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【ホープフルS】2歳中距離No.1を決める一戦の注目点はこちら!

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【ホープフルS】2歳中距離No.1を決める一戦の注目点はこちら!

★登録馬中、唯一の重賞勝ち馬 サウジアラビアRCを制したコマンドライン

 今年のホープフルS(GI)には15頭が登録しているが、重賞勝利の実績があるのはコマンドライン(牡、美浦・国枝栄厩舎)のみとなっている。同馬は、デビュー戦となった6月5日の新馬戦(東京)を3馬身差で勝利すると、休養を挟んで出走した前走のサウジアラビアロイヤルC(GIII)も制してごこまで2戦2勝の成績を残している。ホープフルSでは、2019年のコントレイル、2020年のダノンザキッドと2年連続で新馬→重賞を連勝して臨んだ馬が勝利を挙げて、JRA賞最優秀2歳牡馬を受賞している。コマンドラインも無傷の3連勝でGIタイトルを手にすることができるだろうか。

 なお、同馬を管理する国枝栄調教師は今年のJRA2歳重賞で3勝を挙げており、ホープフルSを勝てば、現在JRAで実施されている2歳GIの完全制覇を遂げるとともに、グレード制を導入した1984年以降の調教師のJRA2歳重賞年間最多勝記録に並ぶことになる。

★新馬→百日草特別とデビュー2連勝 エイシンフラッシュ産駒のオニャンコポン

 オニャンコポン(牡、美浦・小島茂之厩舎)は、新馬戦(中山)→百日草特別(1勝クラス)と芝2000メートル戦を連勝している。同馬は2010年のダービー馬エイシンフラッシュの産駒で、同産駒初のJRA・GI制覇がかかるが、デビューからの連勝を伸ばすことができるだろうか。なお、今年JRA・GI2勝を挙げたエフフォーリアなど、歴代の百日草特別勝馬からは多くの重賞ウイナーが誕生しており、2003年の勝馬コスモバルクホープフルSの前身であるラジオたんば杯2歳S(GIII)を制している。

 また、オニャンコポンに騎乗予定の菅原明良騎手には、JRA・GI初制覇がかかっている。同騎手はデビュー3年目の今年、勝利数を大きく伸ばしてJRA競走で74勝をマーク。騎手リーディング12位と躍進を遂げている(※12月20日現在)。なお、菅原明良騎手はレース当日の年齢が「20歳9カ月17日」だが、JRAの現役騎手では熊沢重文騎手、古川吉洋騎手、藤岡康太騎手、浜中俊騎手の4名が20歳時にJRA・GI初制覇を遂げている。

★JRA・GI初制覇がかかる15年目・丸田恭介騎手 芙蓉Sを制したラーグルフに騎乗予定

 芙蓉Sを制したラーグルフ(牡、美浦・宗像義忠厩舎)に騎乗予定の丸田恭介騎手には、JRA・GI初制覇がかかる。同騎手は2007年のデビュー以来、JRA通算424勝、JRA重賞では8勝を挙げているが(※12月20日現在)、JRA・GIでは2017年桜花賞の8着が最高成績。丸田騎手はラーグルフのデビューからすべてのレースで騎乗しており、3戦2勝という成績を挙げているが、デビュー15年目で悲願のJRA・GI初制覇を遂げることができるだろうか。なお、ラーグルフを管理する宗像義忠調教師も開業29年目でJRA・GI初制覇がかかっている。(※同調教師の管理馬は26日の有馬記念(GI)にウインキートス(牝4歳)が出走予定)。

★中山・芝2000メートル戦で2戦2勝 葉牡丹賞を逃げ切ったボーンディスウェイ

 ボーンディスウェイ(牡、美浦・牧光二厩舎)は、ホープフルS(GI)の舞台となる中山・芝2000メートル戦で2戦2勝という成績を挙げている。9月19日の未勝利戦では中団からの差し切り勝ち、続く葉牡丹賞(1勝クラス)ではレース序盤から主導権を握って逃げ切り勝ちを収めたが、今回はどのような戦法で挑むだろうか。同馬には前走に続き石橋脩騎手が騎乗する予定となっている。なお、石橋脩騎手は今年実施された中山・芝2000メートル戦で5勝を挙げており、C・ルメール騎手(6勝)に次ぐ2位の勝利数となっている(※12月20日現在)。また、ボーンディスウェイは7月4日に福島の新馬戦でデビューしたが(2着)、福島デビュー馬がホープフルSを勝てば、1984年のレース創設以降初めてのこととなる。

