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【JRAリーディング】ルメールが5年連続で3冠獲得

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【JRAリーディング】ルメールが5年連続で3冠獲得

 29日の東京大賞典をもって2021年の中央競馬の表彰対象レースが全て終了し、各部門のリーディングが確定した。騎手部門では、クリストフ・ルメール騎手(42)=栗・フリー=が勝利数、獲得賞金、MVJ(モースト・バリュアブル・ジョッキー)の3冠を5年連続で獲得。調教師部門では、矢作芳人調教師(60)=栗=が昨年に続き通算4度目の最多勝利となった。

 ◇

 2021年のリーディング争いも、ルメールの牙城は鉄壁だった。過去に2度達成したJRA年間200勝の大台には届かなかったが、2位以下に60勝以上の大差をつける199勝をマーク。5年連続でJRA最多勝利騎手、同最多賞金獲得騎手(44億2768万4000円)、MVJ(海外、地方の指定レースを含めた勝利数、勝率、獲得賞金、騎乗回数をポイント化して決定)の座に君臨した。

 「5年連続のリーディングで、今年もいいパフォーマンスを発揮できました。1月からリズム良く勝つことができ、また、騎乗停止もけがもなく乗れたのが良かった。特にGIを5勝できたのがすごくいい思い出になりました」

 GI5勝は横山武騎手と並ぶ最多。中でも印象深いのはグランアレグリアで連覇したマイルCSだ。生きのいい3歳勢をねじ伏せて改めて短距離&マイル界最強を誇示し、「ラストランで、本当のグランアレグリアを見せたかった。他馬と走り方も違って、本当の姿を見せられた」と喜んだ。全15戦のうち13戦で手綱を取った名牝のGI6勝目&有終Vを飾るとともに、来年2月に定年が迫る藤沢和調教師にも今年2つ目のGIタイトルをプレゼント。この勝利が自身のJRA通算1500勝のメモリアルにもなった。

 「2歳(明け3歳)馬も含め楽しみな馬がたくさんいますし、来年もいい結果を出せるように頑張りたいです」

 ターフを去る馬がいた一方で、明け3歳のスター候補とも出合った。牡馬は新馬、東京スポーツ杯2歳Sを連勝したイクイノックス、牝馬では、“新しいグランアレグリア”と絶賛するラスール(9日のシンザン記念を予定)やデイリー杯2歳S2着のソネットフレーズなど、クラシック戦線のお手馬の層は厚い。

 若手ジョッキーも猛烈な勢いで育ってきているが、まだ国内トップの座を譲るつもりはない。

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