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【新潟大賞典】レース展望
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新潟の日曜メインは新潟大賞典(9日、GIII、芝2000メートル)。1番人気は2006年オースミグラスワンを最後に勝利から遠ざかっており、過去10年で3連単配当10万円超が5回とハンデ重賞らしく波乱含みの一戦だ。
ボッケリーニ(栗東・池江泰寿厩舎、牡5歳)は2走前の中日新聞杯で重賞初制覇を飾ると、前走・小倉大賞典もハンデ2キロ増を苦にせずハナ差2着と好走。同厩でGI2勝を挙げたラブリーデイの全弟がいよいよ軌道に乗ってきた。4月29日は栗東CWコースで一杯に追われて6ハロン83秒6-12秒2をマークし、併せたアイスバブル(6歳OP)に半馬身先着。2カ月半ぶりでも態勢はきっちり整っている。これまで掲示板外に敗れたのはデビュー戦(6着)だけで、引き続きのハンデ57キロならまず崩れることは考えづらい。
同馬主(金子真人ホールディングス)のポタジェ(栗東・友道康夫厩舎、牡4歳)がライバルとして立ちふさがる。こちらも重賞4勝を挙げたルージュバックの半弟という良血。前走・金鯱賞で3着となりデビューからの連続連対が“8”で途切れたが、重賞初挑戦で0秒1差なら評価を下げる必要は全くない。馬場やコースを問わずに安定して走り、脚質にも自在性があるだけにここも上位争いは必至だろう。ハンデ56キロも許容範囲。先週の天皇賞・春を制した厩舎の勢いにも注目だ。
ヒュミドール(美浦・小手川準厩舎、セン5歳)はステイヤーズS、ダイヤモンドSともに5着で、前走・日経賞は4着と長距離路線で堅実に上位をにぎわしてきた。ただ、昨秋のノベンバーS(東京芝1800メートル)では後方から圧巻の上がり3ハロン33秒4で差し切りを決めており、むしろ距離短縮で瞬発力が生きそうなイメージがある。4月28日は美浦Wコースで強めに追われて5ハロン65秒4-12秒6をマークし、僚馬に1馬身先着。ハンデ55キロは想定内。暖かい時期を迎えて体調自体も上向いてきただけに、重賞初勝利への期待が高まる。
トーセンスーリヤ(美浦・小野次郎厩舎、牡6歳)は連覇を狙っての出陣。前走・福島民報杯は1番人気で8着に終わったが、あいにくの不良馬場がこたえただけに参考外だ。2走前の中山記念では先行策から5着と見せ場をつくっており、昨年から2キロ増のハンデ56キロでも良馬場なら巻き返しがありそうだ。
サンレイポケット(栗東・高橋義忠厩舎、牡6歳)=55キロ=は堅実な末脚を武器に重賞で差のない競馬を続けている。今回の舞台では昨年の新潟記念でアタマ、クビ差の3着と健闘し、左回りにも【3・2・2・3】と良績が集中している。好調な鮫島克駿騎手との初コンビであとひと押しを利かせたい。
ダノンマジェスティ(栗東・音無秀孝厩舎、牡6歳)=55キロ=は脚部不安で2年以上の休養を余儀なくされたが、復帰後2、2、1着でオープン入り。潜在能力は極めて高く、全兄にGI2勝アルアイン、全弟に毎日杯勝ちのシャフリヤールと血統的な魅力も大きい。
マイスタイル(栗東・昆貢厩舎、牡7歳)=57キロ=は1年ぶりのダービー卿チャレンジTで逃げて0秒4差4着と見せ場をつくった。近走は1400~1600メートルを使われてきたが、芝2000メートルでも函館記念Vなど【3・3・0・4】。ひと叩きされた今回はさらに粘りを増しそうだ。
★新潟大賞典の特別登録馬(想定騎手入り)はこちら 調教タイムも掲載
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