒2の好タイムで逃げ切った。大阪杯には、金鯱賞の勝ち馬ジャックドール(牡4歳、栗東・藤岡健一厩舎)、2着のレイパパレ(牝5歳、栗東・高野友和厩舎)、3着のアカイイト(牝5歳、栗東・中竹和也厩舎)、4着のポタジェ(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)、6着のショウナンバルディ(牡6歳、栗東・松下武士厩舎)、11着のステラリア(牝4歳、栗東・斉藤崇史厩舎)が登録しているが、今年の“金鯱賞組”は好成績を挙げることができるかどうか。

また、アカイイトステラリアはGI昇格以前の2014年に産経大阪杯を制したキズナの産駒で、大阪杯の父子制覇がかかる。(※2013年勝馬オルフェーヴル産駒のヒュミドール(セン6歳、美浦・小手川準厩舎)にも同記録がかかる)

昨年のエリザベス女王杯ではアカイイトが1着、ステラリアが2着と好走したが、父が制した大阪杯で再び2頭揃って好走することができるかどうか。


大阪杯初Vがかかる金子真人ホールディングス(株) マカヒキポタジェの2頭が出走予定

馬主・金子真人ホールディングス(株)はJRA・GIで通算30勝を挙げているが(※馬主名「金子真人」氏含む)、大阪杯はGI昇格以前も含めて未勝利となっている。同馬主は今年の大阪杯に、2016年のダービー馬マカヒキ(牡9歳、栗東・友道康夫厩舎)、GI初制覇を目指すポタジェ(牡5歳、栗東・友道康夫厩舎)の2頭が出走する予定だが、同レース初勝利を挙げることができるかどうか。なお、マカヒキは2017年(4着)、2019年(4着)、2020年(11着)に続く4度目の大阪杯参戦、ポタジェは昨年の天皇賞・秋6着以来2度目のGI挑戦となる。

★GI昇格初年度から毎年参戦の友道康夫調教師 今年はディープインパクト産駒3頭を登録

友道康夫調教師(栗東)は、大阪杯がGIに昇格した2017年以降、毎年管理馬を出走させている唯一の調教師で、2019年ワグネリアンでの3着がGI昇格以前も含めた最高成績となっている。同調教師は今年の大阪杯にはポタジェ(牡5歳)、マカヒキ(牡9歳)、レッドジェネシス(牡4歳)の3頭を登録しているが、同レース初制覇を遂げることができるかどうか。なお、ポタジェマカヒキレッドジェネシスはいずれもディープインパクト産駒だが、同産駒は大阪杯でGI昇格以前に3勝、昇格以降は2勝を挙げている。また、大阪杯の舞台となる阪神・芝2000メートル戦における過去5年(2017年1回阪神~2022年1回阪神)の成績を見てみると、友道康夫調教師は18勝、ディープインパクト産駒は41勝を挙げており、それぞれ最多勝調教師、最多勝種牡馬となっている。

★香港C2着以来の出走となるヒシイグアス 小倉で5戦5勝のアリーヴォも出走予定

ヒシイグアス(牡6歳、美浦・堀宣行厩舎)は、昨年12月の香港C2着以来の出走で、大阪杯が帰国初戦となる。同馬は、国内では東京、中山、福島の3場に出走経験があり、昨年の中山金杯、中山記念で重賞2勝をマークしている。ヒシイグアスは海外での1戦も含めると通算14戦目で初めて西日本の競馬場に出走するが、初の阪神でどのような走りを見せるだろうか。なお、大阪杯には昨年のJRA賞年度代表馬エフフォーリア(牡4歳、美浦・鹿戸雄一厩舎)も出走する予定だが、同馬も今回が通算8戦目で初めて西日本の競馬場への出走となる。

また、小倉大賞典で重賞初制覇を遂げたアリーヴォ(牡4歳、栗東・杉山晴紀厩舎)は、通算10戦5勝という成績だが、5勝はいずれも小倉で挙げたもので、同競馬場では5戦5勝と無類の強さを見せている。アリーヴォの阪神への出走は2020年の2歳未勝利戦(3着)、昨年の菊花賞(7着)に続く3回目だが、小倉で見せる強さをGIの舞台でも発揮することができるかどうか。なお、アリーヴォにはC・ルメール騎手が騎乗する予定となっている。

京都記念を制したアフリカンゴールド JRA・GI初制覇目指す国分恭介騎手が騎乗予定


アフリカンゴールド(セン7歳、栗東・西園正都厩舎)は2020年の宝塚記念(18着)以来のJRA・GI挑戦となる。同馬は前走の京都記念ではスタート直後から果敢に先行し、そのまま逃げ切って2019年の六社S(3勝クラス)以来、約2年4力月ぶりの勝利を挙げた。同馬が大阪杯を勝てば、セン馬では初の同レース制覇となり、7歳馬の勝利は2005年サンライズペガサス以来17年ぶりとなるが、アフリカンゴールドは久々の大舞台で好走することができるかどうか。

また、アフリカンゴールドに騎乗予定の国分恭介騎手にはJRA・GI初制覇がかかる。同騎手は2009年のデビュー以来、JRA通算7322戦281勝、JRA重賞では3勝を挙げている(※3月29日現在)。同騎手とアフリカンゴールドのコンビは過去4戦すべて人気を上回る着順となっており、昨年の中日新聞杯では17番人気で2着、今年の京都記念では12番人気で1着と好走しているが、GIの舞台でも相性の良さを見せることができるかどうか。

★今年のJRA重賞で3勝をマーク 横山典弘騎手、岩田康誠騎手か参戦

今年のJRA重賞での騎手別勝利数を見ると、横山典弘騎手、岩田康誠騎手の2人が最多タイの3勝を挙げている(※3月29日現在)。横山典弘騎手は今年がデビュー37年目で、昨年の勝利数は前年の半分以下となる26勝だったが、今年は年始から順調に勝利数を伸ばしており、3月29日現在で13勝をマークしている。また、岩田康誠騎手は昨年の勝東勝利数は2006年のJRA移籍以降では最も少ない44勝だが、今年は3月29日現在で17勝をマークしており、昨年を上回るぺースで勝利を挙げている。大阪杯では横山典弘騎手がアメリカJCC勝ち馬キングオブコージ(牡6歳、栗東・安田翔伍厩舎)、岩田康誠騎手が中山金杯2着のスカーフェイス(牡6歳、栗東・橋田満厩舎)に騎乗予定だが、両騎手はどのような騎乗を見せるだろうか。なお、横山典弘騎手のレース当日の年齢は54歳1力月12日、岩田康誠騎手のレース当日の年齢は48歳0力月23日で、大阪杯を勝てばGI昇格以降の同レース最年長優勝記録(2017年武豊騎手48歳0力月19日を更新する。




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