★今年のJRA・GIは関東馬が活躍 1998年以来23年ぶりの勝ち越しなるか

 12月20日現在、今年のJRA・GIは朝日杯FSまでの22戦を終えたが、関東馬、関西馬ともに11勝と勝利数で五分五分となっている。年間のJRA・GI勝利数で関東馬が勝ち越したのは1998年が最後で、残るJRA・GIレースで23年ぶりの勝ち越しを決めることができるかどうか注目される。26日に実施される有馬記念(GI)には5頭、28日に実施されるホープフルS(GI)には7頭の関東馬が登録しているが、今年を締めくくる中山競馬場でのGI2レースを制すことができるだろうか。なお、関東馬がホープフルSを勝てば、2017年のGI昇格以降では初めてのこととなる。

★JRA・GI完全制覇まであと「1」 武豊騎手はアスクワイルドモアに騎乗予定

 12月20日現在、武豊騎手は現在JRAで実施されているGI24レースのうち、23レースで計78勝を挙げており、完全制覇へ残すはホープフルSを残すのみとなっている。同騎手はGI格上げ前のホープフルSで5勝をマークしているが、GIとなったホープフルSでも勝利を挙げることができるだろうか。なお、武豊騎手は今年のホープフルSでは、札幌2歳S(GIII)2着のアスクワイルドモア(牡、栗東・藤原英昭厩舎)に騎乗する予定。札幌2歳Sが芝1800メートル戦になった1997年以降、同レースの2着馬ではアヴェンチュラゴールドシップユーバーレーベンの3頭がJRA・GIを制しているが、武豊騎手とアスクワイルドモアのコンビはホープフルSを制すことができるだろうか。Vなら、同馬を管理する藤原英昭調教師はJRA2歳GI初制覇となる。

★1億9000万円で取引された2頭に注目 ジャスティンパレス&フィデル

 新馬戦(中京)→黄菊賞(1勝クラス)を連勝したジャスティンパレス(牡、栗東・杉山晴紀厩舎)、京都2歳S(GIII)3着のフィデル(牡、栗東・友道康夫厩舎)は、どちらも昨年のセレクトセール(1歳)に上場された。ジャスティンパレスは父ディープインパクト、母パレスルーマー、フィデルは父ハーツクライ、母ラッキートゥビーミーという血統で、2頭とも1億9000万円(税抜)という高額で取引されている。昨年のホープフルS(GI)ではセレクトセール(当歳)において1億円(税抜)で取引されたダノンザキッドが勝ったが、ジャスティンパレスフィデルはGIタイトルを手にすることができるだろうか。

★GI昇格以降、好成績を挙げる萩S出走馬 今年はキラーアビリティクラウンドマジックが登録

 今年のホープフルS(GI)には、萩S(L)2着のキラーアビリティ(牡、栗東・斉藤崇史厩舎)、同3着のクラウンドマジック(牡、栗東・加用正厩舎)が登録している。萩Sが芝1800メートル戦になった2002年以降、同レースの出走馬は前身である「ラジオたんぱ杯2歳S」、「ラジオNIKKEI杯2歳S」も含めホープフルSで好走する馬が多く出ており、2017年のGI昇格以降は2017年タイムフライヤー、2018年サートゥルナーリアが1着、2019年にはヴェルトライゼンデが2着に入っているが、今年の萩S出走馬は好走することができるだろうか。

