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昨年はディープインパクト産駒の7番人気ランブリングアレーが勝ち、2着にはハナ差でローズキングダム産駒の5番人気ロザムールが入線。後者はキングカメハメハの直系となるが、昨年は3着にも同系統かつ2年前の勝ち馬であるフェアリーポルカ(父ルーラーシップ)がリピート好走していた。なお、19年にもウラヌスチャーム(父ルーラーシップ)がハナ差2着と惜敗を喫しているため、直近3年はキングカメハメハの孫世代が勝ち負けを演じ続けていることになる。
また、Sadler's WellsやNureyevの血脈を持つ馬の好走例が多く、昨年の勝ち馬ランブリングアレーにおいても3代母の父がSadler's Wellsだった。ほか、13年マイネイサベル、14年フーラブライド、18年カワキタエンカなど、マルゼンスキー内包馬にも注意したい。
フェアリーポルカは、父ルーラーシップ×母フェアリーダンス(母の父アグネスタキオン)。本馬は2年前の勝ち馬で、昨年も6番人気3着とリピート好走。17年には従姉トーセンビクトリーも勝ち馬として名を連ねているように、レース適性の高さを強調しやすいファミリーでもある。中山競馬場では「1-1-2-1」、重賞ばかり5戦して5着以下歴なし。Nureyevのパワーが表現されているタイプなので、タフな中山では強みを活かしやすいのだろう。
ローザノワールは、父マンハッタンカフェ×母ダノンスズラン(母の父Awesome Again)。同じ父の産駒からは16年2着ルージュバック、17年3着クインズミラーグロが出ており、前者とは母の父まで血統構成が共通。なお、母の父をDeputy Minister系と大まかな系統でみても、18年1着カワキタエンカを筆頭に好走例が散見される。本馬においては2代母の父がSadler's Wellsであることも強調しやすく、前走リステッド勝ちの勢いも軽視できない。
ロザムールは、父ローズキングダム×母グレートテン(母の父Caerleon)。昨年は道悪や52kgの軽ハンデも味方したとはいえ、ほぼ勝ちに等しい内容を示した惜敗だった。同型馬との兼ね合いは鍵となるが、最後までしぶとく走れる強みがあるだけに、今回も気分よく逃げられるかどうかが焦点だろう。そういった意味でも初ブリンカーの効果には気を配りたい。キングカメハメハの孫世代、リピーターの活躍が目立つ傾向からも改めて注目したい存在だ。
【血統予想からの注目馬】
⑮フェアリーポルカ ⑩ローザノワール ①ロザムール
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