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【日曜中京11R・高松宮記念】
先日、東京競馬場長を務めた元JRA職員の増田知之さんとお会いする機会があった。そのとき、原稿用紙を手渡された。
増田さんは週刊Gallopで連載しているコラム「ゴールポストの追憶」を執筆している。この連載コラムは、増田さんがJRAの関連企業を満期で退くのを機に、僕が執筆をお願いしたもの。増田さんの義父である野平祐二さんの番記者を、野平さんの調教師の晩年からお亡くなりになるまでしていた縁から付き合いが始まった。
増田さんが東京競馬場の場長に就任した2013年の秋競馬で、同競馬場は「寺山修司と虫明亜呂無の世界」という企画展が開催された。増田さんのアイデアだ。その年はちょうど寺山修司の没後30年に当たり、当時僕が編集長を務めていた週刊Gallopでは名作「さらばハイセイコー」を掲載するなど寺山修司の特集を組んだ。その目玉のひとつが、寺山修司の妻だった九條今日子さんと競馬大好き作家の高橋源一郎さんとの対談だった。対談場所に選んだのは、企画展を開催中の東京競馬場。企画展で展示された寺山修司の特大写真パネルの前で撮った九條さんと源一郎さんの写真が対談とともにGallopに掲載された。それができたのも増田さんのサポートがあったからこそ。感謝している。
その企画展に、寺山修司の直筆原稿「競馬四つの愉(たの)しみ」が展示されていた。「ゴールポストの追憶」の第42回にこうある。
〈「山河ありき」は「競馬四つの愉(たの)しみ」から始まる。その“四つ”とは「馬を見る愉しみ」「競馬場へゆく愉しみ」「賭ける愉しみ」「遊戯としての愉しみ」。このエッセーの初出稿は40年前に日本中央競馬会がファン用に配布した競馬案内のリーフレットだった。その鉛筆書きの“生原稿”を私は持っている。私はJRAで最初の所属先が広報室で、先輩からその原稿をもらい大切にしてこれまで何度もじかに触れるように「寺山修司」を読み返している。〉
「山河ありき」は新書館から1990年4月に発行された寺山修司の著書。
先日手渡されたのは「競馬四つの愉(たの)しみ」の直筆原稿だった。「生原稿の写真を撮らせてください」とお願いしていたのを忘れないでいてくれたのだ。
直筆原稿のタイトルページには、タイトルの横に赤い字で「わたしの競馬入門」とある。あとでサブタイトルを追加したのだろうか。
「1 馬を見る愉しみ」は〈私は白馬が好きである。〉から始まる。ソダシを見ていたら熱狂していたかもしれない。〈サラブレッドは、もし文学にたとえるならば、散文ではなく叙事詩だと言うべきである。そして「走る叙事詩」を見にゆくことは、炉辺で書物の一ページを繰るよりも、はるかにすばらしい経験だと言うべきではなかろうか。〉
引用はこれくらいにしておくよ。「競馬場へゆく愉しみ」「賭ける愉しみ」「遊戯としての愉しみ」は機会があれば今度ね、桃ちゃん。冒頭に掲載したのは、そのタイトルページと原稿の1ページ目。右下に寺山修司の名前が印刷されているから、オリジナルの原稿用紙だ。さすが大作家。
「今回はクラフトビールではなくて寺山修司ですか。先週の重賞の反省したくないという思いがありありです」
そういうつもりじゃないけど…。
「でも、ビールよりは競馬の話題だけにユーザーの皆さんは興味深く読んでくれたと思います。寺山修司さんの字って、読みやすくて優しい感じでいいですね。作家ってみんな万年筆で原稿を書くと思っていましたが、鉛筆なんですね。鉛筆の筆致も優しさを醸し出しているのかもしれません」
今回は話に乗ってくれてありがとう。
「どういたしまして」
それにしても、先週は桃ちゃんの馬券センスの良さをまざまざと見せてもらったよ。おめでとう。
「私としては、両方とも本命が勝ってくれると思ったので、スプリングSはアライバルがハナ差の2着に負けたのがショックでした。あと少しだったのに」
馬券が当たるだけで良しとしないとは大したもんだ。
「馬連と馬単ではだいぶ違いますから。ところで、鈴木さんの本命馬はどうだったんでしたっけ?」
イヤミだね。スプリングSはアルナシームが7着で、阪神大賞典はマカオンドールが4着。
「ご愁傷さまです。35万円は無理としても3万5000円の払い戻しでいいや、とか言っていながら2重賞とも負けて2万円のマイナス」
笑いすぎだよ。そろそろ高松宮記念の予想に移ろうか。
「よっぽど先週の話題を避けたいみたいですね」
だから笑いすぎだって。
先週の桃ちゃんの宣言通り、今週の予想のトリを務めるのは桃ちゃん。さすがだよ。でも、僕が先に本命を披露するからって「その馬の本命だけはやめて~」はやめてね。
「どんと構えます。で、鈴木さんの本命馬は?」
レシステンシア。
あれ? 「やめて~」と言いたいところを「や」まで出かかって押しとどめたような顔をしているね。
「そんなことはありません。へ~、レシステンシアですか。堅い予想ですね」
堅いのは予想だけじゃなくて、この馬が勝つのも堅いと思っているからこその本命だよ。
レシステンシアが昨年のスプリントGⅠで先着を許したのは、ダノンスマッシュとピクシーナイト。その2頭がいない今回は大手を振って出走できる。前走の香港スプリントでは、落馬を避ける不利があった上に直線では勝ち馬に外に押し出されながら2着。年が明けてからも順調に調整されているというから、久々のレースでも能力をきっちり発揮できるだろう。
競走馬というのは、年を重ねるほど血統の特徴が出るといわれる。レシステンシアの昨年のレースを見ると、マイルより明らかに短い距離にシフトしており、明け5歳になった今年はよりスプリンター色が濃くなるとみている。
初めて手綱を取る横山武史は、昨年暮れからキャロットファームの主戦騎手のイメージが強くなった。今春のクラシックは、牡馬は昨年のホープフルSを制したキラーアビリティ、牝馬は初騎乗だったチューリップ賞を快勝したナミュールで臨むことになっている。ともにキャロットの所属馬だ。さらに高松宮記念でレシステンシアの騎乗が舞い込んできたのだから、主戦騎手から専属騎手になったかのよう。それだけ相性がいいとオーナーサイドに思われているのだろう。いや、どの馬主だって、腕も度胸もある今の横山武史にオファーしたいと思うはずだ。
週刊GallopにスプリンターズS2着馬の翌年の高松宮記念の成績が載っていたけど、ここ2年はモズスーパーフレア、ダノンスマッシュとも優勝。3年連続もあると思っているよ。
トリを務める桃ちゃん、よろしく。どの馬を本命にしたの?
