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【われかく戦う】須貝師ゴールドシップの“リベンジ”でソダシ秋GIへ弾み


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【われかく戦う】須貝師ゴールドシップの“リベンジ”でソダシ秋GIへ弾み

 札幌記念で、史上初の白毛GI馬ソダシ(牝3)が実戦に復帰する。昨夏の函館デビューから阪神JF桜花賞まで無傷の5連勝を飾ったが、前走のオークス8着で初の黒星。初めて年長馬と走る一戦を前に、須貝尚介調教師(55)=栗東=に意気込みを聞いた。(取材・構成=川端亮平)

 --昨夏のデビューから5連勝で桜花賞を制したが、前走のオークスは初黒星となる8着だった。改めてレースを振り返って

 「1、2コーナーでずっとストレスがかかる厳しい展開だった。(敗因は)決して距離じゃないと思う。あれだけ厳しい中で、もっとバタバタになってもおかしくなかったけど8着に残っている。1600メートルを使ってきて、2400メートルに慣れもなかった。神経質な面があって、そういうところも出ていた。いろいろ、かみ合わなかったね」

 --放牧でリフレッシュし、3カ月ぶりの復帰戦。成長を感じる点は

 「精神面でかなり大人になったというところが見受けられる。ドッシリとしているね」

 --肉体面での変化は

 「背が伸びて、筋肉にも張りが出た。全体的に筋肉の凹凸がはっきり出ている。特に後肢が良くなっているね。1週前追い切り(※注1)もいうことがない動きだった」

 --年長馬、牡馬が相手の札幌記念を始動戦に選んだ理由は

 「昨夏の北海道でデビューして、洋芝でしっかり走れていたからね。走り慣れた競馬場というのはいい。斤量52キロもね。2014年にゴールドシップ(1番人気2着)が走ったとき、(1着の)ハープスターは確かに強かったけど、(3歳牝馬で4歳以上の牡馬と比べて)斤量面で5キロのアドバンテージがあったからね。ソダシでリベンジをしたいな」

 --札幌芝2000メートルの舞台設定について

 「札幌芝1800メートルの2歳レコードホルダー(※注2)だからね。1ハロン延びて走れないということはないと思うよ。これもひとつの経験。ここで結果が出れば、今後の選択肢も増えるからね」

 --今秋のプランは

 「まずは、ここでいいレースをすることだけを考えている。精神面の成長が競馬にも生きてくれればいいね。レースに行くとハミをかむところがある。リラックスして走れれば、しまいの脚も違ってくる。さらにいい面が出てきてほしいと期待している」

 --最後に意気込みを

 「ラヴズオンリーユーなどGI馬が何頭もいていいメンバーだけど、ソダシも成長しているからね。その中で、どういう競馬ができるか。先々が明るくなるようなレースをしてほしい。ゴールドシップハープスターのときのように盛り上がればいいね」

 ■須貝 尚介(すがい・なおすけ)1966(昭和41)年6月3日生まれ、55歳。滋賀県出身。85年に騎手免許を取得し、2008年までJRA通算302勝(重賞4勝)。調教師として09年に開業。JRA通算423勝(16日現在)。うち重賞は40勝で、GIはゴールドシップの6勝、ソダシの2勝を含む13勝。他に海外でドバイデューティフリー(ジャスタウェイ)を制覇。父は須貝彦三元JRA調教師。

 ※注1 11日に函館芝コースで吉田隼騎手を背に5ハロン65秒0-11秒4と、強めに追われて重馬場でも確かな伸び。直線で併せる形になったユーキャンスマイルに1馬身先着した。

 ※注2 昨年、デビュー2戦目の札幌2歳Sで白毛馬初のJRA芝重賞V。勝ち時計1分48秒2で、2012年にコディーノが記録した1分48秒5のレースレコードを更新。さらに19年7月27日にゴルコンダ(2歳未勝利戦)が記録した1分48秒3のコースレコードも更新した。

 ●2014年札幌記念VTR 14頭立てで行われ、1番人気のGI5勝馬ゴールドシップ(牡5、斤量57キロ)と、2番人気の桜花賞ハープスター(牝3、同52キロ)が注目を集めた。道中はハープが後方2番手で、ゴールドはさらに7~8馬身離れた最後方から追走。ハープは向こう正面で進出を開始し、3コーナーで馬群の外を通って先頭集団をとらえた。ゴールドはその後ろから上がり最速の末脚を繰り出し、ゴール前は凱旋門賞を目指す2頭の一騎打ちとなったが、ハープスターが3/4馬身差で1着。2着ゴールドシップから3着ホエールキャプチャの間には、5馬身の差がついていた。



札幌記念の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載

 ナイス!(4

このニュースへのコメント

HELPRO|2021年8月17日 11:13 ナイス! (0)

ハープスターは通用する土台があったが、果たしてソダシには土台があるかは全く判らない。
せいぜい軽量と言う恩恵を活かして2着を守るのを期待する。
せめて鞍上だけは代えて欲しかったと思っているのは私だけではないだろう!

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