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【きさらぎ賞】マテンロウレオが壮絶叩き合いをハナ差制す

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【きさらぎ賞】マテンロウレオが壮絶叩き合いをハナ差制す

 横山典騎乗の2番人気マテンロウレオが、ゴール前の叩き合いをハナ差で制して重賞初制覇を飾った。勝負根性に加えて、最速の上がり(3ハロン35秒0)を駆使しての快勝でクラシックへの視界が広がった。2着に3番人気ダンテスヴュー、3着に8番人気メイショウゲキリンが入った。

 100メートル近く続いた激しい競り合い。横山典騎手の右ムチに応え、マテンロウレオが先頭でゴールを駆け抜けた。わずかハナ差の大接戦。デビュー前から調教でコンタクトを図ってきた鞍上が、笑みを浮かべた。

 「勝てて良かったです。頭数も少なかったので、ゆっくりと乗って気分よく走っていました。馬場もボコボコしていて、タフな状態だったので最後はアップアップになっていましたが、よくしのいでくれました」

 スタートこそひと息だったが、流れに乗って中団の後方寄りを進むと、直線に入って追い出しを開始。馬群の外を通りグングンと加速させていった。最後はダンテスヴューとの一騎打ち。激しい叩き合いの末、初めての重賞タイトルを手にした。上がり3ハロンはメンバー中最速の35秒0。持ち前の切れ味が重賞級だったことを証明した。

 1戦1勝の身で挑んだ前走のホープフルSは6着ながら、直線では鋭い伸びを披露。昆調教師は「今回は(前回の)競馬から近いので、馬がやる気になっていました。これぐらいの状態だったら、ホープフルでもいい勝負になっていた」と力を再認識だ。

 昨年10月の新馬戦をV。横山典騎手は調教から馬の特徴をつかみ、結果に結びつけた。美浦所属だが、昨秋からは栗東が拠点。その理由のひとつが昆調教師の誘い。トレーナーは「今年の(3歳)世代は自信があったんだ。『こっち(栗東)で乗らないか』と(横山典騎手に)言った理由がわかってもらえたと思う」とにやり。シンザン記念マテンロウオリオンで制した“昆、横山典”のコンビが再び中京で高笑いだ。

 「レオはダービー系、オリオンはマイル系だと思うけど、どう成長するか、見極めていきたい」とトレーナーは見通しを語る。きさらぎ賞がオール1勝馬の戦いだったのは、2018年(1着サトノフェイバー)、20年(1着コルテジア)に次ぐ3回目だが、今年はレベルが高い。次走は未定ながら、大舞台への挑戦権を手にしたのは間違いない。(山口大輝)

 ■マテンロウレオ 父ハーツクライ、母サラトガヴィーナス、母の父ブライアンズタイム。黒鹿毛の牡3歳。栗東・昆貢厩舎所属。北海道新ひだか町・猪野毛牧場の生産馬。馬主は寺田千代乃氏。戦績3戦2勝。獲得賞金4739万9000円。重賞は初勝利。きさらぎ賞昆貢調教師、横山典弘騎手ともに初勝利。馬名は「摩天楼+星座の名」。

★6日中京11R「きさらぎ賞」の着順&払戻金はこちら

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