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【チャンピオン】満を持しての二刀流“砂の壁”ぶち壊す!ソダシ


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【チャンピオン】満を持しての二刀流“砂の壁”ぶち壊す!ソダシ

 米メジャーリーグ、大谷翔平投手の『リアル二刀流』が新語・流行語大賞を受賞したが、競馬界でも白毛の女王ソダシが新たな一歩を踏み出す。阪神JF桜花賞と芝GI2勝をあげたターフのヒロインが次に目指すのは砂のてっぺん。初ダートであっても、“競馬界の二刀流”挑戦を◎で全面的に支持する。

 決して降って湧いた話ではない。桜花賞まで芝で無傷5連勝したため路線変更の必要性がなかったが、そのパワフルな走りに2歳時から、「ダートというオプションは常に頭のなかにあった」と須貝調教師は明かす。牝馬3冠を終え、満を持してのチャレンジだ。

 11月17日の栗東Bコース(ダート)の動きも抜群だった。非凡なキック力で砂面をしっかりとらえて、馬なりのままラスト1ハロン11秒1(6ハロン84秒0)と驚異的なタイム。一杯に追われたアディラートに1馬身先着した。

 「引っ張り切りの手応えで11秒台。砂のOP馬を相手に楽に先着するのだからダートは合う感じだ」とトレーナーが言えば、主戦の吉田隼騎手も「芝と変わらない感じで走れていました。砂をかぶっても大丈夫だと思います」とキッパリ。“リハーサル”での豪快走に陣営は自信を深めた。

 もともと血統面もダート色が濃い。ハヤヤッコレパードS)、ユキチャン(関東オークス)など近親に砂での活躍馬が多い母系。父クロフネも3歳時にNHKマイルCと、チャンピオンズCの前身となるジャパンCダートを勝ち、芝&砂のJRA・GI制覇を成し遂げた二刀流の先駆者だ。

 芝路線とは違い、ダート戦線では牡馬が幅を利かせるが、牝馬のトップクラスの参戦がなかなかないのも事実。JRAのダートGIを牝馬が制したのは15年チャンピオンズCのサンビスタだけだが、桜花賞馬の挑戦ともなれば話が違ってくる。ダート向きの血統馬が芝GIを2勝したのだから、さらに輝く可能性も。何度も想像を超えてきたソダシ。砂界にそびえるジェンダーの壁をぶっ壊し、一部の雑音も“うっせぇわ”とシャットアウトするに違いない。

 究極の3連単はソダシを1着に固定。2・3着に前年覇者のチュウワウィザードを据えて流す12点で勝負する。(夕刊フジ)

★チャンピオンズCの出馬表はこちら 調教タイムも掲載

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