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【ホープフルS】横山武キラーアビリティがレースレコードで圧勝


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【ホープフルS】横山武キラーアビリティがレースレコードで圧勝

 また武史だ! 今年のJRAで最後のGI、ホープフルSが28日、中山競馬場で行われ、2番人気のキラーアビリティが好位から抜け出して快勝。有馬記念エフフォーリアで制した横山武史騎手が、中1日でGI連勝を成し遂げた。2着は4番人気のジャスティンパレス、3着には8番人気のラーグルフが入り、1番人気コマンドラインは12着に終わった。

 最後まで主役の座は譲らなかった。中央競馬GI最終章を先頭で駆け抜けたのは、横山武騎手とキラーアビリティエフフォーリアと同じ勝負服を身にまとい、若き腕達者が2日前の有馬記念を再現するかのように、有終の美を飾った。

 「勝ちたいと思っていても(1年で)GIを5勝もできるとは思っていなかった。関係者の方々、そして一番頑張ってくれている馬に感謝したい」

 昨年までは経験したこともなかったGIのお立ち台。今年、5度目となる最高の瞬間に23歳が笑みを浮かべる。福永騎手の戦線離脱でオファーが舞い込んだパートナー。2週続けて栗東トレセンで追い切りにまたがり「前走を見ていて難しそうな印象があったし、実際に難しい馬」とジャッジしていた。細心の注意を払った折り合いを3番手でスムーズにつけると、直線半ばでは強気に先頭に立ち、最後は2分0秒6のレースレコードで駆け抜けた。

 勢いづいた若武者は続く12RでJRA通算300勝も達成。「今年は“喜怒哀楽”があった1年でした。皐月賞ですごく喜ぶこともあれば、騎乗停止になったことは自分自身に怒りしかない。ダービーで悲しいこともあり、有馬記念みたいにファン投票1位に応えられて楽しいときもあった」と激動の1年を総括した。エフフォーリアに続き未来のスター候補が現れ、来年の主役もこの男となりそうだ。

 期待のディープインパクト産駒で2歳GI初制覇となった斉藤崇調教師は「ここでようやく結果が出せて良かった。(雪で)輸送の時間がかかったけど、順調にこなしてくれたし、騎手もうまく乗ってくれました」と有馬記念3着で引退したクロノジェネシスの穴を埋める新エースの誕生を喜んだ。「(クロノが)負けて引退で寂しくなるかと思っていたけど、また厩舎も盛り上がると思うので気を引き締めていきたい。今後は一旦放牧に出すと思うけど、来春はクラシックを狙いたい」と視線はさらなる大舞台に向いている。

 若き力を結集してクラシックの主役に躍り出た新星。人馬ともに明るい未来が待っているに違いない。(内海裕介)

★28日中山11R「ホープフルS」の着順&払戻金はこちら

キラーアビリティ 父ディープインパクト、母キラーグレイシス、母の父コンガリー。青鹿毛の牡2歳。栗東・斉藤崇史厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は㈲キャロットファーム。戦績4戦2勝。獲得賞金8368万8000円。重賞は初勝利。ホープフルS斉藤崇史調教師、横山武史騎手ともに初勝利。馬名は「素晴らしい能力、才能。母名、一族名より連想」。

<アラカルト>

 ●横山武史騎手 2回目の騎乗で初勝利。前回は昨年(ヴィゴーレ)の9着。JRA・GIは有馬記念エフフォーリア)に続く今年5勝目で通算5勝目。JRA重賞は有馬記念エフフォーリア)に続く今年9勝目で通算10勝目。これでJRA・GI年間5勝を23歳0カ月7日で達成。84年のグレード制導入後、和田竜二騎手の23歳6カ月2日を更新する最年少記録。

 ●斉藤崇史調教師 2頭目の出走で初勝利。これまでの最高は17年(リュヌルージュ)の11着。JRA・GIは宝塚記念クロノジェネシス)以来の今年2勝目で通算6勝目。JRA重賞は宝塚記念クロノジェネシス)以来の今年4勝目で通算11勝目。

 ●ディープインパクト産駒 19年(コントレイル)以来の6勝目。6勝は最多勝利。JRA・GIはジャパンCコントレイル)以来の今年9勝目で通算68勝目(他にJ・GI1勝)。JRA重賞はジャパンCコントレイル)以来の今年23勝目で通算271勝目。

 ●馬主(有)キャロットファーム 18年(サートゥルナーリア)以来の6勝目。6勝は最多勝利。JRA・GIは有馬記念エフフォーリア)に続く今年5勝目で、通算30勝目。JRA重賞は有馬記念エフフォーリア)に続く今年11勝目で通算122勝目。

 ●生産者ノーザンファーム 昨年(ダノンザキッド)に続く12勝目。12勝は最多勝利。JRA・GIは有馬記念エフフォーリア)に続く今年14勝目で通算173勝目(他にJ・GI3勝)。JRA重賞は有馬記念エフフォーリア)に続く今年58勝目で通算720勝目。

 ●関西馬の勝利 17年(タイムフライヤー)から5年連続33回目。関東馬4回。地方馬1回。

 ●関西馬VS関東馬 JRA・GI24競走のうち、関西馬12勝、関東馬12勝となった。関西馬が関東馬を勝ち越せなかったのは98年以来。

 ●走破タイム 勝ちタイム2分0秒6は、17年(タイムフライヤー)の2分1秒4を0秒8更新するレースレコード。

■売り上げ、入場者数 ホープフルSの売り上げは149億4964万9100円で前年比186・0%と大幅アップ。入場者数は5264人(うち有料入場4120人)だった。

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