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【日本ダービー】エフフォーリア史上8頭目の無敗2冠制覇へ 横山武「自信はあります」


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【日本ダービー】エフフォーリア史上8頭目の無敗2冠制覇へ 横山武「自信はあります」

 現3歳世代の国内サラブレッド7398頭の頂点を決める第88回日本ダービー(GI、芝2400メートル)が30日、東京競馬場で行われる。最大の注目馬は、史上8頭目の無敗による皐月賞&ダービー2冠制覇を目指すエフフォーリア(美浦・鹿戸雄一厩舎、牡)だ。主戦の横山武史騎手(22)=美浦・鈴木伸尋厩舎=を直撃し、JRA騎手最年少Vが懸かる“競馬の祭典”に向けた意気込みなどを聞いた。(取材構成・内海裕介)

 --皐月賞で自身初のGI制覇。勝利インタビューの第一声は「最高です!」だった

 「やっぱり最高でしたね。憧れていた舞台ですし、小さな夢の一つ、目標の一つとして達成できたことは本当に良かった。普段だったらターフビジョンを見たり、後ろを振り返ったりするのですが、僕自身に余裕がなくて、最後がむしゃらに追ってました。ゴール後のポーズが父(典弘騎手)と同じだったとよく言われますが、何も意識はしていなくて、パッと出たのがあれでした」

 --祖父(富雄元騎手)から親子3代クラシック制覇。父・典弘騎手から祝福の声をかけられた

 「長い言葉はなかったですけど『おめでとう、よかったな』って結構喜んでくれました。みんなからおめでとう、といわれますが、すごい実感は湧かないです。もちろん勝ったことは本当に率直にうれしいけど、勝てば勝つほど次、次ってなりますから。一生、満足はしないですかね」

 --2着馬のタイトルホルダーに3馬身差と、これまで以上の圧勝劇

 「予測していた通りのレースの流れでポジションも取れて、理想的なレースができました。早熟ではないと思うし、それであれだけ着差を広げて勝つのだから強いです」

 --無敗のまま日本ダービーを迎える

 「デビュー前から行儀のいい馬で、本当に賢いし、一つ一つ課題を克服してくれます。共同通信杯のときにこれといった課題が見つからずに勝てて、今回(皐月賞)は久々の右回りで初めての中山でも大きな変化はなかった。もともと良かった馬が、勝手に磨かれていった感じかと思います」

 --19日の1週前追い切り(美浦Wコース5ハロン68秒8)で騎乗し、感触も確かめた

 「いつもよりレース間隔が詰まるので、馬なりでゴール前で(併走相手を)かわす予定で、その通りにやれました。乗っていて疲れを感じなかったことがひと安心。いい意味で平行線です。2400メートルの距離でもスタミナは全然問題ない。あとは折り合いですけど、リラックスして走れれば大丈夫」

 --いよいよダービー。これまでで印象に残っているのは

 「父が騎乗して勝ったロジユニヴァース(2009年)のときは、小学5年でまだ乗馬も始めていなかったけど、その僕でもダービーってすごいレースだって分かっていて、テレビを見ているだけでも緊張しました。ワンアンドオンリー(14年)のときは競馬学校在学中で、騎手になりたい気持ちが強い中で、目の前で憧れている人がダービーを勝った。あの興奮はすごかったです。乗ることだけでも大変なレース。父は改めてすごいなと思います」

 --皐月賞優勝時「ダービーまでに(自身が)成長したい」と語っていたのが印象に残っている

 「1週間で10鞍乗るとして、6週間あったら60鞍に乗れるわけで、そのぶん、経験値が積み上がるわけですから。ダート1200メートルでもダービーの芝2400メートルでも、大事な部分は一緒だと思う。僕自身の将来的な目標のひとつは、何勝するとかではなく、どんな馬でも乗りこなせる騎手になること。それがジョッキーの鑑だと思います」

 --最高のステージで大きな夢の実現が近づいている

 「ありきたりかもしれませんが、ダービーはホースマンの夢で、僕も特に勝ちたいレース。無敗ですし、想像しただけでも緊張すると思うけど、勝つ自信はもちろんあります」



日本ダービーの特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載



 ■横山 武史(よこやま・たけし) 1998(平成10)年12月22日生まれ。22歳。茨城県出身。2017年3月に美浦・鈴木伸尋厩舎でデビュー。着実に成績を伸ばし、20年は年間94勝で関東リーディングに輝いた。23日現在、JRA通算2816戦230勝。うち重賞は21年GI皐月賞エフフォーリア)、20年GIIサンスポ賞フローラSウインマリリン)など5勝。祖父は富雄元騎手(故人)で、父が典弘騎手、兄に和生騎手がいるジョッキー一家。



 ★親子騎手2代日本ダービーV…横山武史騎手の父・典弘騎手は日本ダービーを2勝(2009年ロジユニヴァース、14年ワンアンドオンリー)。武史騎手が勝てば、中島時一(1937年ヒサトモ)&啓之(74年コーネルランサー)、伊藤正四郎(36年トクマサ)&正徳(77年ラッキールーラ)、武邦彦(72年ロングエース)&豊(98年スペシャルウィークなど5勝)に次ぐ史上4組目の親子騎手ダービー制覇となる。



★内海記者が見た横山武騎手…若手の有望株の筆頭といえる横山武史騎手。所属する美浦トレセン内でも、日増しに注目度が高まっているが、日々の仕事ぶりから記者が感じたイメージは、わが道を究める“探求者”タイプ。レース以外ではむやみに自分をアピールする男ではないと思う。取材で印象に残っているのは以前、騎乗した過去のレースを振り返ってもらった際、パトロールVTRを見ながら「この場面がこうで…」と丁寧に説明してくれたこと。競馬の面白さ、奥深さをいろいろな人に知ってほしいという、彼の思いが伝わってきた。ちなみに好きな食べ物は“ラムしゃぶ”。コロナ禍になる前に一緒に食べに行ったことがあるので、これは間違いありません。

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