「グレナディアガーズです。レシステンシアを負かすのは、強い4歳世代だと思っています。同い年のメイケイエールちゃんとどっちにするか迷っていたら2頭とも外枠に…。矯正器具で良くなったとはいえ、引っ掛かり気味になってしまうメイケイエールちゃんのほうがマイナスとみてグレナディアガーズにしました。1200メートルは初めてですが、担当の調教助手さんが言うように、スピード負けすることはないと思うし、速いペースで折り合いがつきやすくなると思っています」
ありがとう。
「鈴木さんの印と買い目がまだです」
◎⑦レシステンシア
○①サリオス
▲②ナランフレグ
△⑤レイハリア
△⑧ジャンダルム
△⑬トゥラヴェスーラ
△⑭ダイアトニック
△⑱グレナディアガーズ
《3連単》
⑦→①②⑤⑧⑬⑭⑱→①②⑤⑧⑬⑭⑱(42点) 各200円
《馬連》
①-⑦ 1000円
②-⑦ 600円
そういえば、ミチヤはどうする? 春のGⅠ開幕戦だよ。馬券、買う?
「そういえば鈴木さん、この前、GⅠレースはよく当たるって言ってましたね」
うん。いい機会だから、去年のGⅠと今年のフェブラリーSの僕の予想成績をまた載せておくよ。
2021年
フェブラリーS ◎カフェファラオ 的中◎
高松宮記念 ◎レシステンシア 的中▲◎△
大阪杯 ◎コントレイル 外れ
桜花賞 ◎サトノレイナス 的中○◎△
皐月賞 ◎エフフォーリア 的中◎△
天皇賞・春 ◎ディープボンド 的中△◎
NHKマイルC ◎ピクシーナイト 外れ
ヴィクトリアマイル ◎グランアレグリア 的中◎△○
オークス ◎ユーバーレーベン 的中◎○
日本ダービー ◎エフフォーリア 的中△◎
安田記念 ◎グランアレグリア 的中△◎△
宝塚記念 ◎クロノジェネシス 的中◎
スプリンターズS ◎ジャンダルム 外れ
秋華賞 ◎アカイトリノムスメ 的中◎△△
菊花賞 ◎タイトルホルダー 的中◎○
天皇賞・秋 ◎エフフォーリア 的中◎▲○
エリザベス女王杯 ◎アカイトリノムスメ 外れ
マイルCS ◎グランアレグリア 的中◎△
ジャパンC ◎コントレイル 的中◎△○
チャンピオンズC ◎カジノフォンテン 外れ
阪神JF ◎サークルオブライフ 的中◎△▲
朝日杯FS ◎ドーブネ 外れ
有馬記念 ◎タイトルホルダー 外れ
ホープフルS ◎サトノヘリオス 外れ
24レース中15レース的中
2022年
フェブラリーS ◎カフェファラオ 的中◎▲
「なるほど。去年の高松宮記念もレシステンシアを本命にして当てているんですね」
2着だから威張れないけど…。
「レシステンシアの陣営は昨年負けたので、今年こそと燃えているでしょうね」
おそらく。
「では、レシステンシアの単勝を1000円買ってみます。本命が違う桃に頼むのは悪いから、鈴木さん、はい1000円。よろしくお願いします」
競馬場には行けないから、ネット投票で買っておくよ。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
主な登場人物
ミチヤ…ひいきの居酒屋の店主。ずぶの素人から、どこまで競馬に興味を持ってくれるか
桃ちゃん…ひいきの居酒屋のアルバイト。馬券のセンスが抜群の競馬女子(UMAJO)。ちなみに、居酒屋ブルースのUMAJOは、酒場のあすピー→バイトのマヤ姉(ねえ)→桃ちゃんと変遷
LINEの人…謎の人物
カズマサ…夢の中の(?)ひいきの居酒屋の店主。馬券はデータ派。この居酒屋ブルースの世界から去っていった
琢磨…夢の中の(?)ひいきの居酒屋のスタッフ。好不調の波はあるが、馬券が当たると好調が続く。カズマサ同様、この居酒屋ブルースの世界から去っていった
もりやさん…夢の中の(?)ひいきの居酒屋の常連客。競馬とお酒が大好き。カズマサ、琢磨と一緒にこの居酒屋ブルースの世界から去っていった
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だから笑いすぎだってwwwww