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(1)ペルシアンナイト 最内枠は最高
最内枠は1着4回、2着10回。連対率・219は2番目のハイアベレージだ。C・デムーロ騎手は「好き(な枠)。勝ちます」と、ちゃめっ気たっぷりに意欲をにじませた。池江調教師は「経済コースを通ってロスなく行けるし、最高の枠。ただ、最近は出負けすることがあるので、(包まれたりして枠が)アダにならなければいいが」と発馬を気にかけていた。
(2)パンサラッサ 言うことなし
先行馬にうってつけの〔1〕枠(2)番を引き当てた。「何も言うことはないでしょう。願ってもない、最高の枠。コントレイル(のジャパンC)と同じ枠だしね。今年は枠順がついているな」と、矢作調教師が声を弾ませる。初騎乗の菱田騎手からは「舞台は整いました。スタートを決めて、行こうと思います」と逃げ宣言が飛び出した。
(4)メロディーレーン 岩田望「うれしい」
大外枠となった半弟タイトルホルダーとは対照的に内めの〔2〕枠(4)番となった。過去6勝を挙げ、2006年にはディープインパクトも制している。初騎乗の岩田望騎手は「すごくいい枠だと思います。とてもうれしいです」と素直によろこんだ。森田調教師も「内のいい枠に入った。ペースが速くなり縦長になれば、内枠でも、もまれずにすみそうだね」と語った。
(5)ディープボンド 理想通りの枠
過去2勝で72年イシノヒカル以来、勝ち星はないがポジション的には決して悪くない。和田竜騎手は「理想通りの枠。海外遠征で(馬も)さらに成長しているので、楽しみ」と力を込める。大久保調教師は「いい枠だと思います」と納得の表情で、「追い切ったあとの感じも悪くないし、思い描いていた感じで来ています。順調にレースを迎えられれば」と語った。
(8)ユーキャンスマイル 非常にいい枠
重賞3勝のステイヤーは、〔4〕枠(8)番からGI初制覇を目指す。4番目に名前が呼ばれ藤岡佑騎手は「なかほどで非常にいい枠だと思います。少しでもロスなく乗りたいのでいい枠をもらったと思います」と満足げだった。友道調教師は「いいんじゃないかな、真ん中で。(前に)行きたい馬でもないし、極端な枠でもないからね」と納得げだった。
(9)ステラヴェローチェ 昨年のV枠
今年のクラシックで全て掲示板に載った実力馬は、昨年のクロノジェネシスが勝った〔5〕枠(9)番からのスタートになった。最後に名前が呼ばれ、M・デムーロ騎手は「よく待ちました」と苦笑いを浮かべたあと「いい枠ですね。頑張ります」と力を込めた。須貝調教師は「枠はどこでも良かったけど、残り物には福があるというから」とトーンは高かった。
(11)アリストテレス 武豊「まあまあ」
4勝、2着4回。近5年では16年にサトノダイヤモンドが勝っている。有馬記念4勝目を目指す武豊騎手は、「まあまあですかね」と微妙な口調で切り出したが、「やはり毎年、出たいレースでワクワクします。チャンスがある馬だしベストを尽くしたい」と意気込む。音無調教師は「いいんじゃないですかね。並びも特に問題ないと思います」と語った。
(12)シャドウディーヴァ 横山典上機嫌
ハーツクライ産駒の5歳牝馬は〔6〕枠(12)番。03年のシンボリクリスエスを最後にVから遠ざかっている。「うん、大丈夫です。(息子2人と上位独占なら)笑うしかないですね」と横山典騎手は上機嫌。斎藤誠調教師は「できれば内枠がよかったんですが、ノリさんが『この子ならどこでもいいよ』と言ってくれたのでお任せします」と鞍上に全権委任だ。
(13)アカイイト デキ自信あり
最初に枠順が決まったのは、今年のエリザベス女王杯勝ち馬で〔7〕枠(13)番。幸騎手は「いい枠だと思います。出たなりで折り合いに気をつけて乗りたいですね」と力強い口調で語った。中竹調教師は「ゆっくり行く馬なので、枠はどこでもいいと思っていた。前回で覚醒しましたが、その状態を維持できています」とデキに自信を持つ。
(14)アサマノイタズラ 雰囲気は最高
セントライト記念V馬は〔7〕枠(14)番。昨年は11番人気のサラキアが2着に激走した。「(作戦は)どうしましょうかね。中山で勝っているので自信を持って競馬をしたい。いたずらしたいです」と田辺騎手。追い切り翌日は厩舎周辺で運動を消化し、「馬の雰囲気は最高ですよ。(昨年のサラキアと)同じようなイメージで競馬ができたら」と手塚調教師は話した。
(15)キセキ 外でも良い!
今回がラストランとなる7歳馬は〔8〕枠(15)番。ただ松山騎手は昨年、外めの(14)番からサラキアを2着に導いており「あまり枠は気にしていませんでした。内で包まれるよりかは良かったかな、と思います」と意に介していない。開業初年度で有馬記念に参戦する辻野調教師は「できれば内がほしかったのですが。松山騎手と相談したいと思います」と語った。
(16)タイトルホルダー 試練の大外
菊花賞馬に試練が訪れた。公開枠順抽選の14番目に登場したタイトルホルダーは大外〔8〕枠(16)番。過去23頭が出走し、一度も3着以内がない鬼門中の鬼門に決まった。
しかし、「僕は嫌いじゃない。いい枠だと思います」と横山和騎手は前向き。デビュー11年目で迎える有馬記念初騎乗に「とてもうれしいです。素晴らしく順調で何の不安もなく迎えられます」と声を弾ませた。
「競馬の形が大事だと思っていたので、包まれずに行けるという点で(16)番は悪くないですね。これから騎手と相談して、与えられた枠で頑張ります」と栗田調教師もプラスに捉える。追い切り翌日は厩舎周辺で約1時間の引き運動を消化し「雰囲気はすごくいい。今週の動きは特に良かった」と充実ぶりを強調した。
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(16)タイトルホルダー 試練の大外
ノー問題ネ
菊花賞馬の底力みせるヨ