 なお、クラウンドマジックは父エピファネイア、母クラウンドジャック、母の父ヴィクトワールピサという血統で、父エピファネイアは2012年、母の父ヴィクトワールピサは2009年にホープフルSの前身であるラジオNIKKEI杯2歳Sを制している。クラウンドマジックはこの世代最初の新馬戦となった6月5日の新馬戦(中京)を勝ち上がった後は3戦0勝という成績だが、新馬戦以来の勝利をGIで挙げることができるだろうか。同馬にはデビュー以来すべてのレースで手綱をとっている岩田康誠騎手が引き続き騎乗予定。ちなみに、母の父ヴィクトワールピサという血統の現2歳馬は5頭がJRAで勝ち上がっており、ホープフルSに登録しているオニャンコポン(父エイシンフラッシュ)はデビューから2連勝、ラブリイユアアイズ(父ロゴタイプ)は阪神JF(GI)で2着と好走している。

★デビュー24日目でGIタイトル獲得なるか デビュー最速GI制覇を目指すシェルビーズアイ

 12月5日の新馬戦(中京)を勝ったばかりのシェルビーズアイ(牡、栗東・武英智厩舎)が、デビュー最速JRA・GI制覇を目指す。グレード制を導入した1984年以降では、1998年の阪神3歳牝馬Sを制したスティンガー、2015年の朝日杯FSを制したリオンディーズの「29日目」がデビューから最速でのJRA・GI制覇記録となっている。シェルビーズアイホープフルS(GI)当日がデビューから24日目となるが、新馬→GIの連勝を遂げることができるだろうか。なお、シェルビーズアイが勝てば、同馬に騎乗予定の松田大作騎手はデビュー25年目、管理する武英智調教師は開業4年目でいずれもJRA・GI初制覇となる。

★GI昇格以降は1番人気馬が全勝 C・ルメール騎手の年間記録にも注目

 ホープフルS(GI)は、1984年に「ラジオたんぱ杯3歳牝馬S(GIII)」として牝馬限定の阪神・芝1600メートル戦で創設されたのが始まりで、1991年から2013年までは阪神・芝2000メートルを舞台に、「ラジオたんぱ杯3歳S」→「ラジオたんぱ杯2歳S」→「ラジオNIKKEI杯2歳S」として実施された。2014年には舞台を中山・芝2000メートルに移し、「ホープフルS(GII)」と名称・格付けが変更され、2017年にGIへ昇格した。GI昇格以降のホープフルSでは、すべて1番人気馬が勝利を挙げているが、今年はどんな結果になるだろうか。なお、12月20日現在、今年のJRA2歳重賞での1番人気馬の成績は4勝、2着3回(勝率.308、連対率.538)となっている。

 また、C・ルメール騎手は、今年のJRA競走での勝利数が「193」、JRA獲得賞金は「42億9072万4000円」となっており(※12月20日現在)、残りの開催で自身3度目のJRA年間200勝到達、自身が持つJRA年間最多獲得賞金記録(46億6023万5000円)の更新なるか注目される。ルメール騎手はホープフルSコマンドライン(牡、美浦・国枝栄厩舎)に騎乗予定だが、同騎手はGI昇格以降の初勝利を挙げることができるだろうか。なお、ルメール騎手はGI昇格以前のホープフルSでは3勝を挙げている。

朝日杯FSを制した友道康夫調教師 ホープフルSにはサトノヘリオスフィデルを登録

 19日に実施された朝日杯FS(GI)は、友道康夫調教師(栗東)の管理馬ドウデュースが勝利した。同調教師は今年のJRA2歳戦で最多の13勝を挙げており、ホープフルS(GI)にはサトノヘリオス(牡)、フィデル(牡)を登録しているが、ドウデュースに続いて友道厩舎からこの世代2頭目のGI馬が誕生するだろうか。

 サトノヘリオスは、12月20日現在のJRA2歳種牡馬成績で1位のエピファネイア産駒で、未勝利戦(中京)→エリカ賞(1勝クラス)と2連勝中。エリカ賞の歴代勝馬にはダービーを制したタヤスツヨシアドマイヤベガキングカメハメハエイシンフラッシュなど多くのGI馬の名前が見られるが、出世レースを制したサトノヘリオスは3連勝でホープフルSを制すことができるだろうか。

ホープフルSの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

★【ホープフルS】レース展望

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