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★古馬相手の札幌記念を制しての参戦 JRA・GI3勝目を狙う桜花賞馬ソダシ
桜花賞馬ソダシ(栗東・須貝尚介厩舎)が、3つ目のGIタイトルを狙う。同馬の通算成績は7戦6勝で、阪神JF、桜花賞を含む重賞5勝を挙げている。ソダシは古馬との初対戦となった前走の札幌記念ではラヴズオンリーユー、ペルシアンナイト、ブラストワンピースといった古馬のGIホースを破って勝利を挙げているが、同世代の牝馬が相手となる秋華賞で JRA・GI3勝目を挙げることができるかどうか。なお、今年の秋華賞は1996年の創設以来、初めて阪神競馬場で実施される。ソダシはこれまでのGI2勝を阪神で挙げているが、阪神でGI3勝を挙げれば、グレード制が導入された1984年以降、ラッキーライラック以来2頭目となる。
★JRA重賞での通算勝率は.500をマーク ソダシの“須貝尚介調教師&吉田隼人騎手”コンビ
ソダシ(栗東・須貝尚介厩舎)には、デビュー以来すべてのレースで吉田隼人騎手が騎乗して通算7戦6勝という成績を挙げており、秋華賞でも同騎手が騎乗する予定。“須貝尚介調教師&吉田隼人騎手”のコンビは、10月11日現在、JRA通算101戦17勝(勝率.168)で、JRA重賞では14戦7勝、勝率.500という好成績をマークしている。須貝調教師、吉田隼人騎手ともに秋華賞初制覇がかかるが、ソダシは阪神JF、桜花賞に続くJRA・GI3勝目を挙げることができるかどうか。なお、吉田隼人騎手の兄・吉田豊騎手は1997年に秋華賞を制しており、Vなら、「武豊(兄)=武幸四郎(弟)」兄弟以来、2組目の秋華賞兄弟制覇となる。
★3歳GI完全制覇がかかるM・デムーロ騎手 オークス馬ユーバーレーベンに騎乗予定
M・デムーロ騎手は、現在JRAで実施されている3歳限定のGI競走7レースのうち6レースを制しており、秋華賞を勝てば武豊騎手、福永祐一騎手、C・ルメール騎手に続く4人目の3歳GI完全制覇となる。同騎手は今年の秋華賞ではオークス馬ユーバーレーベン(美浦・手塚貴久厩舎)に騎乗する予定だが、同レース初勝利を挙げることができるだろうか。なお、ユーバーレーベンはオークス以来、中146日での出走となるが、秋華賞では2018年アーモンドアイ、2019年クロノジェネシス、2020年デアリングタクトとオークス以来の出走となった馬が3年連続で勝利を挙げている。
★桜花賞馬VSオークス馬の対戦は6年ぶり ソダシ、ユーバーレーベンが5回目の対戦
桜花賞馬ソダシ(栗東・須貝尚介厩舎)とオークス馬ユーバーレーベン(美浦・手塚貴久厩舎)は、秋華賞が5回目の対戦となる。過去4回の対戦成績はソダシが3勝1敗でリードしているが、今回はどちらに軍配があがるだろうか。なお、秋華賞での桜花賞馬とオークス馬の対戦は2015年以来6年ぶりとなる。ちなみに、3歳牝馬限定戦として実施されていた1995年までのエリザベス女王杯および秋華賞における「桜花賞馬VSオークス馬」は13勝6敗で桜花賞馬がリードしている。
ユーバーレーベンは父ゴールドシップ、母マイネテレジアという血統で、同馬のオークスでの勝利がゴールドシップ産駒初のJRA・GI制覇となった。ゴールドシップは現役時代、阪神競馬場で歴代最多の重賞6勝を挙げているが、同産駒の阪神での重賞勝利はまだない。ユーバーレーベンは阪神JF3着以来、2回目の阪神での出走となるが、父が好成績を挙げた阪神で2つ目のGIタイトルを手にすることができるかどうか。Vなら、手塚調教師は秋華賞初制覇となる。
★芝2000メートル戦を連勝して参戦、ローズSの覇者アンドヴァラナウト
ローズSを制したアンドヴァラナウト(栗東・池添学厩舎)は、秋華賞が初のGI出走となる。同馬は昨年11月21日に阪神でデビュー(2着)したが、2歳時は2戦のみで休養に入り、デビューから5カ月後の4月25日(阪神)に初勝利を挙げた。その後、同馬は昇級初戦となった1勝クラスで2着となり、出雲崎特別(1勝クラス)、ローズSと芝2000メートル戦を連勝して秋華賞に駒を進めてきた。アンドヴァラナウトはデビュー以来6戦3勝、2着3回で連対率100%と堅実な成績を残しているが、初の大舞台でどのような走りを見せるだろうか。なお、同馬にはデビュー以来すべてのレースで手綱を取っている福永祐一騎手が引き続き騎乗する予定。
★JRA・GI通算20勝がかかる国枝栄調教師 母子制覇狙うアカイトリノムスメを登録
国枝栄調教師(美浦)は、グレード制が導入された1984年以降で4人目のJRA・GI通算20勝まであと1勝に迫っている。同調教師は歴代最多タイの秋華賞2勝をマークしており、今年の同レースには、桜花賞4着、オークス2着のアカイトリノムスメを登録しているが、歴代単独トップとなる秋華賞3勝目を挙げることができるかどうか。
