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【フェブラリー】22年最初のGI・ダート頂上決戦の注目点


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【フェブラリー】22年最初のGI・ダート頂上決戦の注目点

フェブラリーS連覇を狙うカフェファラオ 3年前の覇者インティも出走予定

 カフェファラオ(牡5歳、美浦・堀宣行厩舎)が、コパノリッキー(2014・15年)以来2頭目のフェブラリーS連覇を目指す。カフェファラオは、昨年のフェブラリーSでGI初制覇を遂げたが、その後は未勝利で、フェブラリーSを連覇するとともに1年ぶりの勝利を挙げることができるかどうか。なお、カフェファラオにはテン乗りとなる福永祐一騎手が騎乗する予定。

 また、19年のフェブラリーS勝ち馬インティ(牡8歳、栗東・野中賢二厩舎)も、同レース以降未勝利で約3年間勝利から遠ざかっている。同馬は前走のチャンピオンズCでは4着だったが、3年前に勝利を挙げたレースで久々の白星を手にすることができるかどうか。

★昨年のフェブラリーSでは4着 JBCスプリントの覇者レッドルゼル

 レッドルゼル(牡6歳、栗東・安田隆行厩舎)は、昨年の根岸Sで重賞初制覇を飾り、続くフェブラリーSでは4着に入った。同馬はその後ドバイゴールデンシャヒーン(UAE)で2着と好走し、秋には東京盃(大井)3着の後、JBCスプリント(金沢)を制しJpnI初勝利を挙げた。レッドルゼルの1600メートル戦への出走は昨年のフェブラリーS以来で通算2回目となるが、昨年以上の走りを見せることができるかどうか。同馬には川田将雅騎手が騎乗する予定。

 また、安田隆行調教師は11年にトランセンド、13年にグレープブランデーフェブラリーSを制しており、レッドルゼルが勝てばGI昇格以降で最多タイとなるフェブラリーS3勝目となる。なお、レッドルゼル安田隆行調教師が管理し、国内外でGI6勝を挙げたロードカナロアの産駒で同産駒初のJRAダートGI制覇がかかる。ロードカナロアは2月14日現在、JRAリーディングサイヤーランキングの首位に立っているが、今年最初のJRA・GIを制すことができるだろうか。

★初のダート戦出走となった前走は12着 再びダート戦に挑む桜花賞馬ソダシ

 昨年の桜花賞ソダシ(牝4歳、栗東・須貝尚介厩舎)が、芝&ダート双方でのGI制覇を狙う。同馬はデビュー以来、芝のレースに出走を続け阪神JF桜花賞を制覇。初のダート戦出走となった前走のチャンピオンズCでは、スタートから果敢に逃げてレースの主導権を握ったが、12着に敗れている。芝&ダート双方でのGI制覇はソダシの父クロフネなど5頭が成し遂げているが、ソダシはダート戦でもGIタイトルを手にすることができるかどうか。なお、クロフネ産駒は今年JRA重賞を勝てば、歴代2位タイの18年連続JRA重賞勝利となる。

岩田康誠騎手とのコンビで5戦4勝の好成績 根岸Sを制したテイエムサウスダン

 根岸Sを制したテイエムサウスダン(牡5歳、栗東・飯田雄三厩舎)が、GI初制覇を目指す。同馬は中央+地方のダート重賞で5勝を挙げているが、JpnI出走は19年の全日本2歳優駿(川崎)の1度だけで、同レースでは5着に終わっている。テイエムサウスダン岩田康誠騎手とのコンビで5戦4勝と好成績を挙げており、今回も同騎手が騎乗する予定だが、GIタイトルを手にすることができるかどうか。Vなら、同馬を管理する飯田雄三調教師は開業22年目でJRA・GI初制覇となる。

 また、テイエムサウスダンの馬主・竹園正繼氏は「テイエム」の冠名で知られており、JRA・GI7勝を挙げたテイエムオペラオー、JRA・GI3勝を挙げたテイエムオーシャンなどの活躍馬を所有してきた。同氏の所有馬がJRA・GIを勝てば、05年阪神JFテイエムプリキュア)以来となるが、テイエムサウスダンは竹園正繼氏に久々のビッグタイトルをもたらすことができるかどうか。

★GI初制覇を目指す26年目の松田大作騎手 東海Sを制したスワーヴアラミスとのコンビで参戦

 フェブラリーSスワーヴアラミス(牡7歳、栗東・須貝尚介厩舎)に騎乗予定の松田大作騎手には、JRA・GI初制覇がかかる。同騎手は、97年にデビューし、2月14日現在、JRA通算8435戦487勝(重賞4勝)という成績をマークしている。スワーヴアラミスはGI初挑戦となった昨年のチャンピオンズCでは8着に敗れたが、前走の東海Sで重賞3勝目を挙げ、今回が2回目のGI挑戦となる。松田騎手は今回が25回目のJRA・GI騎乗となるが、デビュー26年目で初のビッグタイトルを手にすることができるかどうか。

フェブラリーS3連覇がかかるC・ルメール騎手 テン乗りとなるテオレーマに騎乗予定

 ルメール騎手は20年にモズアスコット、21年にカフェファラオに騎乗してフェブラリーSを連覇しており、今年は同一JRA・GI3連覇を目指す。ルメール騎手はテン乗りとなるテオレーマ(牝6歳、栗東・石坂公一厩舎)で参戦する予定だが、果たしてフェブラリーS3連覇となるかどうか。テオレーマが勝てば、ルメール騎手は18~20年の天皇賞(秋)以来自身2度目の同一JRA・GI3連覇となり、牝馬の優勝はGIに昇格した97年以降のフェブラリーSでは初となる。

 また、テオレーマを管理する石坂公一調教師にはJRA・GI初制覇がかかる。同調教師の父・石坂正元調教師は、ヴァーミリアンで08年、モーニンで16年のフェブラリーSを制しているが、父の制したフェブラリーSでJRA・GI初勝利を挙げることができるかどうか。Vなら、GIに昇格した97年以降では初の調教師によるフェブラリーS親子制覇となる。

★中131日でVなら、最長間隔勝利記録を大幅更新 南部杯連覇を遂げたアルクトスが今年も参戦

 アルクトス(牡7歳、美浦・栗田徹厩舎)は、昨年10月の南部杯(盛岡)で同レース連覇を遂げて以来、約4カ月ぶり(中131日の出走となる。同馬は東京のダート戦で9戦5勝、2着1回という成績を残しているが、フェブラリーSでは20年、21年と2年連続で9着に敗れている。アルクトスは前走から3カ月以上の出走間隔が空いたレースでは8戦5勝、2着1回という成績を挙げているが、3年連続参戦となる今年はどのような走りを見せるだろうか。Vなら、フェブラリーSがGIに昇格した97年以降において、前走からの最長間隔勝利記録(中84日)を大幅に更新する。なお、アルクトスに騎乗予定の田辺裕信騎手は14年のフェブラリーSで、16頭立て16番人気のコパノリッキーを勝利に導いている。

★昨年のフェブラリーSで2着と好走 悲願のGI制覇を目指す9歳馬エアスピネル

 昨年のフェブラリーS2着馬エアスピネル(牡9歳、栗東・笹田和秀厩舎)が、悲願のGI制覇を目指す。同馬はJRA・GIに10回出走しているが、15年の朝日杯FS、17年のマイルCS、昨年のフェブラリーSの2着が最高成績となっている。今回、エアスピネルにはテン乗りとなるM・デムーロ騎手が騎乗予定だが、11回目の挑戦で悲願のJRA・GI初制覇を遂げることができるかどうか。また、今年のフェブラリーSにはJpnI3勝を挙げているケイティブレイブ(牡9歳、美浦・清水英克厩舎)も出走予定で、2頭にはグレード制が導入された84年以降では初の9歳馬によるJRA・GI制覇がかかる。

根岸S9着からの巻き返しなるか 昨年の武蔵野Sを制したソリストサンダー

 1番人気に支持された前走の根岸Sで9着に敗れたソリストサンダー(牡7歳、栗東・高柳大輔厩舎)が、フェブラリーSでの巻き返しを狙う。同馬は昨年の武蔵野Sで重賞初制覇を遂げるなど東京ダート1600メートル戦で4戦1勝、2着2回という成績を挙げているが、前走から巻き返してGI初制覇を遂げることができるかどうか。なお、ソリストサンダーには引き続き戸崎圭太騎手が騎乗する予定。ちなみに、ソリストサンダーは昨年、フェブラリーS8着→かしわ記念(船橋)2着、エルムS10着→南部杯(盛岡)3着と、8着以下に敗退した次走のJpnIで3着以内に巻き返している。

★冬季五輪開催年に連対継続中のゴールドアリュール産駒 5年連続フェブラリーS参戦のサンライズノヴァ

 今年は冬季オリンピックの開催年で、フェブラリーSが実施される2月20日までの日程で中国・北京を舞台に熱戦が繰り広げられている。フェブラリーSがGIとなった97年以降、冬季オリンピック開催年は6回あるが、98年を除く直近の5回はいずれも5歳馬が連対し、1番人気馬が3着以内に入っている。さて、今年のフェブラリーSはどのような結果になるだろうか。

 また、サンライズノヴァ(牡8歳、栗東・音無秀孝厩舎)は、前回の冬季オリンピック開催年の18年から毎年フェブラリーSに出走して18年4着、19年7着、20年3着、21年11着という成績を残している。同馬の父はフェブラリーS最多勝種牡馬のゴールドアリュールで、同産駒は10年、14年、18年と直近3回の冬季オリンピック開催年すべてで連対しているが、サンライズノヴァは5回目の挑戦でフェブラリーS初勝利を挙げることができるかどうか。同馬には松若風馬騎手が騎乗する予定。

★船橋のミューチャリーが3年連続の参戦 地方馬2頭目のフェブラリーS制覇なるか

 今年のフェブラリーSには、地方・船橋競馬所属のミューチャリー(牡6歳、矢野義幸厩舎)が参戦する予定。同馬は2歳時からJpnIに出走しており、11度目の挑戦となった昨年のJBCクラシック(金沢)で、オメガパフュームチュウワウィザードテーオーケインズなどを破り、悲願のJpnI初制覇を遂げた。ミューチャリーは2020年のフェブラリーSで11着、2021年のフェブラリーSでは7着という成績だが、3年連続の参戦となる今年はどのような走りを見せるだろうか。同馬には御神本訓史騎手が騎乗する予定。なお、地方馬がフェブラリーSを勝てば、1999年のメイセイオペラ(岩手)以来、23年ぶり2頭目となる。

★今年のJRA重賞で連敗が続く1番人気馬 フェブラリーSは1番人気馬が3連勝中

 フェブラリーSの過去10年の結果を見ると、2014年に16番人気のコパノリッキーが勝利を挙げたこともあるが、1番人気馬は4勝、2着2回、3着2回という成績を残しており、2019年から3連勝中。今年のJRA重賞は年初から1番人気馬が16連敗中と苦戦しているが、今年最初のJRA・GIはどのような結果になるだろうか。なお、今週実施されるその他の重賞レースにおける過去10年の1番人気馬の勝利数を見ると、京都牝馬Sが5勝、ダイヤモンドSが6勝、小倉大賞典が2勝となっている。

フェブラリーSの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載★【フェブラリーS】レース展望

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