アカイトリノムスメは父ディープインパクト、母アパパネという血統で、母のアパパネは国枝調教師が管理し、2010年の牝馬3冠馬となった。アカイトリノムスメは桜花賞が0.2秒差の4着、オークスが1馬身差の2着と牝馬クラシックではあと一歩のところで勝利を逃したが、牝馬3冠最終戦の秋華賞で母子制覇を遂げることができるかどうか。同馬には戸崎圭太騎手が騎乗する予定。
★2戦2勝のC・ルメール騎手とのコンビ復活 紫苑Sを制したファインルージュ
紫苑S勝ち馬ファインルージュ(美浦・岩戸孝樹厩舎)は、C・ルメール騎手とのコンビで秋華賞に出走する予定。同馬は重賞初制覇となったフェアリーSではルメール騎手が騎乗していたが、その後の3戦は福永祐一騎手とコンビを組み桜花賞3着、オークス11着、紫苑S1着という成績を挙げている。ファインルージュとルメール騎手のコンビはこれまで2戦2勝だが、4戦ぶりにコンビ復活となる秋華賞でGI初制覇を遂げることができるかどうか。
なお、ルメール騎手はこれまでにJRA・GI39勝を挙げており、秋華賞を勝てばグレード制が導入された1984年以降、武豊騎手に続く2人目のJRA・GI通算40勝となる。ルメール騎手は今年のJRA・GIで4勝、2着4回(勝率.333、連対率.667)という成績を挙げているが、今年5度目のJRA・GI制覇を遂げることができるかどうか。
★連覇を狙う松山弘平騎手 1勝馬アールドヴィーヴルに騎乗予定
昨年の秋華賞をデアリングタクトとのコンビで制した松山弘平騎手は、アールドヴィーヴル(栗東・今野貞一厩舎)に騎乗する予定。アールドヴィーヴルはデビューから5戦1勝という成績だが、新馬戦(京都)1着の後は、すべて重賞に出走してクイーンC2着、桜花賞5着、オークス5着、ローズS3着といずれも 5着以内に入っている。同馬が勝てば史上初となる1勝馬の秋華賞制覇、松山騎手は史上4人目の秋華賞連覇ジョッキーとなるが、アールドヴィーヴルは待望の2勝目を秋華賞で挙げることができるかどうか。
★トライアル2着のエイシンヒテン&スルーセブンシーズ 父に初のGIタイトルを贈ることができるか
ローズS2着のエイシンヒテン(栗東・渡辺薫彦厩舎)は父エイシンヒカリ、母エイシンサンバレーという血統で、エイシンヒカリ産駒初のJRA・GI制覇がかかる。同馬はエイシンヒカリ産駒のJRA初勝利を挙げた馬で、前走のローズSでは逃げて2着に入っている。エイシンヒテンは通算11戦2勝という成績で、登録馬中最多のキャリアを誇るが、豊富なキャリアを生かしてGIタイトルを奪取することができるかどうか。同馬には松若風馬騎手が騎乗する予定。
また、紫苑S2着のスルーセブンシーズ(美浦・尾関知人厩舎)は父ドリームジャーニー、母マイティースルーという血統で、ドリームジャーニー産駒初のJRA・GI制覇がかかる。ドリームジャーニー産駒は、血統登録頭数が毎年40頭以下とそれほど多くなく、2018年生まれで血統登録されたドリームジャーニー産駒は14頭となっている。スルーセブンシーズは芝2000メートル戦で3戦1勝、2着1回、3着1回という成績を残しているが、同距離で実施される秋華賞でどのような走りを見せるだろうか。なお、同馬には大野拓弥騎手が騎乗する予定。
★今年は阪神芝2000メートルが舞台 好成績を挙げる騎手、調教師に注目
今年の秋華賞は1996年の創設以来初めて阪神芝2000メートルを舞台に争われる。過去5年の阪神芝2000メートル戦の騎手成績を見ると、28勝を挙げる川田将雅騎手が1位で、2位は武豊騎手、3位はM・デムーロ騎手となっている。秋華賞では、川田騎手がサルファーコスモス(栗東・中内田充正厩舎)、武豊騎手がステラリア(栗東・斉藤崇史厩舎)、M・デムーロ騎手がユーバーレーベン(美浦・手塚貴久厩舎)に騎乗予定だが、好成績を挙げる舞台でどのような騎乗を見せるだろうか(※10月13日現在、サルファーコスモス、ステラリアは抽選対象)。
また、過去5年の阪神芝2000メートルの調教師成績では16勝を挙げる友道康夫調教師(栗東)が1位となっている。同調教師は紫苑S3着のミスフィガロを秋華賞に登録している。同馬は過去5年の阪神芝2000メートルの種牡馬成績で1位のディープインパクト産駒で、2018年のダービー馬ワグネリアンの全妹だが、兄に続いてGIを制すことができるかどうか。
★秋華賞の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
【秋華賞】レース展望
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